かぐや姫の物語 [DVD]

監督 : 高畑勲 

• ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

感想・レビュー・書評

[AARさんの感想 · 2016年5月1日]

原作は誰もが知っている「竹取物語」．
自分は天の邪鬼なので，大ヒットしている映画はすぐには見ない．いかにジブリといえど，しょせんは竹取物語じゃないか，と思っていた．

でも…

今ここに生きていないという”罪”犯せば，元の世界に返されるという”罰”を受ける．そのメッセージは現代に生きる自分の心にとても響いた．
今と向き合うことの大切さ，を美しい画と共に感じられた．あっという間の2時間だった．

[Phantomさんの感想 · 2023年4月8日]

冷たい都会の中で息苦しさを感じていた自分の心と見事にシンクロして号泣しました。
もっと評価されてほしい神作品だと私は思っています。

[cdiorksさんの感想 · 2017年12月27日]

インフルエンザになって休養中の娘と。
絵が素敵でした。
ラフに描かれた線と、自由自在の構図で独特の世界観を感じます。
ストーリーにも、オリジナルの視点が加えられているので
ラストの結末を知っていても最後まで引き込まれました。

古典の授業に始まり、沢口靖子さん主演の映画（あのUFOは・・・）。
漫画「輝夜姫」NODA・MAPの舞台「ザ・ダイバー」など。
作者不明のこの物語を題材とした映画や舞台、漫画など数多あるのは、
いろいろなインスピレーションを与え、想像を広げる物語なのだろう。
ハッピーエンドとは言えない物悲しさ、人間を超えたものへの畏怖、憧れ。
確かに、考えると想い尽きない。

[文野巡さんの感想 · 2016年11月5日]

ジブリの中でも高畑作品は良い作品が多いなあ、という印象ですね。
　
私がジブリ作品で一番好きな作品は高畑監督の『火垂るの墓』。
　
今回観た『かぐや姫の物語』は、日本人なら言わずと知れた『竹取物語』通称『かぐや姫』を高畑監督風にアレンジした作品。
　
日本昔話だけでは伝わってこない『かぐや姫』その人の感情をつぶさに描いており、『かぐや姫』ってこんなに感動できる話だったのね、という感情を抱かせてくれます。
　
日本人、日本に興味のある外国人皆に観てほしい作品です。

[yokoさんの感想 · 2016年7月30日]

映像で見るとまた一味違う。

[nikatomaさんの感想 · 2015年9月27日]

百聞は一見に如かず。

観る前は懐疑的でしたが、、、

よくぞこれほどの作品を創られたものだ。

[sasukecorgiさんの感想 · 2018年11月30日]

思ったよりは良かった。終わり方はちょっとなんだけど、あえてそうしたのかな？アニメーションは、日本昔話的な雰囲気で、むしろこの方が良い感じ。星4.5

[mogmog26さんの感想 · 2018年6月2日]

　前半の穏やかな物語が、後半かぐや姫が月へ帰っていくシーンやエンディングロールで思い出され、とてもバランスがいい。何かを思い出させてくれる物語だった。宮崎駿監督が『崖の上のポニョ』でポニョの描写にとてもこだわっていたが、この物語でのかぐや姫の描写も豊かだった。

[chi813さんの感想 · 2018年5月20日]

絵も音楽もただただ美しい。

「姫の犯した罪と罰」。罪は地球に来る前に月で地球（＝俗世）に憧れることで、罰は地球で過ごすこと。俗世を捨てて月に戻りたいと願ったことで許されたのかな。

欲望にまみれた俗世で、かぐや姫が唯一望んだ「捨丸兄ちゃんと自然の中で暮らすこと」が、綺麗事とはいえ、俗世に生きる一番の幸せの形なのかな。

[1学期さんの感想 · 2018年4月7日]

しきたりって何？
勝手にされてる約束って何？
美しさとはなぜ独占欲に繋がるの？
かぐや姫でこんな想いに耽るとは思いませんでした。

不思議と菜の花の景に気持ちが動かされました。
筆とぼかしのこの描写が
高畑勲さんならではの表現なのでしょう。
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。

著者プロフィール

アニメーション映画監督。1935年、三重県生まれ。作品にTVシリーズ「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」など、劇場用長編「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「ホーホケキョとなりの山田くん」「かぐや姫の物語」など。

「2014年 『かぐや姫の物語 徳間アニメ絵本34』 で使われていた紹介文から引用しています。」