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感想・レビュー・書評
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アメリカのスペオペは、「金持ちの子弟」で、なおかつ「若いけど自分で経営する能力(軍民問わず)が求められる」という特徴をうまく使ったものが多い。そういうのが好まれるのだろうな。
それを踏まえて、何をするかというのがいわば課題になるわけだけど、たとえば同種の『銀河おさわがせ』(アスプリン)が企画運営能力を問うのに対し、クリスは王女という地位もあってか、「自由と正義のために闘う」ことを人生の前提にしているようだ。
もちろん、そのために挫折や喪失もいろいろと体験しながらということになるのだが、前巻のど田舎に対し、今回は伝統ある惑星(日本でいうなら京都みたいな)、というところで、古く伝統ある惑星ならではの障害が立ちふさがっている。
このあたり、舞台の選び方がても面白い。
クリスの、若者ならではの突進にどの程度爽快感をおぼえるかは、読者の精神年齢にもよりそうだけど、時に「力ある正義」が正しく使われたなら、それなりにカタルシスが得られるわけで、相当にいろいろと力任せながら、読む方もそのパワーに気持ちよく振り回されるのがいい。
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