恋恋風塵 -デジタルリマスター版- [DVD]

監督 : ホウ・シャオシェン 
出演 : ワン・ジンウェン  シン・シューフン  メイ・ファン 
  • ポニーキャニオン
3.94
  • (4)
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本棚登録 : 31
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013119284

感想・レビュー・書評

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  • 恋恋風塵(れんれんふうじん) 1987
    戀戀風塵
    DUST IN THE WIND
    映画ドラマ
    台湾 Color 110分
    初公開日: 1989/11/11 公開情報:フランス映画社

    リバイバル:
    2016/05/21 [熱帯美術館] (デジタル・リマスター版)

    監督
    ホウ・シャオシェン
    脚本
    ウー・ニェンツェン
    チュー・ティエンウェン
    撮影
    リー・ピンビン
    音楽
    チェン・ミンジャン
    出演
    ワン・ジンウェン
    シン・シューフェン
    リー・ティエンルー
    会社
    製作
    中央電影公司
    配給
    フランス映画社

    若い頃に観た映画を再び見返すと、全く違う世界が広がっていることに気づく。
    台湾の戦後。炭鉱で働く親世代。田舎を離れて都会で働く若者たちの集団就職。兵役から戻ったら結婚しようと思っていた幼なじみが郵便配達員と結婚。台湾の田舎の風景が、馴染みのある故郷に見えて仕方ない。大家族や近所付き合いも、どこか懐かしい。その昔、沖縄を訪れた時も似たような郷愁を感じたことを思い出す。

  • 4.0

  • 青春時代の恋を描いた作品を観ることは少ない。特に理由はないが、強いて言えば、男子校出身である自分には無縁の話であるし、今後起こり得ることの疑似体験には成り得ないからだろう。それでも観たのは、ホウ監督の作品を立て続けに観賞していたからに過ぎない。

     特に期待してはなかったが、思ったより良かった。ベタなハッピーエンドで終わらず、リアリティを感じられたのが理由だが、個々のシーンでもいくつか心に残ったものもあった。一つ目は、ホームでの別れのシーン。徴兵に行く主人公を前に涙しそうなヒロインが何も言わず走って立ち去る。後ろを振り返ることもなく。二つ目は、主人公がバイクを盗もうとするところをヒロインが繰り返し指摘するシーン。その指摘は、どこか儚く悲しげで、道徳や倫理的な指摘というより、好きな人にそんなことをして欲しくないという訴えだった。

    作品を通じて、一度も相手に想いを言葉で伝えるシーンは描かれていない。言動でなく行動で、しかも思わずとってしまった行動で、これほどまでに相手への想いをうまく描写した作品はそうないだろう。世の中という壁が立ちはだかり、残念ながら二人は結ばれない。行動を通じて気持ちを伝えていたのはヒロインだったが、別れを知り悲しみにくれた姿が描かれていたのは主人公のみ。彼女も同じ想いだったろうが、主人公だけに焦点をあててくれたおかげか同性として感情移入しやすかった。

  • あいかわらず、飽きさせない演出。電車がトンネルから出たり入ったりするシーンが良かった。

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