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- / ISBN・EAN: 4988113831017
感想・レビュー・書評
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下品な芸術
アメリカのホリエモンのような、口が立つ金儲け師の自伝を映画化した作品。
この映画の見所は、巨額の富を手に入れるまでの過程やその後どうなったかなどのストーリー、ではない。
真の魅力はレオナルドディカプリオはじめ、狂気の熱に沸くブローカーたちの下品さだと思う。
下品な演技は一歩間違えば失笑を買う。
性にだらしなく、利益のために人を蹴落とし、薬に溺れる。このダメ人間さを社員全員が演じるための環境を作り上げた、巨匠マーティンスコセッシを筆頭とする制作スタッフの熱意が伝わってくる。
180分という長尺の中で何度も出てきた、まくし立てるようなディカプリオの喋りをカットすれば、もっと多くの人が手軽にこの作品を見たかも知れない。
でもその本筋とは関係ない喋りが、このダークコメディの面白さを担っている。
宮崎駿の映画は100人が1回は見る、押井守の作品は1人が100回見ると言われる。スコセッシの映画は後者よろしく一部の人の琴線をぐわんぐわんと揺らす。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実在した株式ブローカーのジョーダン・ベルフォートの刺激的な半生。
金と女とドラッグにズブズブに溺れたバブリーさ。
3時間という長い枠でありながら、軽快なリズムで全然退屈しなかった。
何よりも評価したいのは、ディカプリオの演技力。
演技というよりも完全にインストールされている。
ディカプリオ以外にこの役をやりこなせる役者はいないのではないかと思うぐらい役者として神の域。
品格のある役から、クズでくそな役まで、本当に素晴らしい。
美しいナオミと並んでも全く引けをとらない貫禄。
言葉巧みに人の心を動かせる表現力。
キレる時のくずっぷり。
カメラワークに頼りきらないベッドシーン。
ドラッグでハイを通り越して、完全にイっちゃったシーンなんて、目はイってるし、よだれはダラダラたらして、あの演技は、もう只者じゃない。
ディカプリオの演技力を楽しむためにも是非字幕での観賞をおすすめしたい。
ディカプリオ作品だけは、どの作品も「何度も観たい!」と思うし、実際何度見返してもいいなって思う。
同じ時代に同じ世代でリアルタイムで若い時からずっと観賞できていることが本当に貴重でありがたい。 -
アメリカ映画って実話原案のお話多いなーと思いました。
ドラッグとセックスとマネー中毒の詐欺師がウォールストリートでのし上がって転落するお話。
徹頭徹尾ドラッグとセックスとマネーに溺れているので、何を見せられているんだろう…と思い続けていたら3時間経過した感じ。
いきなり億万長者になるので成り上がりモノって訳でもないし、実話ベースだから仕方ないけど、何かストーリーがあるわけでもないし、不思議な映画。誰かがTwitterで面白いと言っていたので単にnot for meか。
ディカプリオの演技が凄い。 -
1990年代、実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの半生を描いた物語。年収49億円、富と名声を手に入れるが、その後。
まさにアメリカン・ドリームですね。アイディアと話術で天下を取れた時代の話です。SNSで隅々まで監視された現代では通用しないでしょうね。良き時代でした。レオ様もカッコイイし、奥さんの美しさもハンパない。 -
ジョーダンベルフォートという実在した株式ブローカーの話。まぁ金、女、ドラッグ…欲にまみれたこんな世界ほんとにあったの!?ぐらいの理性ぶっ飛びの話。
少し前に見たシャッターアイランドでも、ディカプリオの演技に魅了されたけど、この映画でももんのすごかった。ものすごかったではなくて、もんのすごかったと言わざるを得ないぐらい。
演技は良くて衝撃的な内容だったけど、社会通念的にもうだめだろうということを込めて、☆をマイナス1に。
完全にR-18映画なのでお気をつけて。 -
久しぶりに 映画を見て笑った。よく笑えました。
まさに お金を 獲物とした ウルフ。
ディカプリオの怪演。テンションが高い。
「狂」という精神状態を維持するために、
オナニーをして、セックスをして、薬物にも手を出す。
「うぉーうぉー」という声がリエゾンする。
「俺に、このペンを売ってみろ」という問いかけが、
販売とは何かの核心を突く。
「このナプキンに名前を書いてくれないか?」
というのが、ベターなんだね。
「このペンは、高級で、機能がよく、書き心地がいい」
という返答は 間違っているんですね。
まさに、日本企業の陥っている一番の理由が簡単に解き明かされる。
とにかく、ディカプリオのトークと演説がすごい。
経営者のシーダーシップって、こんな風なのだと思わせる。
とにかく、野放しの破廉恥集団が 会社の実体だ。
何をやってもいいと言う感じ。
実在の ジョーダンベルフォート。
豪華な家、服、時計、クルマ、クルーザー、ヘリコプター、
可愛い奥さん。
金持ちの趣味とは こんなもんだと言って、魅せつける。
なぜか、それは 満ち足りているようで、足りない。
FBIが ディカプリオを追いかける。
スイスへの口座預金、そして、お金を運ぶ。
そんな堂々とはこんだら、見つかるだろうと言う感じだが。
お金を隠すって、大変なのだ。
証券をあつかう会社が、インサイダーするってありなの?
とにかく、何でもありの お金があれば、なんとでもなる
と言うことだけど、女子幹部職員が、お金がなくて
子供の授業料も払えなくて、困っていたことに、
お金を出した。そして、ディカプリオは言う
「信じているからだ。愛しているからだ」と。
もう。本当にうまい。
ドラッグで トリップしている時のディカプリオの表情も
怪演である。副社長のドニーの笑顔の白い歯がいい。 -
女・金・ドラッグ、人生の全てを楽しもうとする。
自制、大事だけど、夢のようなお話。 -
バブリーかつパーティピーポーすぎた笑
ディカプリオが品がある役も下品な役も同時にこなしてるのがカッコよかった!
ただ、レオ様と擬似エッチが体験できるくらいエッチしすぎ笑
ウォール街の描写は悪徳ジャパネットタカタ笑
Sell this pen -
公開当時、映画館で鑑賞。
まさにゲスの極み!!
特にクスリにハマっていく中で手にした強力なクスリをやったときのディカプリオの演技はすごかった。笑うこと必至。ここまでやってオスカー逃したのは悔しかったに違いない。
ちなみに、一緒に見る相手は選びます。理解ある恋人でよかった。笑