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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (152ページ)
感想・レビュー・書評
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時代が違い過ぎたのかなとも思いもいます。
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現代にも通ずるダメ恋愛小説。
ハリウッドの誰かがポップに映像化してくれ。
伯爵の愛人と不倫して「最高!」と恋愛の一番高揚する部分は図らずしも頷いてしまった。
「愛の魔法、誰におまえを描きだせるだろう!自然が自分のために用意した存在を見つけたというあの確信(中略)卑俗な心配事などどうでもよくなるあの感覚。身の回りのことすべてに優越するあの感覚。」とかこういう恋愛の初期衝動描写が沢山出てくる。
「女性一人の人生預かるめんどくさいし重い」と結婚という恋愛に責任が伴う形になった瞬間に急にダルくなる。「"エレノールはおそらくわたしの生活における鮮烈な快楽ではあったが、もはや生きる目的ではなかった。彼女はすでにある種のしがらみになっていた。また、彼女の評判に傷をつけるのも怖かった。」とか。本当にダメだ奴だなと思いながら完全には笑えない自分がいる。
こういう話って極めて普遍的だ。今もそんなに変わらないよ。 -
心をここまで精緻に綿密に的確に描ききる作家にはじめて出会った感動。
なぜここまで描ききれるのか。
才能と、彼の人生が見事に昇華したのだろう。
いや、それだって驚きだよ、なんでこんなに書けるの?
なんで?
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