トゥルー・ロマンス ディレクターズカット版 ブルーレイ(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]
- ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4548967132786
感想・レビュー・書評
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1993年公開のアメリカ映画。
コミックショップで働くB級映画オタクの青年クラレンスは、
自分の誕生日プレゼントに店長が差し向けたコールガールのアラバマと出会い、
お互いに一目で恋に落ちます。
意気投合した二人は翌日には結婚し、
クラレンスが彼女の元ヒモのところに
荷物を取りに行くことに。
しかしヒモと口論になり、
クラレンスは男を殺害してしまう…。
そして彼女の荷物だと思って持ってきたバックには何故か大量のコカインが…。
新生活を始めるため、麻薬を売りさばいて現金に替えようと考えたクラレンスだったが、
やがてマフィアと警察から追われるハメに。
二人の逃避行の運命やいかに…。
『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』『キル・ビル』の
クエンティン・タランティーノ脚本、
『トップガン』『ビバリーヒルズ・コップ2』『アンストッパブル』
のトニー・スコット監督による、
真実の愛をテーマにしたバイオレンスアクションの傑作!
(その後、2012年に飛び降り自殺でトニー・スコットが亡くなったというショッキングなニュースにはビックリでした)
もうメチャクチャ好きな映画です。
10代の多感な時期に観たので、今でも鮮烈に記憶に残ってます。
(あっ、この先完全にネタばれしてます!悪しからず!)
この作品、トニー・スコットが敬愛するテレンス・マリック監督の傑作『地獄の逃避行』をオマージュして作ったらしいけど、
僕個人としては
断然、現代版『ボニー&クライド』と呼びたい。
アメリカンニューシネマの傑作『俺たちに明日はない』を彷彿とさせる愛の逃避行だけど、
こちらはなんともクールでロマンチック。
ティーンエイジャーだった僕は
ショートのブロンドヘアにサングラス、
ピーチのような甘い声と
一途で情熱的でセクシーで、
オタク文化に理解があって、
映画館を出た瞬間空手の真似をするなど(笑)ノリが良くて、
少女のように純粋で少し頭の弱い(笑)、
アラバマにゾッコンでした(笑)。
(だいたい、オタクにこんなキュートな彼女がいること自体が、男の妄想であり、最大の夢なのでは!)
そして、漫画やB級映画オタクのクラレンスの設定は
あきらかに脚本を書いたタランティーノを反映してて笑えるんだけど、
思春期の僕はそんなクラレンスを気取って
馬鹿みたいにド派手なアロハシャツを買ってみたり(笑)、
あきらかに影響受けてましたね(笑)
(この、主人公がオタクだという設定が、
ロックと文学と映画に昏倒していた10代の僕の心を打ったし、だからこそ等身大のヒーローとして憧れを抱いたのです。しかし、千葉真一の殺人拳シリーズ三本立てをチョイスするセンスはあっぱれ!笑)
それにしても、不器用で無軌道な、
それゆえの無垢で純粋な愛が
本当に眩しかったなぁ〜。
『Cool』という言葉を
自分も含めて周りが意識して使うようになったのも
この映画の影響からだし(笑)。
映画的な見所も沢山あって、
クラレンスの父親を演じたデニス・ホッパーと
マフィアの相談役を演じたクリストファー・ウォーケンの
息詰まる対決シーンは鳥肌の立ちまくる凄さだし、
(長い会話の妙にタランティーノ節が色濃く出ています)
どんなに殺し屋に殴られても
諦めず立ち向かっていくアラバマのシーンは下手なホラー映画顔負けの陰惨さと壮絶さで
激しく胸をかきむしられたし、
あと、当時まだバリバリの美青年だったブラッド・ピットが
ファンの女の子なら、
『え〜!!』ってドン引きしちゃうような
汚れ役で出てます。
(ブラピいわくどんな役でもいいからこの作品に出たかったとのこと。しかし、チョイ役ながらその存在感はスゴい!スターの証明ですね)
主演のクラレンスには
『ヤングガン2』『カフス』『忘れられない人』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『告発』『ブロークンアロー』など、当時人気絶頂だった
クリスチャン・スレーター。
アラバマには『エルム街の悪夢3』『インディアン・ランナー』『エド・ウッド』、
そして2014年『6才のボクが、大人になるまで。』での主人公の少年の母親役で映画賞を総ナメにした
パトリシア・アークエット。
他には、
『シド・アンド・ナンシー』でSex Pistolsのカリスマベーシストのシドや
『レオン』のクラシック好きのイカれた麻薬刑事など
エキセントリックなキレる男を演じたら右に出る者がいない
怪優ゲイリー・オールドマンが
アラバマのヒモでポン引きのドレクセルを。
クラレンスの神であるロッカー、エルヴィスを怪演した
バル・キルマー、
ほんのチョイ役で
サミュエル・L・ジャクソンなど
無駄に豪華なキャストを発見するのも楽しいです。
今でもマリンバを使った
ハンス・ジマーのテーマ曲「You’re So Cool」を耳にすると、
クラレンスとアラバマが出会った
映画館のシーンや、
屋根の上での告白シーン、
電話ボックスでの刺激的なメイクラブ、
洗面所でクラレンスに勇気を授けるエルヴィスの霊のシーン、
ラストの砂浜での夕陽のシーン(砂浜を駆ける子供はパトリシアの実の息子だそう!)など
いくつもの名場面が甦ってきます。
この作品が今でも映画ファンから圧倒的支持を得ているのは、
タランティーノお得意の
バイオレンスさとその中に絶妙に息ずく遊び心とコミカルなエッセンス、
それにプラスして
トニー・スコット監督お得意の
人間模様とロマンチックな味わいの
2人の個性が奇跡的に上手くブレンドされ昇華されてるから。
(暑苦しくなりがちなタランティーノ色がうまく中和されて、タランティーノマニアではない一般の観客にも観やすくなってます)
そして当初バッドエンドだったタランティーノの脚本を
ハッピーエンドに変えたトニー・スコットの功績は大きい。
バッドエンドだったならば数多あるバイオレンス映画の中で埋もれていただろうと思う。
それだけこの作品のラストシーンは
アウトロー映画の結末としては異色だったし、
異色だからこそ、
記録ではなく、深く記憶に残る映画として、
すべてのオタクファンに愛される作品になったのだと思います。
愛のためにひた走る男と
そんな男に100%尽くしきる女。
冷静に見ればただのバカっぷるの純愛ストーリーなのだけれど(笑)、
誰もが夢見ても実現できない
愛ゆえの愚直なまでの暴走が、
最後には人の心を打ち突き動かす。
中には二人の暴走を批判する声も聞くけど、
恋愛なんて本来
エゴ丸出しで自分勝手なもの。
何があろうと
それを貫いた二人は
やっぱりカッコいいし憧れます。
https://youtu.be/vXMxy_TkmJc
⬆
『トゥルー・ロマンス』予告編
https://youtu.be/6ab1l2TwFp8
⬆
マリンバを使った印象的なテーマ曲『You're So Cool! / Hanz Zimmer』 -
クラレンス(クリスチャン・スレイター)は、エルビスとカンフー映画を愛するオタク青年。
そんな彼が誕生日に出会った美女アラバマ(パトリシア・アークエット)と恋におちるが、彼女は訳ありだった。
鬼才クエンティン・タランティーノの初脚本をタランティーノのオリジナリティを生かして過激に映画化。
クリスチャン・スレイター演じるクラレンスが、オタク青年なのに度胸満点の切れ者でかっこいいし、パトリシア・アークエット演じるアラバマが一途でキュートで、拷問するマフィアに反撃するタフなヒロインで素敵だし、タランティーノ得意の味のある駆け引きが楽しめる痛快なラブストーリーでした。
デニス・ホッパーとクリストファー・ウォーケンとの絶妙なシチリア人ネタの尋問シーン、クラレンスと残忍なポン引きドレクセルとの駆け引きなど、名シーンが満載だし、ラストの警察とギャングと用心棒の三つどもえの銃撃戦も面白いです。 -
こうはいが好きだと言っていた
驚いた
アイツにこんなに繊細な感性があるのだと
人は分からない、当たり前だろうね
「わかる」なんていうやつが一番の嘘つきでしょ
早い段階できつく辛い経験をしておけば晩年はいいことだらけだと思う
前向きな考え方もしょ
愚痴を言うより感謝の言葉を声に出せば幸せは増えるって思う
いくつもの辛さや悲しみやキツさから学んで幸せになるんだよね
明日も……
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2015/6/28鑑賞。
すきな作家さんが好きな映画ということで、みてみようかと。
SEXと薬と、GUNとって感じでした。
まさかのコールガールとの仕組まれた出会いが運命の出会いになるとは。
どんなことがきっかけになるかなんて、わからないとの。
運命ってそんなものだなぁと。
ただ、貫く事って大事だし大変。 -
激しい恋に落ちた男と女が、暗黒街と警察を向こうに回し、逃亡を続けるさまを描いたラヴ・サスペンス。クエンティン・タランティーノが、『レザボア・ドッグス』の資金集めのために泣く泣く売った処女脚本作をトニー・スコットが映画化。
この映画は私も大好きで、クレイジーなほどの疾走感が心地よいですよね。...
この映画は私も大好きで、クレイジーなほどの疾走感が心地よいですよね。
デニス・ホッパーとクリストファー・ウォーケンの対決など、二度と見られない貴重なものですし。(あれ、痛そうでしたよね)
この一本から始まってクリスチャン・スレイターの全作品を見たように思います。
ロマンチックでカッコ良くて笑えて、ちょっとアホで、でもやっぱり好きな映画です。
ブラッド・ピットのちょい役は、笑えるほどでした。でも案外似合ってましたよね?
あはは(笑)
喜んでもらえたなら光栄です!
そうそう!テンポ良くて...
あはは(笑)
喜んでもらえたなら光栄です!
そうそう!テンポ良くて疾走感ありましたよね!
無軌道でめちゃくちゃなんやけど
どこかロマンチックで、
おバカな二人だけど
どうか最後まで生き残って欲しいって
ずっと祈ってたなぁ~(>_<)
なんか、シド&ナンシーのような破滅的なカップルだし。
あはは(笑)
そう言えば今では信じられないけど
クリスチャン・スレーターは当時めっちゃ人気あったし、
リバー・フェニックスと張り合ってたっスよね(笑)
僕は断然ワイルドでやんちゃ坊主っぽいクリスチャン派でした(笑)
もう彼が出てる作品片っ端から
見まくってた時期もあったな~(笑)
デニス・ホッパーは
ロックしてるミュージシャン連中はみな、
神様のように憧れてる人なんです。
「イージーライダー」のイメージから
ロックな映画にはほとんど出てるし、
日本でも一時期バスクリンの宣伝に出て
人気あったっスよね~(笑)♪
アヒルちゃんと(笑)
ブラピは当時アイドル扱いされるのが嫌で、
わざと汚い身なりの役や
悪役をやったりしてましたよね(笑)
ディカプリオもそうやし、
やっぱ向こうの俳優は反骨心があります。
(日本のジャニーズ俳優にも見習っていただきたい笑)