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- / ISBN・EAN: 4907953063334
感想・レビュー・書評
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★~なんだか生きてんの飽きちゃったなぁ~★
職を失い故郷の五島列島に戻ってきた勇介(大森南朋)
「なにゆえに生まれ
なにゆえに死にいたるのでしょうか」
などと哲学ぶったセリフを嘯くが
目つきが悪く心も身体も不潔で臭そうな男
そう実は、単に女に飢えているだけの勇介
舞い戻ったこの小さな島で出会った人々は
大して勇介と変わらない性欲に飢えている人々だった。
真昼間に観るには気が引け
夜中に観るには周りに気が引ける
音量調節必須!
感想としては
捨てがたき人々=もがき続ける人々
って感じでした。
ラストに流れる主題歌「蜘蛛の糸」がすばらしい
そして、さすがジョージ秋山
人間の生々しい業や欲をうんざりと描く
うんざりする名作だと思う詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生きることへの執着を失い、生まれ故郷の港街に戻った勇介(大森南朋)。
金も仕事もなく自堕落に過ごしていた彼は、顔にアザのあることで恋愛を諦めていた京子(三輪ひとみ)に興味を抱き、強引に肉体関係を結んでしまう。
なし崩し的に同棲生活を始めてしまう2人だが、京子の妊娠が分かり、2人の関係にひびが入る。
ジョージ秋山の原作を映画化。
肉欲の塊のような勇介を大森南朋、本当の愛を信じる京子を三輪ひとみ、痩せている女が好きだという言葉に狂わされて拒食症になった女や金で言うことをきかせる男たちの欲望や打算や女の欲望や愛を赤裸々 に描いた力作です。
欲望や打算に振り回されながらも、愛を求める人間を赤裸々に優しく描いた力作です。榊いずみの主題歌が、切ない余韻を残します。
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『捨てがたき人々』、この映画版で存在を知って、原作読みたいなーと思っていたらジョージ秋山先生も亡くなってしまいました。Gyaoで鑑賞。
だいぶ前に田中圭一先生のWeb連載『ペンと箸』のジョージ秋山回を読んで、息子の秋山命さんの顔を見てぶったまげたのは「アシュラそっくり!!!!」だということ。それで、命さんが生まれた頃の『銭ゲバ』や『アシュラ』がなんでああいう話なのかの意味がパッとわかった気がしました。そしてこの『捨てがたき人々』も、テーマが共通している部分があると思います。
原作未読だから違いはわかりませんが、映画は前半が最高。エロが何かをきちんとわかってる監督だなあと思いました。
しかし後半は微妙。脚本は命さんが手がけているけど、原作の内容を詰め込もうとしたせいで全体のバランスが崩れたのか?とか。
新興宗教のくだり、これ原作がオウム事件の後だからかな。五島というキリスト教徒の多い土地を舞台にしているからカチ合ってて、映画版で上手く生かされてない。
主演は大森南朋。南朋さん、以前はシュッとしたカッコいい方だったけど(今でもスーツを着るとカッコいい)、『私の家政夫ナギサさん』であまりにオッサンになってて驚きました。この映画はそれ以上に「オッサン大森南朋」で、良いんです。南朋さんの演技も前半は良かったけど、後半はマンガ的になってしまう。
主人公はクズで、最近たまたまZガンダムのシロッコのことを考えていたせいで「男のエゴ」を具現化したようなキャラだなあと感じました。
しかし最後の方の「自分のことを愛してるのか」とか、ラストシーンときちんと繋がっていないような気がするので、話がよくわからない。
ヒロインの三輪ひとみさん、体は細すぎてエロスをあまり感じないけど、顔は好きです(頬骨のあたりのバランスが)。この人も多部ちゃんと同じく発声が演劇的で、そこは馴染めなかった。
ヒロインのおばさん役で美保純!『ピンクのカーテン』オマージュ!
子供の頃はエロい映画とかもちろん観ていないのに、純ちゃんは「エロい」とずっと感じていました。『あまちゃん』の頃も朝からなんとなくエロかった笑。たまに観る『ごごナマ』で天然ボケが炸裂しててかわいいです。
先日ロマンポルノ『OH!タカラヅカ』で純ちゃんのヌードを映像で初めて観たけど、体がめっちゃ綺麗でビビりました。AVとかでもあそこまで体が綺麗な人ってそういない気がする。
そして数年ぶりに連絡を取った年上の友人と、話が噛み合わなかったのですが、なぜかロマンポルノの話になって「ピンクのカーテンのDVDは持ってるよ」などと…噛み合うのはエロだけかよ!
他、佐藤蛾次郎の演技がかなり上手いのでびっくり。
滝藤賢一さん、今では足利将軍など売れっ子ですが、少し前はショボいオッサンの役が多いような…そしてハマっている。
弁当屋のちょい役で桜井ユキさんが出ていてこれまたびっくり!桜井さんも今や売れっ子ですね。五島はそんなに美人ばっかりおるんか!?と笑。(川口春奈ちゃんとかね)
監督の出身地が五島だから舞台になったそうですが、そこそこハードな内容なだけに、これで観光振興になるんかよ〜と要らん心配をしてしまいます笑。
「田舎はやることがないからセックスばっかりする」、実はこれはまんざら嘘ではないと思ってて、田舎の暗部もちゃんと出ている作品です。しかし私の住んでるとこもここ20年ぐらいで大型ショッピングモールができたり、ネット環境の充実でそのへんも様変わりしてきました。
主題歌は監督の奥さんの橘いずみさん。90年代に聴いていて、『モテキ』でも取り上げられていて良かった。この映画のED曲はちょっと微妙でした。 -
ジョージ秋山的顔貌にびっくり。俳優さんは化けるねえ。作中、「銭ゲバ〜!」の叫びには笑った。
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性描写の多さもさることながら感情の発出、足搔くシーンがギャグめいている。途中、爆笑にて鑑賞中止。人間のクズっぷりの描写に過剰・無駄はあれど妥協なし、ご都合主義も理想主義もあっさり裏切る展開は好みである。ちゃんと救いがない。
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切実。どーしよーもない。しかし捨てがたき人々。
不器用でゲスでダメな主人公を大森南朋さんが胸糞悪く好演。
ヒロイン三輪ひとみさんも体を張った演技。
ちょっと不安定な役がぴったり。
寺島進がワンシーンだけ写ってた。 -
Amazonビデオで。何か暗い鬱々としたのが良いなと思って観てみた。これを評価高くつけるのはちょっと勇気がいるな。登場人物のほとんどが何というかクズでゲス笑
性描写もかなりえげつなく、ボカシまで入ってしまっているストレートさ。女性が観てもあまり良い気分にはならないと思う。
一方で面白く無いわけではなく、考えさせられる内容でもある。人間の嫌な部分にフォーカスし、人間の存在を問うているのかな。
目論見通り暗い気持ちになれました。 -
人間の根源たる業と罪深さ、
そして愛をめぐる物語。
受け入れられたくて、
愛されたくて、
ここに在る魂に実感が欲しくて、
もがいた先に何があるのか。
大好きすぎる大森南朋なのに、
気持ち悪かったw
そしてラストの表情が、全てを物語っていた。
美保純!
すっごい!! -
2018/5/2
五島の人よ、ご当地作を人に見せられるか? -
芯が一本通っていて、キレイなおっぱいも拝める。原作を知らないから、心情描写がもっと欲しかった。
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ジョージ秋山のこの作品に関しては知りませんでしたが、それでもねジョージ秋山の漫画が原作となったということで観てみようと思いました。
彼の作品(漫画)を最後に見たのも、かなり昔になります。色々な作品を見ました。その中にはホノボノとしながら人間の業や醜さを強く感じたりしました。ゲスな人を本当にゲスに描くのが卓越している作家(漫画家)だと思います。
三輪ひとみは顔の痣が逆に綺麗さを感じます。体の色っぽさも引き立てている感じがします。
主演の大森南朋は本当にゲスな男なんですが、何処か要領の悪さや不器用さが目立ってしまう。あとは今までの彼がやってきたイメージもあってか、同情してみてしまった。
二人を中心に関わる人々も結局は色に溺れる。溺れながらも全てとしてない。全てとしてはないけど、他に何もない。そこにあるのは郷なのだろうか。
色々と考えれば深い映画になるかと思います。もしくは、色々と考えないでエロい映画として観るなら、それなりに楽しめます。 -
アマゾンプライムで見たが、性欲に溺れる動物としての男と女、その動物に少し知恵があるものだから、その現状に疑問を感じ、道徳から、表面は、つくろっているが、やはり、人間も動物なので、その本能にひきづられて、疑問に思いながら、生活をしているという感じかな。あののんびりした田舎の風景が一皮むけるとこのような生活なのかどうか都会生活しかない私には、想像はできるが、その確証はない。今の田舎は、老人ばかりだから、このようなことはないと思うが、昔は、このようなことがあって、それらを共有しながら、その雰囲気をひきづりながら、老後の生活を昔からの仲間と共に生活しているのだろうか。
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なんと言えばいいのか。
好きでもないけど、嫌いでもない。
なんとなくわかるんだけど、本当にヒドイ。
主人公が本当ダメだ。
でもなんとなくだけど、気持ちはわかる。
もしも自分がこうなってしまったら、辛すぎる。
救いようがなさすぎるよ。
自分の未来のように観てしまうと辛すぎた。 -
ちょっと言葉足らずというか、説明不足というかそんな印象でした。
そもそも主人公が何をそこまで自己を卑下しているのかが、伝わってこない……自分の存在自体を疎ましく思っているようなんだけどなんだかんだ言って女と子供を手に入れて曲がりなりにも真っ当な生活をしていたじゃないか。そう、殺伐として荒涼な精神の大河の本流から外れてしまってたんじゃないの…そうとしか目いなかったけどね。
息子の抵抗というか反発に頭にきて、急に原点回帰したみたいな、あのラスト……ちょっとどころか、かなり受け入れがたい……
結局は何が言いたいんだ。
五島列島ですよね。あんな小さくて狭い田舎だとみんな暇だからsexばっかりしてるんだよ。人間の業だよね〜〜そんな解釈をすればよかったか…(笑)
まぁ作者というか監督の意図がよく見えなかった作品でした。 -
エロ映画と思いきや、
人生映画。
日本人が普段隠して生きている
“性”の部分を真っ直ぐ表現?
違うか?
そんなエロくもないし。。。 -
大森南方朋さんの下品な役の演技がとても印象的でした
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WOWOWで。人生に絶望して故郷に戻った男と、顔に大きなアザのある女の関係を軸に、人間の業を描き出す。という事ですが、あまり迫るものがありませんでした。暴力反対。
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大森南朋目当てに鑑賞。
はー、見ててしんどい映画でした。
ろくでなし型男子の性根を描きたかったのか、聖母マリア型女子の生涯の断片を描きたかったのか、不条理の極みを描きたかったのか、まああれもこれも全部なんでしょうけど、いやもー痛い痛い。
後半からラストまで一気に早送りで鑑賞。
ろくでなし型大森南朋の演技は嫌悪感満々で、思わず嫌いになるくらいでした。 -
主人公の苦悩が伝わってこないなー。目標を持たないと人生味気ない。
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ジョージ秋山 原作
三輪ひとみという 女優さんが
実に存在感があった。
そして、美保純が さらにその上を行く
存在感があり、人間のドロドロした
欲望が ねちっこく 紡がれた。
ジョージ秋山の描く世界が
映像として 露出した。
なんといっても、大森南朋。
生きることに飽きて、ただ セックスを求める。
自分の子供に バカにされることで、
父親であることの 不条理を感じる。
なんと ニンゲンは おろかだろうか。
しかし、微笑ましくもある。
五島列島の 自然が ニンゲンの醜さを 包み込む。