- Amazon.co.jp ・電子書籍 (95ページ)
感想・レビュー・書評
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はいはい、川上未映子さんよ、とても好き
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なんか読んだことがある気がしましたが、ここの本棚では見つからず・・・
私と姉と、姉の娘のそれぞれの思い…主に私が想像(?)しながら…
最後はホッとするのが。芥川賞受賞の作品。むずかしい・・・・・ -
とても面白い。
自分も今や完全に大阪人なので声に出して読むことで、よりリアルに感じられて一気読みしてしまった。
でも本の分厚さや字の大きさに騙されてはいけません。改行や鉤括弧無しで、ページを埋め尽くす話し言葉みっちり。思ったよりも読む時間かかります。
これ大阪人以外の人はもっと時間かかるんちゃう?
あるあるな母娘の関係を、なかなか面白い設定でグイグイ読ませてくれる。緑子のノートで返事してゆくところ、書いてる内容、何もかもが愛らしい。
母の豊胸という子供にとっては大問題を乗り越える緑子。(豊胸する本人にとってはもっとだが)
結果的に周りの人に恵まれて、緑子めっちゃ幸せな子じゃないかと思ってしまった。
私個人としては、月経という疎ましい存在、女として産まれたことを肯定する良い機会に出会えさせてもらったかも(今さらですがw)
本当に行間から女性への優しさあったかさ、自己をまるごと認めてあげましょう、という気持ちが伝わってくる。ありがとうです -
はじめての川上未映子さん
奇妙で具体的で、ありありとした言葉で紡がれる濃密な時間。
なんか1秒1秒がもっと長い時間みたいに描かれてた気がする。 -
ストーリー重視の現代文学とは一線を画す作品で、純文学っぽい。狙って書けるものではく、作者の川上未映子の感情が溢れてる。テーマは性的・生殖動物としての「女」。作者自身の「女」への色々な感情が押し込められてる感じがした。生々しく窮屈。生殖の為に変化する事への嫌悪感など緑子が恐れる漠然とした何かというのも何となく、分かる。なんとも言えないドロッとした感触が残る、それがまさしく「女」という生き物に課せられた表現しにくい生きにくさを表しているようで良いなと思った。