認知科学。この学問を外観するための本である。多数の著作がある。テレビ等でも登場し鋭い発言を連発している。この著者を理解するためにも学んでおくとよい。
認知科学。世の中にはあまり認知が無いかもしれない。とはいえ、2000年から始まったと言われている第3次AIブーム。コロナ禍を経てビジネスの「場」のオンライン化が進んだ。ここで登場した「1on1ミーティング」(ヤフー株式会社の登録商標)文脈でもよく参照されるコーチング。UX/UIを中心にビジネス自体を再考するという流れ。
これらの全く異なる分野の大元になっているものと言えば重要度はわかるのではなかろうか。
本書の最後に提示されている「超情報場仮説」がある。現在のAIは特定の分野であれば人の能力のそれを大きく上回る。しかし、フレーム問題と言われるものに対しては無力である。幼稚園児や小学校の低学年の児童なら余裕でできることができていない。
物理学では二重スリット実験というものがある。これは未来が過去を書き換えると呼ばれている。また、私たちが現実だと思っているものは、私たちを超える存在が行っているコンピュータ・シミュレーションだとする説がある。
個人的には「超情報場仮説」が私たち人類に理解される日がいつか来ると思う。そしてその際に上記の問題がも解けてしまう。そんなワクワクを感じてしまう。この本は非常に面白い。