認知科学への招待 [Kindle]

著者 :
  • サイゾー
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感想・レビュー・書評

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  •  認知科学。この学問を外観するための本である。多数の著作がある。テレビ等でも登場し鋭い発言を連発している。この著者を理解するためにも学んでおくとよい。
     認知科学。世の中にはあまり認知が無いかもしれない。とはいえ、2000年から始まったと言われている第3次AIブーム。コロナ禍を経てビジネスの「場」のオンライン化が進んだ。ここで登場した「1on1ミーティング」(ヤフー株式会社の登録商標)文脈でもよく参照されるコーチング。UX/UIを中心にビジネス自体を再考するという流れ。
     これらの全く異なる分野の大元になっているものと言えば重要度はわかるのではなかろうか。
     本書の最後に提示されている「超情報場仮説」がある。現在のAIは特定の分野であれば人の能力のそれを大きく上回る。しかし、フレーム問題と言われるものに対しては無力である。幼稚園児や小学校の低学年の児童なら余裕でできることができていない。
     物理学では二重スリット実験というものがある。これは未来が過去を書き換えると呼ばれている。また、私たちが現実だと思っているものは、私たちを超える存在が行っているコンピュータ・シミュレーションだとする説がある。
     個人的には「超情報場仮説」が私たち人類に理解される日がいつか来ると思う。そしてその際に上記の問題がも解けてしまう。そんなワクワクを感じてしまう。この本は非常に面白い。

著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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