掟上今日子の備忘録(単行本版) 忘却探偵 [Kindle]

著者 :
  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 西尾先生はインパクトのあるキャラを生み出すことに関しては天才的だなと毎度思う。これを小説+漫画の原作全てでやってのけるから恐ろしい。

    ただラノベということもあるが、どうしても描写が弱いため後に残らない。このシリーズも主人公は覚えているが、ストーリーに関してはすっかり忘れてしまった。
    逆に言うと、ストーリーをまったく覚えていないのに読んだことはしっかり覚えているってどれだけキャラのインパクト強いんだという話だが。

  • 読んで感動というタイプの本ではないけれど、西尾維新さんってすごいなと思わされました。
    キャラクターの設定、文章表現、ストーリー展開のどれもが「こんなのよく思いつくなぁ!」と感心するばかり。
    頁数はそれほどないのにエンターテインメント性の高い面白い話を書けるなんて!という凄さに対して★5としてみました。

    事件に巻き込まれ体質の隠館厄介(かくしだてやくすけ)視点の小説。キャラのネーミングも上手いなぁと感心。
    探偵の今日子さんは寝ると記憶がリセットされるというぶっ飛んだキャラ設定ですが、読んで納得できる推理と解決をみせてくれます。
    最速探偵の名の通り、事件に対してページも短めに解決してくれるので各エピソードの分量も短く、空いた時間を見つけては読むことができたのも良いです。

    昔、といっても15年ぐらい前だから大昔、好きだった別の作家さんの著作を最近読んだら、文章も内容も全然楽しめなかったことがあったので、同時期にハマっていた西尾維新さんの本を久しぶりに読むことにドキドキしていましたが、なんてことはなく今でも楽しい読書体験を与えてくださいました。

  • ライトノベル的な探偵小説。
    記憶が1日しか持たないので、その日のうちにスピード解決…という25歳の探偵設定。
    隠館厄介という主人公男性が困ったときに依頼する探偵、置手紙探偵事務所の「掟上今日子」を厄介の目からみて語られるスタイルです。

    出版社に勤める友人、紺藤さんと厄介の会話の…なんていうか、「劇の台本?芝居?」のような話し方が少々気になるのだけど、そこを置いておけばなかなか突飛な事件ばかりだけれど、スルスルと読みやすかったです。

    本の最後の最後に厄介に発した今日子さんの一言が…凄く意味深で気になるところです。謎の文字を書いた誰かも気になるし、他のシリーズも読まないと…という気にさせられました。

    2017/03/19 b

  • 一日ごとに記憶がリセットされる探偵の短編集。ミステリとしては読者は推理不能(SDカードの場所、特定の作品の共通点)、余詰めが多い(百万円の価値、原稿の場所)等、解決不能なものが多く、評価できない。ラストの章、特定の作品のある共通点は分かったが、それが何を示すのか明かされたときはキレそうになった。感動したけど。
    なのでミステリというよりミステリ風味のラノベとして読むものだなと。設定とキャラは素敵なので。

  • ストーリーは悪くはないのだけど、設定に色々ツッコミどころがあったのと、語り部である青年の会話がどうにも中二病的で最後まで馴染めませんでした。

  • 設定がおもしろい。寝ると記憶がリセットされてしまうため、探偵・掟上今日子さんの捜査には常にタイムリミットがある。そこから生まれる緊張感。探偵が徹夜で読書をする、というだけで手に汗握らされるとは思わなかった。発想がすごい。

    とはいえ、これだけおもしろい設定の割に登場人物のキャラが少々弱いように感じるのが不思議。特に主人公(厄介くん)はどんな人なのか今ひとつ読んでて定まらなかった。設定はてんこ盛りなのに。今日子さんもそう。各話によって印象が少しずつ変わるように思う。紺藤さんはステキだと思ったけど、この人も今一つ顔が浮かばない…。

    シリーズ第1作だし、この先シリーズを読み進めていけば、彼らのキャラも定まってくるのかな。大いに気になる伏線もあるし。

    テンポの良い文章にどんどん読まされるけど、ミステリーとしてはううん…と思ってたら、最終話の謎解きにやられた。それまでぼんやりしていた、須永先生の人となりとその人生が輪郭を持って浮かび上がってきて、この小説の評価が一気に上がった。すごいな。続きが読みたくなった。

  • 一日(起きてから寝るまで)ごとに記憶がリセットされる探偵の話。
    一日しか記憶が保たないのは大変だけど、逆に忘れてしまうからこそ顧客の秘密は必ず守られるし、その一日で事件を解決してしまう最速の探偵として活躍している、という設定が面白い。

    今日子さんの記憶はいつから失われることになったのか、なぜ探偵になったのか気になる部分もたくさん。

    西尾維新作品でも読んでいて疲れない(笑)サクサク読めた。

  • ドラマをもう1回見たくなった。
    とても読みやすい、スラスラよめる
    2巻目もたのしみ!

  • 本書の終わりがとても良かった。きゅんとする。
    素敵!
    次も読みたくなる(*^^*)

  • 新刊が出たので、再度読み返してみた。
    何にせよ新シリーズの最初の巻は読んでて楽しいものです。
    読み返してみたら、忘れていた伏線のようなものがある事に気付き、それも楽しかったです。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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