マダム・イン・ニューヨーク [DVD]

監督 : ガウリ・シンデー 
出演 : シュリデヴィ  アディル・フセイン  メーディ・ネブー  アミターブ・バッチャン 
  • アミューズソフトエンタテインメント
4.25
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本棚登録 : 600
感想 : 111
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427658332

感想・レビュー・書評

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  • 外国で英語が喋れずに心細い思いをしたことのある人間なら、絶対この主人公には共感してしまいます。そして、封建的なインド社会における伝統や因襲といった「ガラスの天井」を軽やかに嫌味なく突き破ってみせた主人公の姿がなんと爽快なことか(それをまったく理解できない夫の無様な姿を見るのもまた爽快)。英語が話せるようになったことでようやく自分に自信を持て、自分らしくいられるようになった彼女の姿を見ると、言語の習得が自己実現の手段だということもよく理解できます。

    彼女が通う英会話教室の雰囲気もとてもよいですね。互いの違いを楽しんでいるような彼女たちの姿は、排他的ナショナリズムがはびこる現代社会におけるユートピアのよう。いろんな意味で、欧米では絶対作れない映画。

  • マイコーの真似をするのがチャーミングでかわいい!
    言葉を身につけていくことで、
    自分の世界が広がって行くこと、
    そのわくわくが伝わってくる

    言葉が通じない事、それで怖気づいて
    自分の価値を低く感じてしまうことも
    すごくよくわかる。

    言葉が通じないと、相手からの反応もない、
    時にはそれがネガティブな反応が返ってくる、
    それってとてもがっくりする。

    でも同時に、相手からの反応に
    どれだけ普段の自分が依存していたのか
    と気付かされる

    何のためにコミュニケーションを取ろうとしていたんだっけ?
    と改めて考えさせられる

    相手にいい反応を返してもらうことじゃなく、
    相手を知りたい、自分を伝えたい、
    そういう根本的なことなんじゃないかな

    それに気づければ、怖さや不安も流れていくのかなと思っている

  •  家族で唯一英語が話せないのがコンプレックスのインドの奥様。親戚の結婚式の準備の為に単身ニューヨークへ。そこで短期の英会話教室に通うことになるのだが。。。

     インドの上流階級は英語を話せることが必須なのね。英語が話せないコンプレックスを克服していくというこの映画は日本人には特別な意味がある。
     インド映画なのにそれを感じさせない雰囲気。ハリウッド映画なのかと思ってた。ただ、歌多めでインターバルもあるので、そのへんはやっぱりインド映画。
     英語を習得していくことと女性が家庭の外にも自分の居場所を見つけることがリンクしていくストーリー。新しい生き方か家庭かの二択ではなく、自分を誇れることが大事というのもよかった。

  • 15.sep.26

    何故か珍しく映画見まくっている!そして今年一、いや今までで一番いい映画に出会えた!

    インドという国はまだ行ったことがないけど、ごった煮感とかカラフルさとか活気とか、いろいろな面で惹かれるものがある。なかなか行く機会に恵まれないけど憧れはつのるので、せめてもと思ってインド映画を見ることに。この映画はすごく評価が高かったし、ジェンダーのこともテーマの一つとなってると聞いてチョイスしました。本国では2012年公開だったけど日本では2014年公開だったので、TSUTAYAではまだ準新作コーナーにありました。

    インドの中流階級(に見えたけどどうかな?)の主婦シャシ。家族の中では彼女と祖母だけ英語が話せない。インド全体がそうなのかわからないけど、家族の中での「お母さん」の地位はとても低い。英語が話せないと子供にバカにされ、夫には菓子(ラドゥ)作りだけしてればいいという扱いをされ。。そんなシャシ、NYに住む姪の結婚式のため、家族に先立って単身NYへ。カフェでの注文もまともにできず、店員に冷たくあしらわれて一人涙するも、4週間で英語を話せるようになる!というバス広告を見て一念発起、家族に内緒で英会話教室に通うことに。そこで出会ったフランス人コックを中心に素敵な仲間が待っていた。。という感じ。

    まず、主演女優のシュリデヴィさんの美しさにうっとり。。Wikipedia見たら、インドの伝説的人気女優だそうで。97年に休業して以来、15年ぶりの復帰作とのこと。え、いくつ?と思ったら2012年公開当時なんと49歳!!見えない!!子供もまだちっちゃいし!!もっと若い設定の役だったのかな??毎日違う柄のサリー着てて、それもまた本当に美しい。色彩豊かで、身体のラインを綺麗に見せてくれるんだよね。でもすごく品があって。いつか着てみたいな!すんごく大きな瞳なんだけど囲み目メイクがまた美しくて。20代の頃とかどんなに美しかったんだろう!!他の作品も見てみたいです。

    インドの女性って家庭内ではあんなに地位が低いんでしょうか?シャシが英語話せないから余計に?日本でも「女は家事してろ!」な夫はかなりいるけど、サティシュとシャシの間には明らかに上下関係があるし、子供もシャシに敬意を全く払わないし、毎日シャシがちくちく傷ついてるのを見るのが辛かった。だから英会話教室に通い始めて、シャシが「家族のための人生」じゃなくて「自分のための人生」って感覚を取り戻せたことが嬉しかった。一度、シャシの家族がNYに来て、ラーダ(英語の勉強を助けてくれた姪)とマンハッタン観光してた途中で、シャシがどうしても英会話教室に行きたくて、家族に嘘をついて抜け出したことを夫にチクリと釘さされてしまったシーンで、シャシが自分の人生の目的が何なのか迷ってしまうところがリアリティあったなと思う。ラーダがいてくれて本当に良かった。私もああやって頑張って英語話せるようになりたい!!!

    フランス人のロラン、素敵ですね。純朴で真摯な青年。この人も幾つくらいなのかな。カフェでNYの洗礼を受けて公園のベンチで泣くシャシにコーヒーをそっと手渡す出会い、きゅんとします。シャシが好きすぎて思わず授業中に告白しちゃうけど、既婚インド女性に対するアプローチとしては失敗なんですね。笑 その後にクレープ作ってきてシャシに手渡すシーンも素敵です。シャシがクレープ食べるところがみたかったな。最後に英会話教室のみんなにラドゥを配るとき、ロランに感想を言ってあげてほしかったです。振ったせめてものおわびに…。日本映画だとあの屋上のシーンでムダにキスさせたりやりすぎ演出して興ざめさせるところ、あそこで止めるのさすが。安心しました。うん、シャシはそんなことしないよね。彼には幸せになってほしいな〜。

    印象的だったのは、英会話教室の先生がゲイで、そのことをバカにしたクラスメートをシャシが注意するシーンに。日本の映画でこういうのちゃんと描けるかな?できないよね。インドの方が進んでるんだなーと思ったよ。この映画のテーマのひとつであるジェンダーについて、違った面でもこうやって描けてるしね。

    インドのシャシの家で働いてるお手伝いさん的な人って、アウトカーストの人…?運転手したり、ラドゥ作り手伝ってた人。身なりが明らかに違うからそうなのかなと思った。いまでもカースト残ってるんだよね?映画の中でも描かれてることにびっくりしてしまった。これは普通のことすぎてインド人が見てもなんとも思わないことなのかな。

    あと日本のフライヤー、邦題のガッカリ感にはやられた。そもそもなんでこんなに公開が遅いのか。。マダム・イン・ニューヨークっていうのもそうだけどジャケットのシャシの似顔絵(?)おばさんすぎる!映像見たら数倍若くてびっくりしたわ。もともとの地下鉄のホーム歩いてるジャケットのほうがずっといいよ。ニューヨークに遊びに来たマダムの話かと思うわ。いや、それは間違ってはいないんだけどw 原題のEnglish Vinglishに比べると英語要素がないから。。

    長い長いwまだまだ感想あるかも!思いついたらまた書き足そう。Don't be judgemental!!!


    ラドゥ美味しそうだった。どんな味するんだろう。食べたいな(*´ω`*)やっぱりインド行きたい!

  • インドでは未だ人種差別が横行しているから
    この手の、富裕層向けの映画で警鐘をならす必要があるんだろうね。考えすぎか?

    でも、単純に面白かった。

    お母さんがキュートだよ、めっちゃ綺麗。

  • おもしろいという評判のインド映画。けれど長いから(130分くらい、途中に休憩? がある)なかなか見られなかったけれど、評判通り、おもしろかった。
    なにより、主役のマダムが美しい。昔の日本の女優みたいに演技や顔の表情が大げさなところもあったけれど、マダムを観ていると和むというか、応援したくなるというか。そしてあとから知ったマダムの年齢、50歳!信じられない!美魔女すぎる。それを確かめるためだけでも、一見の価値あり。
    内容に関係のない歌や踊りはないし、細部まで丁寧に作られている。
    DVDで消費するように観る映画ではなく、映画館で見て充分に楽しめる映画だと思う。

    特に、いたずら好き? の息子に、せっかく作ったお菓子をこぼされて、自分の行く予定だったところに行けず、もう一度作り直すシーンにじーんとした。誰にも怒りをぶつられずにやらなければいけない。こういうこと、あるよな、と。

  • ビジネスマンの夫、2人の子供のために日々家事をこなす専業主婦シャシ(シュリーデヴィ)は、家族の中で唯一英語ができないことが悩みだった。ある日親戚の結婚式の手伝いを頼まれ単身渡米するも、英語が話せないためつらい思いをする。そんな時「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告を見つけた彼女は、身内に黙って学校に通い始めるが……。 (シネマトゥデイ)

    文句なしの☆5です!映画館で観たかったけど逃したので楽しみでした。期待通り!期待以上!夫婦の溝・親子の葛藤、自分への評価の低さ、だれでもあることだと思うけど、1歩踏み出すことで何かが変わり、新しい世界が自分を変えてくれるってステキ。主婦の「専業」から卒業の話でもあるのでは。とても良い映画でした。

  • 気になっていたのに、映画館へいけなかった1本。
    よかった~シャシがそれはそれは魅力的!多くの主婦がもつ自分の存在価値を考えて揺らぐところと、あの葛藤。あったなあ、もんもんとして抜け出すために動き出した自分を思い出した。英語をしゃべれないためにNYで戸惑っていた彼女が、英語を学ぶことで、自信をもって、自分を見出すこと。「がんばれ、シャシ!」と何度も声をかけたくなった。最後のスピーチにすべてがこめられていました。

    行動することから、何かが始まるだろうな~と改めて思う。最近の自分を反省しながら。

  • 請求記号:14D217 (館内視聴のみ)

  • 2022年4月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00533012

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