火星の人 [Kindle]

  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 「The Martian(火星人)」と題された原作と映画、日本では小説は「火星の人」映画は「オデッセイ」となりました。火星人だから面白いのに。

    映画が公開されていますが、原作を先に読むという流儀に従い小説から。

    とても面白かった。いろんなトラブルを知識と知恵で乗り越えて行く主人公に惹きつけられました。2時間の映画では、いろいろ端折られるんだろと想像できます。

    プログラマーだった著者がもともとWEBで発表していたもの。評判を呼びまとめて読みたいと小説になったものだそうです。
    科学的な裏付けに基づいた描写と主人公マーク・ワトニーのキャラクターもあいまって人気になったことが伺えます。理系の方でなくても読めるお話になっています。
    宇宙戦争のような火星人は出てこないし、バローズの火星シリーズみたいに、プリンセスも出てこない。スタートレックのようにすました航宙日誌ではなく、チェンジログみたいな日記の語り口。Linuxベースのコンピュータが使われてるし、コマンドまで出てくる。
    想像できる未来、リアルとフィクションをうまく繋いだお話、まるでキングみたい。
    それにしても、NASAはすごい。科学万歳!

    さ、映画観に行こう。

  • 再読なのに、映画も観たのに、やっぱり何度も吹いちゃうし、掌に汗かいちゃうし、○○シーンでは震えがくるよ。おこもり状態の今読むと、マーク・ワトニーの懲りないユーモアに「イェーイ」です。
    そうそう、火星に行く時はダクトテープを忘れずに。

  • 火星探査中、砂嵐に巻きこまれた。
    ミッションを中止し火星を離脱する直前に、植物学者でありエンジニアであるマークは大怪我。
    死んだと思われ、他のクルーは火星を離れた。
    奇跡的に助かったマークの火星でのサバイバルが始まった。
    NASAの職員が偶然火星の衛星写真の変化に気が付き、マークが生きていることがわかった。
    それから、マークを地球へ帰還させるためのミッションが始まる。

    食糧なし
    空気なし
    水なし

    そんな絶望的な状況を、超ポジティブなマークが生き残るために残された物資を改造していく。

    ハラハラ、ドキドキ。
    読み始めたらやめられない。通勤の地下鉄駅を何度も乗り過ごした。
    ☆10個つけたいくらい面白い!

  • 「火星の人」(アンディ・ウィアー:小野田和子 訳)[Kindle版]を読んだ。この愛すべきヒーロー『マーク・ワトニーに乾杯!小野田和子さんの翻訳も見事!これを書き上げた時アンディ・ウィアーは全身でのガッツポーズとともに心からの快哉の雄叫びをあげたに違いない。そのくらいの傑作です。

  • もっと早く読めばよかった!と読み始めすぐに思った。
    火星に取り残される+SFなんてとても暗い展開になりそう……と思っていたのに全然そんなことはなく
    むしろユーモアのあるジョークで軽快に話が進んでいく。
    翻訳者さんのセンスととても素敵だと思うし、原書はどんな風に書かれているんだろうと久々に英語で本を読みたい!と思えるような文章表現だった。

    マーク・ワトニーは生物学者であり、宇宙飛行士でもあるわけで、専門的な知識があったからこそ、そして諦めなかったからこそ生き延びようとトライし続けた。
    私が火星に取り残されるという機会は幸か不幸か人生において無いだろうけど、ここまでの絶体絶命のピンチにこんな精神的な余裕を持って対処することは可能なのだろうかと考えさせられる。
    娯楽作品として見るととても楽しいし、前向きで、勇気を貰える。
    けれど現実はなかなかうまくいかない。
    だからこそ、完璧とは行かないまでも心のどこかに小さいマーク・ワトニーを住まわせたいと思う。
    何かでしまった!と思った時、クソ!と思った時にまぁ待て落ち着こう、と気楽に構えられるようなそんな余裕が持てたら多分もっといろんな状況を楽しめる気がする。

    宇宙空間での人体事情には詳しくないからわからないけど、無重力下において人は爪は伸びるのか、耳かきは必要ないのかということが素朴な疑問。
    (映画だと髪の毛もヒゲも伸びてるので爪も伸びる気がする……)

  • こんな前向きになれるメンタルを持ちたい。

  • 映画を見に行く前に原作を読みました。

    大部分が主人公の日記形式で進行。
    火星に一人置き去りという絶望的な状況なのに、とにかく前向きだし「一晩寝たらそんなに絶望的でもない気がしてきた」とか言い出すしで、このキャラのおかげでシリアス一辺倒になりそうなのにコメディタッチになっていてかなり救われる。

    読んでて気づいたのは、ワトニーがストレスで眠れなくなったり、飯が喉を通らなくなったりという描写が無いこと。
    毎日のように難題がふっかかってくるし、高確率で死ぬ状況なのに「やべーな、いい方法思いつかなかったら死ぬな。まあ、今日はとりあえず寝よう」で済ます。こういう図太さは極限状態で生き延びるのに大事な要素なのだろうなと。

  • 映画になる、ということで読んでみました。
    火星に取り残された宇宙飛行士である主人公ワトニーが、限られた資源の中でなんとか
    生き延び、地球への帰還を目指す物語。
    火星の風景や見たことのない機械がたくさん出てきますが、それを想像するのも楽しい。ワトニーの顔は完全にマッド・デイモンのイメージですがw

    どんなやばいときでもユーモアを失わないワトニーかっこいい。機械にも植物にも強いスーパーマン。宇宙飛行士ってやっぱりかっこいいなあ。映画観るの楽しみです。

  • ハッピー・エンディング。絶望的な状況なのに楽天的に立ち向かう主人公。アメリカ人が好きそうな話。ワクワクドキドキという話ではないが、楽しく読めた。

  • 映画「オデッセイ」に向けて予習の為に再読。
    いや〜、面白い!(でもなんでオデッセイ?)
    2回目も一気読みです。マットディモン主演で映画化、12月公開と言う予備知識だけは有る。
    あのシーンはどう映像化したんだろ?どのシーンをカットするんだろ?あの笑えるログは残してくれるんだろうか?何より泣かせてくれるんだろうね?
    映画も2回見たいと思わせる出来に仕上がっているんだろうか?
    興味のネタは尽きない。あぁ、早く観たい!
    監督はリドリースコット、きっと期待を裏切らないでしょう!公開を待ってるぜ‼︎

    P.S.
    今ネットを見たら2016年2月公開なのね。
    楽しみが先に伸びた!我慢ガマン。

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