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- / ISBN・EAN: 4907953063402
感想・レビュー・書評
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原作は昔々に既読で、大筋と、でも原作は時系列が逆だったよなということしか覚えていないので粛々と観ました。
順列にしたことで、どうして淳悟と花があれほどまでお互いだけになったのかがあまり感じられないな…と思ってしまいました。ちょっとすっ飛んでる?と。
でも花に感じる、無邪気さと妖艷さはさすが二階堂ふみさんでした。学生時代はイメージぴったりだったなぁ。大人になってからは…でも、影のあるいい女でした。
淳悟の浅野忠信さんもわかる。。
北海道の流氷って、あんなにキイキイ鳴ってるのですね。世界観が見られて良かったです。
「俺はお前のものだ」「あれは私の全部だ」
「父親になりたかった」「家族になりたかったんですよね」
どこで間違ったのか。許される事ではないです。
でも、ふたりにはきっとお互いしかいないのだろうと思いました。離れようとしても、離れることはないんだろうな。
閉じられた頽廃的な物語で好きでした。
淳悟と花が睦みあってるときに血塗れになっていくところで「ギリギリ歯軋りレッツゴー♪」と脳内で流れてきて…もう!となりました。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
静かにゾクっとする映画だった
ゾクゾクしたのは深い積雪とギシギシ鳴く流氷の真っ白な景色の寒さのせいかもしれない
無邪気そうに笑いながらオンナの顔をみせる二階堂ふみにゾクっとした
浅野忠信が独占したいほどの良い男なのかはともかく、放ってはおけない気持ちにはなった
頑さと危うさ
心理描写を表現する編集がすごいと思った -
この監督の作品を観るのは「夏の終り」に続いて2作目。
抑えた光や台詞で、役者の演技で魅せるという印象。
この作品も配役がとても良い。
幼さに包まれていた「女」の部分がだんだんむきだしに
なっていく様を演じた二階堂ふみがすごい。
淳悟と花の関係はちっとも憧れるようなものではないけど、
「あれは私の全部だ」って言い切れるのはちょっと羨ましい。
他人には理解できない2人だけで完結されている世界。
何かに執着して壊れてしまっている人の物語って
どうしてこんなに惹かれてしまうんだろう。 -
10歳で孤児となった少女・花(二階堂ふみ)。彼女を引き取ることになった遠縁の男・淳悟(浅野忠信)。孤独だったふたりは、北海道紋別の田舎町で寄り添うように暮らしていた。
6年後。冬のオホーツク海、流水の上で殺人事件が起こる。
桜庭一樹の同名小説の映画化。
暗い北の海から逃げるように出ていく淳悟と花は、互いに深い喪失と、ふたりだけの濃厚な秘密を抱えていた。「この人しかいないという信仰めいた確信」を持った強い絆で結ばれている淳吾と花。
マメで優しいかと思えば、思いがけないいじわるな面もある淳吾を軽妙に絶妙に演じた浅野忠信、言い表せない愛おしさと離れたい気持ちに引き裂かれながら淳吾から離れられない花を演じた子猫のような二階堂ふみ、2人の禁断の愛と恵まれない出自から家族を持って愛したいと願う淳吾の孤独や健気に淳吾を愛し抜き浅野忠信との愛のためなら殺人も辞さない花のモラルを超えた濃密な愛を、淳吾の恋人の小町や地元の名士の目線も交えて描き(流氷の上での二階堂ふみと二階堂ふみを浅野忠信から引き離そうとする藤竜也のやり取りのサスペンスが秀逸)、濃密な愛を描いた傑作サスペンス映画です。
あどけない女子高生の中に、淳吾に対する独占欲や濃密な愛を演じた二階堂ふみ、素敵でした。 -
ふみさんやばいな。情緒がすこし不安定になった。雪景色と流氷にとらわれそうになる。
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原作をベースに若干テーマを変え、スタイリッシュに閉鎖的な、永遠にも思える愛を描いている。
映像化すると現実感が、、って思ってたけど、二階堂ふみが怪演していて、本作の世界を現実に成り立たせていた。 -
原作と構成が違う。こっちのほうが時系列に沿ってる。
最初のあたりは少し退屈です。原作は「おとうさあん」って甘えてるけど、こっちは女の側面のほうが強かったように思う。最後の浅野忠信の情けない顔がたまらん。
二階堂ふみはすごく色っぽい。濡れ場がエロくていいです。 -
原作が好きだったのでどうだろうと思って観たけど
想像よりもよかった。
二階堂ふみの最後のあの妖艶な笑顔に
全て持って行かれた。
惇悟にとっての花は母であり娘であり女であり全てだった。
だけど花にとってどうなのか最後まで明確にわからない。
その奔放さとこれから一生続くであろう束縛こそが
血の繋がりという業の深さのようにも感じた。 -
二人が互いを見つけた日から、二人の世界には互いしか存在していなかったのだろう。原作を読んでいたときの登場人物の感情を、小町の表情を見たときに思い出した。そのままだと思った。原作を未読の人はぜひ読んでほしい。背景がもっと知れて、さらにハマっていけるはず。