- Amazon.co.jp ・電子書籍 (282ページ)
感想・レビュー・書評
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クジラ氏デビュー作
面白い2回買っても面白い詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学を修めた歴史のエキスパートならば歯牙にも掛けない珍説・奇説の類いなのだろうが、生憎そこまでの知識がないのをこれ幸いに、大いに楽しませてもらった。しかし、それ以上に特筆すべきなのが、一連の対話において反論者・アンチテーゼ的役割を担う大学助手・静香の人となり。読メの感想でも評判が悪い矢吹駆シリーズのナディアにも、先日読んだ『カエル男』の古手川にもさほど嫌悪感を抱かなかった自分が、この女性だけはムカついてムカついてしょうがなかった。メインの宮田が霞んで見えるくらい、とにかく造形が凄まじかった。
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本作内ではトンデモ説として挙げられているが、「釈迦、悟ってない説」はぼくも推すところだ。邪馬台国は岩手にあったという説も、推古天皇=聖徳太子=蘇我馬子という説も、とっても面白い。
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「ブッダは悟ってなんかいない!」
本書はそんな衝撃的な話題から始まります。
与太話かと思いきや、なんとなく引き込まれてしまい、信憑性があるように感じてしまう。
ほかにも
・信長は光秀に自らを襲うように命令した(つまり自殺だった)
・十字架に張り付けられたのは、イエスではなく、ユダだった
などなど、衝撃的な話が次々と繰り出されます。
「おいおい、嘘だろ?」
そう思った方は、是非手に取ってみてください。
kindle unlimited加入者なら無料で読めますよ。
ちなみに作者は冒頭でこんなことを言ってます。
この作品がフィクションであるという保証はどこにもありません。 -
昔読んだことあって、あれってどんな説だったんだっけ?と気になって再読。
邪馬台国とかキリストとか仏陀とか、私は全然詳しくないのでどこまで信憑性があるかは知りませんが、なんか「ふむふむ、そうかもー!」も思えてくる。
勝海舟の催眠術だけは、ちょっとう〜んと思いましたけど。
松永さんが話の合間にせっせと焼きうどんとか用意するのがおもしろいし、お腹すいてくる。 -
今だに色々な説がある歴史の事柄を新たな目線で検証していくのだが、これがとても面白く歴史家たちがこれらをどう見るのかとても気になる。これまでの先入観を持って歴史を見ると一方向しか見えないが、宮田のように新たな角度での見方が物事の発見に繋がる。
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歴史のトンデモ推理だけど、こういう視点もあるよねと目から鱗の話。
特に仏陀やキリストの話はおもしろい -
結構無理がある
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いろいろな歴史の謎に対する新解釈。小さなバーのカウンターで語られる…という形式を取っているので、すんなり読めて楽しい。
ブッダの悟りについて、邪馬台国の場所、聖徳太子の正体、明智光秀の謀反の理由、明治維新の黒幕、イエスの復活に隠された秘密、などなど。どれも、「なるほど!」と目からウロコ。
それぞれについての通説や異論や様々な学説を知っているわけではないので、信ぴょう性の度合いはわからないけれど、これからこれらに関係する書物やドラマに出会う時に、ふと思い出して楽しめそう。
そうだよねー。馬子、蝦夷、入鹿ってさぁ、変な名前だなぁーって思ってたんだよねー。
KindleUnlimitedにて。 -
世間では評判が良いらしいけど・・・つまらなかった。
系統としてはダヴィンチコードや京極堂シリーズっぽい印象。要するに虚実ないまぜの知識をこれでもかとひけらかして、読者に知的カタルシスを与える、という感じ。(ただし前提となっている知識がうさんくさいので、そのまま鵜呑みにするのはかなり危険・・・って、そんな奴いないか。)
まぁそれはそれで面白いのだけど、この作品に関してはキャラクターがひどすぎて読み進めるのが苦痛だった。
在野研究者の宮田のトンデモ説に、専門家である静香も三谷も反論できずに言いくるめられているだけ。しかもこの宮田というキャラクターが人を小馬鹿にしたような口の利き方をするので、読んでいて不愉快。さもさも教えてあげますよ、といった感じでトンデモ説ばかり披露されても「・・・はぁ。そうですか。」といった気分にしかならないし、静香は毒舌というよりただのキンキン女だし、三谷に至っては空気でしかない。場所がバーである必然性も見えないし、最後まで「なんだかなぁ」という設定のオンパレードで、正直言うと「なにこれ?どこが面白いの?」といった感じでした(好きな方すみません)。
大学で史学科に進もうかと思ったくらいには歴史好きなので題材に興味はあるんだけど、これはいろいろとひどかったです(苦笑)。
鯨統一郎は初めて手にとったけど、この作品でおなかいっぱい。もう手に取らない作家さんになりました。