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- / ISBN・EAN: 4988111247346
感想・レビュー・書評
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1940年代アメリカ。自宅で自動車事故を起こした母親を心配して、息子が黒人の運転手を連れてくる。元教師で頑固なユダヤ教徒の老婆デイジーと、文盲ながら機智に富んだ黒人運転手のホークとの生涯にわたる交流を、差別や老いの問題も交えながら描いた作品。
冒頭の登場時点ですでにおばあさんだったので、そこから短期決戦なのかと思いきや、20年以上に及ぶ物語。出てくる自動車のモデルチェンジや出演者の老いメイクで時間の流れをあらわしている。黒人差別やユダヤ教徒とキリスト教徒の相克、そして老い・痴呆の問題を扱いながらもさわり程度で、そのつらさを実感している人間には浅いとも思えるけれど、ちょっと物足りないくらいが物語全体としては受け入れやすいとも思う。
いけずなデイジーと、従順なだけではないホークのちょっとした駆け引きと変化に、観ている側は自然と二人の心の底を想像していく。そのさりげない演出はよかったと思う。 -
ローカル企業の社長が、母に惜しみない愛を注ぎ込む。
辛辣な物言いで、使用人が長続きしない。新車を運転したがギアを間違えてあわや廃車にしてしまう。息子が心配して黒人ドライバーを雇う。何をしても文句を言われ閉口するが、主人の事を思いやる気持ちが通じて、心を段々開いていく。ある日衰えから施設に入居する事に。施設では息子では無くドライバーと話したがるところが可愛いと思う。 -
モーガン・フリーマンが主演、彼の割りと若い時
の演技が見られてた。 -
「老女デイジーと、初老のベテラン黒人運転手ホークとの
友情を描いたヒューマン・ドラマ」ということで
「老い」について考えさせられる映画でした。
長い人生において
時代も人間関係も移り変わってゆく中で、
少数でも友情や愛情で繋れる人がいると
最期も全く違ったものになることを感じました。
主演のモーガンフリーマンは
ショーシャンクの空に、セブン
などにも出ているということで
今後観てみたいと思います。 -
1989年公開
監督 : ブルース・ベレスフォード
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老いて事故を起こした老婆と、彼女についたドライバーとの間に芽生えた友情の歴史のお話。
友情は案外、無理やり生み出すものなのかもしれないという強引さについて。納得したり、利害が一致することよりも、無理やりにでも同じ空間に存在し続けることが、案外相手を許すことにつながるのかもなあと。まあいいかえると「諦め」みたいな。プライドからはじめはひたすらに他人を遠ざけてきた老婆が、強引でマイペースな黒人ドライバーの人間力に根負けしていく描写がオモシロイ。
主演女優のジェシカ・タンディはこの映画でアカデミー。いまだに最高齢受賞記録の持ち主とのこと。偏屈ばあさんが最高にうまいです。