「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~ (光文社新書) [Kindle]

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著者 : 中野円佳
  • 光文社 (2014年9月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (286ページ)

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「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~ (光文社新書)の感想・レビュー・書評

  • 興味深く読んだ。

    筆者も認めているように、調査対象が15人の女性というのは、やはり、少ないと思う。

    ただ。その「15人」の育った環境、就職で優先したこと、育児と仕事の両立…といった、それぞれが抱える問題は、よく伝わってきた。

    本書に出てくる“バリキャリ”女性が、出産を機に「限界」を感じ仕事を辞める(辞めざるを得ない)という状況。

    仕事を続けるのか、結婚したら家庭に入るのか、どちらを選ぶのは、個人の選択の自由。

    しかし、仕事を続けたいのに続けられない状況を減らしたい・減らさざるを得ないという、消極的理由による現状は打開するべきだとも思う。

    個人的には、本書の後半が参考になった。

    「共働き世帯で2週間ほどお互いの分業役割を交代」など。“兼業主婦(夫)のインターンシップ制度”ともいうべきでしょうか。

    調査対象が少ないことと、大手企業で「総合職・結婚・出産」というある意味恵まれた女性が主な調査対象だったことが少し引っかかる。

    また、少し情緒的な部分もあるのも気になった。

    しかし、副題の「女性活用はなぜ失敗するのか?」という筆者の問いかけは重要だ。

    問いかけに終わるのではなく、女性が活躍できる(その
    定義は難しいが)社会は必要だろう。

  • 出産後、育休を取得することがある程度主流になってきた今、育休から復帰した後に仕事と育児の間でジレンマに陥っている女性たち。仕事をバリバリやってきて、やるつもりだったのに、うまくいかない、辞めてしまう、ワーママたちも、ワーママの周りの職場も、どちらも不幸になりそうなのは、どうしてなのか。それを研究した論文を本にしたもの。育休を経て、仕事を続けている人、転職した人、専業主婦になった人と15人の女性にインタビューした内容をベースに論が展開されており、その言葉一つひとつに、これ私だっけ?と思うくらいに共感。自分だけじゃない、ジレンマを抱えて、そしていろんな悔しさを抱えて悶々としている女性は多いのだということを確認できるだけでも個人的には十分価値があると思うのですが、それだけにとどまらず、ではどうすれば育児中の女性もモチベーションを下げずに働き続けられるのか、働ける職場とそうではない職場の違いは何なのかも解かれているので、ここはひとつワーママではない人にこそ読んでほしいところ。
    惜しむらくは、やはりベースが論文なのでいささか読みにくいのは否めない点。誰にでもとにかく読んでみて!と気軽に薦めるにはちょっとハードルが高い。

    ついでに何点か気になったところをメモ的に。
    ・女性が働き続けられるかどうかに影響するとして夫選びについても言及されているのだけれど、夫選びは20代で結婚した人と、30代の婚活世代ではかなり選び方に差があると思う。この本では早めに結婚した人にフォーカスしていたけれど、婚活が始まると、ただ「好きだから結婚しました」とは色々違ってくるよね…。
    ・自分の親に頼るかどうかについて、これも今回は親に頼っていない人をフォーカスしていたけれど、遠いから頼れないのと、頼るつもりがないから近くに住んでないというのとの関係性というか、そのあたりも気になるところ…。まぁ、近くても頼りたくないという人もいるので複雑ではあるものの、うちの保育園で周りを見ると、おばあちゃん出現率高いよなぁと思ったりもして。もちろんそこに頼ることが前提では社会としてマズイんだけど、無視できない要因ではあるよなぁとか。

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