マグノリア [DVD]

監督 : ポール・トーマス・アンダーソン 
出演 : ジェレミー・ブラックマン  トム・クルーズ  フィリップ・ベイカー・ホール  フィリップ・シーモア・ホフマン  ウィリアム・H・メイシー  ジュリアン・ムーア 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
3.37
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本棚登録 : 115
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4548967148466

感想・レビュー・書評

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  • 「過去を捨てようとすると 過去は追いかけてくる」

    前半は、「愛への執着」と「苛立ち」。
    後半は、「愛」と「赦し」に変わっていく。

    とても不思議なストーリーだけれど、とても味わい深い映画だった。
    L.A.郊外サンフェルナンドバレーで起きたある奇妙な1日。

    歯車が狂ってしまった各々の人生。
    一見関係のない男女9人の24時間を描く群像劇で、登場人物がとても多くて、これらの人がどう関わっていくのか、全く先行きが読めなかった。
    3時間強、私は長いと感じなかった。
    むしろ、これぐらいの時間をかけいるからこそ、人の心の些細な変化が丁寧に伝わるのだと思う。

    最後にまさかのカエル。
    ファフロツキーズ現象、映画の中だけなく実際の世界にも、魚が降ってきたり、おたまじゃくしが降ってきたり、こんなこともある。
    この現象は、決して、ありえないことでもないし、めちゃくちゃなことではない。
    人生に何が起きるかも、誰にも想像がつかない。まさにそういうこと。

    現実的な出来事と、非現実な出来事、そのバランスが絶妙だった。すべての人生がそうであり特別なのだ。

    この役のトム・クルーズは、かなりいい怪演で好き。

  • カエルが空から降ってくることなんて、そうそう滅多にあることじゃないんだから、過去の過ちとか嫌なこととかはどうにもなんないよ
    映画の中では、どうでもよくなったけど、それは3時間という映画としては、長い時間でもそれは有限で、やっぱり人生はそんなもんじゃないっていう逆説的なメッセージを受け取ってしまったなぁ
    なんとゆーか明るいようで押し付けがましい

  • ザ・群像劇。緻密に重なり合ったプロットが最期にうまく結びつくのかなーとか思っていたら、まさかのカエル嵐によるカタルシス爆発ムービー。登場人物全員のモヤモヤをドカーンと晴らす感じは伏線もクソもない感じで逆にスカッとした。

  • トム・クルーズが「性の伝道師」を演じる群像劇。
    トムの白いブリーフいっちょの姿は、かの有名な『卒業白書』のお家で歌唱シーン以来ですかね?
    素顔だからか『トロピック・サンダー』ほどの突き抜け感はないのだけど、トムの口からあんな言葉やこんな言葉が聴けるとは…って作品でした。
    (↑別に聴かなくてもいいんだけど…。)

    たくさんの人の生きていく上での苦痛や苦悩がガンガン出てきて最後はどう収めるのかと思ったら、まさかの新約聖書っぽいシーンが!
    出エジプト記を読んだときは雨蛙くらいのカエルを自分はイメージしていたのですが(日本でなじみがあるのはそっちだから。)、確かに災厄なんだからでっかいウシガエルで正しいのでしょうね。

    旧約聖書ってけっこう理不尽だし怖かったりするのだけど、荒唐無稽過ぎて微笑ましく感じてしまうところがあり、今回の「蛙の雨」も我が家はみんなで声をだして笑ってしまいました。
    これはもう悩んでも仕方がない!
    まずはこの巨大で道や庭を埋め尽くすカエルを何とかしないと。

    色々な意味でインパクトのある作品だったので、☆を1つ増やしてみました。
    案外人生に悩んだらこの作品を観るとスッキリするかも。

    人間なんてみんなどこかしら後ろ暗くて、弱っちくて、嘘もつくし神にも背くし、巨大なカエルの雨はイヤでも片づけなくちゃならないってことよ。
    でも、手を動かしていけば巨大なカエルも片付いて道も元通り使えるし、庭もプールも使えるわけだ。
    あたり前の日常を大切にしようと思います。
    by太郎

  • 制作年:1999年
    監 督:ポール・トーマス・アンダーソン
    主 演:ジェレミー・ブラックマン、トム・クルーズ、フィリップ・ベイカー・ホール、フィリップ・シーモア・ホフマン、ウィリアム・H・メイシー
    時 間:189分
    音 声:英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル


    L.A.郊外のサンフェルナンド・ヴァレー。
    曇り空のある日。
    人気長寿クイズ番組『チビっ子と勝負』を介して、お互いに知らないままつながりを持つ男女の人生模様が映し出される。
    制作者で死の床にあるアール・パートリッジの若い後妻リンダは悲嘆のあまり混乱の極み。
    アールは献身的な看護人のフィルに、彼がかつて捨てた息子を探してほしいと頼む。
    彼の息子は今ではフランク・T・J・マッキーと名乗り、女性の口説き方をモテない男に伝授する指南役として評判をとっていた。
    いっぽう、番組の名司会者ジミー・ゲイターもガンを宣告されて死期を悟り、彼を憎んで家出した娘クローディアの元を訪ねるがすげなく追い返される。
    薬物に頼って生きる日々の彼女の前には、生真面目な独身警官ジムが現れた。
    日暮れと共に雨が降り出す。番組が始まるが、目下天才少年として評判をとるスタンリーは本番前にトイレに行けずおしっこを我慢していたが、ついに漏らしてしまって無言になる。
    司会していたゲイターも倒れた。
    同じ頃、その昔番組でスタンリーのように天才少年とうたわれたドニーはなじみのバーへ。そこのバーテンをひそかに恋する彼は、年甲斐もなく歯列矯正ブレスをはめる予定だったが、勤め先の電気店でクビを言い渡されていた。
    こうして彼らの運命は変転を迎えようとしていた。
    クローディアはジムとレストランでデートするが、キスを交わした後で逃げ去る。
    スタンリーは「僕は人形じゃない」と日頃の鬱積を生放送中にぶちまけた。
    フィルに呼び出されたフランクは、かつて母と共に自分を捨てた父親アールの枕元で激情のあまり嗚咽する。
    動揺しきったリンダは車の中でアールの薬を服んで自殺を図る。
    バーでついにバーテンに求愛したドニーは、歯の治療の金を盗むべく電気店へ押し入る。
    それを目撃したのが車で通りかかったジム。
    ところがここで思いもよらぬ天変地異が…。
    かくして、その事件のあまりの不可思議さが、思い悩む彼らの心にあまねく影響を及ぼし、ひとりひとりに“救済”をもたらすのであった。

  • 「マグノリア」観る。昨日観た「ナッシュビル」と同じ群像劇だが私はこっちの方が断然好き。3h超えに耐えうる良作だった。トム・クルーズ名演。ジュリアン・ムーアは先日「めぐりあう時間たち」で観たばかりだが、精神を病んだ女性役がハマる人だなぁ0件のリツイート 0件のお気に入り

  • 「過去は捨てたと思っても 過去は追ってくる」
    一番ずしんと来る台詞でした。
    誰かの引用なのかな…。

    実はこの映画、ファフロツキーズが見たくて借りました。
    途中、天気予報のテロップが挿入されるので、つい「はれときどきぶた」ならぬ「雨のちカエル」とか呟いてしまいました。

  • やっぱ評判通りの訳わからん系やったな
    でも、最後までダレる事なく見れた。
    エロいトム・クルーズもいい(笑)

    しかし、カエルの件はスルーかよ!(笑)

  • あまり、印象に残ってないので
    多くは語れません。

  • 複数ストーリー同時進行の割には、それぞれの絡み方があまりにも単純。あと、無駄に長い。

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