フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち [Kindle]

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制作 : 渡会圭子  東江一紀 
  • 文藝春秋 (2014年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (238ページ)

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フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たちの感想・レビュー・書評

  • リーマンショック以後の、電子化されたアメリカ市場に跋扈した超高速取引を行う集団(フラッシュ・ボーイズ)の正体を追いかけ、新たなる公正な市場の立ち上げに挑む男たちの物語を読んだ。世界は自分の与り知らないところで動いていることに戦慄しつつ、株式市場において一般投資家はカモ以外の何者でもないのだなと。

  • >プログラマー 気質 の 人間 に 取引 業務 について 語る のは、 地下室 で 作業 し て いる 配管 工 に、 マフィア の 親玉 が 上階 で 開い て いる 賭場 の こと を 語る のに 少し 似 て いる。 本文中の一節から抜粋。 超高速取引の技術的な内容に興味を持って本書を読んでみたが、 技術的なことよりはその人々にフォーカスがあたっていたため、対象読者の層からは外れてしまっていたなという感想

  • フラッシュトレード、High Frequency Tradingに関する本。フラッシュクラッシュという言葉を聞いた時に、同時にテレビで特集されていた。
    個人のデイトレーダーにはまったく勝ち目がないことがよくわかった。また、投資で勝ち続けるには運や分析能力以外にも、シンプルな論理が必要なことも本書から理解できた。今回の場合でいえば、取引所とサーバーの距離。時間がまさにマネーであることの良い例。

  • 超高速取引って何だろう?東証がアローヘッドなるものを導入して処理速度が早くなったってニュースで見たけど、どういう意味があるのか?という程度の知識しかないが、あたかもミステリーのように謎を紐解いていく過程に非常にワクワクした。今後IEXは、日本はどうなっていくのだろうか。

  • 驚くべき書き手

  • ルイス氏「恥を知れ」、カツヤマ氏市場誤解と批判ーバッツ氏 2014/4/1(ブルームバーグ)
    今年の4/1のCNBCの公開討論でバッツ・グローバル・マーケッツのビル・オブライエン社長はマイケル・ルイスの新著「フラッシュ・ボーイズ」でヒーローとして取り上げられたブラッド・カツヤマに対し「恥を知れと言いたい。市場に常に仲介が存在してきたことを理解していない」と語った。題名だけを見るとバッツのオブライエンが正しい印象を受けかねない記事だ。

    「マネー・ボール」のマイケル・ルイスが今回取り上げたのは超高速取引(HFT)、一般的な理解ではローリスク・ローリターンの取引を積み上げて利益を出しているというくらいのものかも知れないが実態は大きく異なっている。シカゴの先物取り引き市場とNYの現物市場、もし先物価格が現物に対して高いことがわかればいずれ同一価格に収斂していくので先物を売り現物を買うことで価格差を利用してさや取りをすることが出来る。証券会社や投資銀行が自己勘定取引でこういうことをするのは理解できるし、早い者勝ちだということも分かる。人間が取引所に立って仲介しているころはのんびりしていて2007年頃から売買のマッチングはコンピューター内で行われはじめた。そのころトレーダーはより早い回線を利用すれば儲けるチャンスが増えることを知っていたが、通信業者はまだ理解していなかった。2008年スプレッド・ネットワークと言うベンチャーが出来るだけ直線に近い光ケーブルの回線を引き2010年7月に最初のプレスリリースを出した。「シカゴ・ニューヨーク間の往復時間は。13ミリ秒に短縮されました。」使用料は既存ケーブルの約10倍、5年間のリース契約で前払いならリース料1060万ドルに増幅器の維持費用込みで約1400万ドル。さや取りが出来るとすると年間200億ドルの利益が出せそこに約400社が群がっている。ケーブルの利用スペースは200社分、ある企業のトップはこの申し入れに対し一つだけ質問をした。「価格を倍に出来ないかね?」

    証券取引所はコンピューターのマッチングにより本来なら大きなスペースは必要なくあったはずだが、実際にはさらに大きくなっている。じゃあその場所はどう使われているかというと証券会社のサーバーが置かれているのだ。東証も同様でこのコロケーションというサービスに対しての利用料金は月70-80万円、一般の投資家に比べアクセス速度は1/200程度になるという。

    主人公のカツヤマがこの物語に入るきっかけはカナダRBCの株取引部門で投資家のために売買をしている時だった。例えばインテル株1万株を22ドルを買おうとする。しかしその気配値がエンターボタンを押した瞬間に消えてしまうのだ。07年末の調査の結果ボタンを押して買えていたとしたら失われた利益と手数料の総額は数千万ドルにのぼった。2008年には取引所が13にまで増えマッチング・エンジンがどこに発注するかを決めていて、ある取引所では売る側に、別の取引所では買う側に報奨金を払うか手数料を課しそれが取引所の収入になっている。たまたま買う側に最大の報奨金を出すバッツ取引所に発注したケースでは注文を出そうとしたとたんに株価が跳ね上がり報奨金を受け取るどころか大損失を被ることになった。カツヤマは各取引所に同時に注文が届くようプログラム”ソー”を組むと株が買えるようになった。誰かが時間差を利用して先回りしているのだ。

    犯人は高速トレーダー、ある取引所なら手数料を取られるのにバッツなら報奨金をくれるとしよう。大手のブローカーは取引の際に報奨金をくれる取引所を優先するようにプログラムを組む。例えば上のインテル株の場合1000株づつ別の取引所に売りに出されているとする。高速トレーダーは100株バッツで売り注文を出しておく... 続きを読む

  • おもしろさ、恐ろしさ、インパクト。どれをとっても今年ナンバーワンのノンフィクション。必読。

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