水光舎四季 (徳間文庫) [Kindle]

著者 :
  • 徳間書店
4.50
  • (4)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (305ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 季節ごとに生徒が入れ替わる水光舎。
    読み進めて行くうち、水光舎は四季の営みそのものではないかと感じるようになった。

    春の生徒と入れ替わりでやってくる夏の生徒、
    同様に夏から秋、秋から冬と順番が巡って、また春の生徒が水光舎に戻ってくる。

    同じ場所に、春夏秋冬は同時に存在しない。けれども春に起きたことは夏へとつながり、秋に変わって冬を越え、また春を迎える。

    1つ1つの季節は独立しているが緩やかに繋がっていて、長い年月の間に人が亡くなり生まれてもその営みは絶えず四季とともにある。
    そういう事に思いを馳せながら読めた作品。

  • ささやかな特殊能力を持つ子が過ごす寄宿舎の三か月を季節ごとに綴った連作集。
    すごく好みなお話でした。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1978年生まれ。岩手県立伊保内高校を卒業後、2007年『パークチルドレン』(筆名:石野文香)で小学館文庫小説賞受賞。10年『月のさなぎ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。他の著書に『生者の行進』がある。岩手県在住。

「2014年 『水光舎四季』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石野晶の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×