あなたはなぜパズドラにはまったのか? ソーシャルゲームの作り手が明かす舞台裏 [Kindle]
- 双葉社 (2014年8月22日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (156ページ)
感想・レビュー・書評
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0と1のデータが価値を生む時代の仕組みを垣間見る。なぜ人はソシャゲに課金するのか。0と1のデータそのものに課金をするのではなく、つながっている仲間(フレンド、ギルド、クラン)と共有する”楽しむ時間”に課金している。言い換えれば、承認欲求、優越感のための投資。
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確か、ソーシャルゲームが話題になって、消費者庁も動かした事件になった記憶があった。
ゲームの中のキャラクターというただのデータに、
何十万もお金を払いたくなる仕組みと、
それを考えるゲーム会社。
ビジネスとしてこれからも無くならないであろう、
人間の本質が垣間見えた。
大震災の時でも、普通に遊んでいる子供の話が面白かった。 -
内容は面白かったのだが、あくまで普通の読み物として面白かっただけで、何か知見が得られたわけではない。すぐに読める。
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飽和状態のアプリゲームがどうやって企画を通し運営されてるかがわかって面白かった。
最後の無課金者代表ニートくんとの対談が特に良いです。無課金で如何に課金者と同じ土壌で遊ぶかに情熱を燃やしているかがわかりました。絶対にあんなふうにはなりたくない。 -
「でも『パズドラ』は、コミュニケーションのウザさでストレスを溜めさせない戦略をとっていました。」
スマホゲームの裏側について書かれている。頭のいい人たちが、ゲームの利用者からお金を吸い上げる構図は、資本主義を象徴していると思われる。
スマホゲームの製作に3千万円近くかかるとは思っていなかった。そして、その維持費も月1千万円近くかかるのには驚きだ。もっと安い値段でできるものだと思っていた。
タイミングを見計らい無課金者に課金を促す。各種データからそのタイミングを計る方法は、知的活動だと言えよう。そして、気づかないうちに利用者は搾取されていく。
やはりソーシャルゲームを作り、それが成功した人たちは優秀だと思う。