さよなら神様 [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 『神様ゲーム』に続いて『さよなら神様』を読んだ。神様により冒頭に犯人が指定される、倒叙ミステリに近い連作短編集。倒叙と違うのはどうあっても犯人が確定していることだが、これが非常に設定として面白い。銘探偵を更に極端にしたようなこの設定を上手く生かした傑作。ラストも凄い(笑)

  • いきなり犯人が名指しされる。それが正しいという前提で推理して調査するという、いかにも著者らしいミステリーらしくないミステリーの2作目。残念ながら、こういうのは1作だけでよかったと思う。

  • 「変な夢を見て努力を放棄したら、駄目になるだけだからな」

    気分転換に読んだ一冊。鈴木くんはやはり神様だった。全知全能である神様との問答はとても面白い。そう返すかー、と読んでいていつも感心する。

    バレンタイン昔語りが特に面白かった。

  • 淳は神様に愛されていたんじゃないかな。神様は決して公平じゃない。カインよりもアベルを愛し、ラザロの姉妹の中では姉のマルタより妹のマリアを愛し、十二人の弟子の中ではヨハネを特に愛したのだから。神様に見守られて、市部は名探偵として成長し、ワトソン淳はホームズと結ばれたのでした。めでたしめでたし。って、それにしては血が流れ過ぎ、人間関係崩壊しすぎだけど。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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