デカルト、ホッブズ、スピノザ 哲学する十七世紀 (講談社学術文庫) [Kindle]

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  • 再読。ホッブズについて論じた序盤の二論文は、初読時よりずっと興味深く読めた。が、それにしてもスピノザだ。『神学政治論』のクレド・ミニマムの本質を敬虔の言語ゲームとする「スピノザと敬虔の文法」や、聖書の教えを真理から解離させるのも厭わぬ驚異の「スピノザの聖書解釈」は謎解きミステリの如くスリリングだし、ジル・ドゥルーズのお株を奪う差異と反復の超展開を繰り広げる後半の諸論文は、テクスト読解の極北を見るかのよう。

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著者プロフィール

1951年生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。
著書
『スピノザの世界―神あるいは自然』(講談社、2005年)
『デカルト、ホッブズ、スピノザ―哲学する十七世紀』(講談社学術文庫、2011年)
『哲学者たちのワンダーランド―様相の十七世紀』(講談社、2013年)
『スピノザ『神学政治論』を読む』(ちくま学芸文庫、2014年)などがある。

「2017年 『主体の論理・概念の倫理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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