ソウル・コレクター 下 (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • リンカーン・ライムシリーズ。
    相変わらず面白いシリーズで、巻末に著者と児玉清さんとのインタビューが掲載されている。児玉清さんのインタビュー自体素晴らしい内容だが、「読者が途中で読むのを止めてしまう小説を書くのは作者の誰も思ってない。ただ自分は、読者が最後まで楽しんで読める小説づくりに最も注力している」との著者の考えがよく伝わってきた。1作書くのにまず梗概に7か月を要し、それから徹底的にプロットを練った後に小説を書くそうで、この努力に面白さの源泉があるように思った。
    本作は、当時での最新の情報セキュリティ体制とデータマイニングを深堀した構成が印象的。現状はさらに技術が進んでいると思うけど、読者としてはこのぐらいの内容が取っつきやすいので、それこそ疎い読者も置いていかれずに済むし、古さはほとんど感じられない。
    ストーリー建ても、いつもの物理的な証拠収集から、データ捏造の世界に趣を転じた形となっていて、違った面白さを味わえた。

  • ルーキーの活躍にも思わず応援したくなるし、主要キャラクターの正義感からくる怒りが伝わってくるアツい作品でした!

  • とにかくさすがだって作品だった。
    事件の現代的な不気味さと、語られる今という情報の渦の社会。それから犯罪が語られ、散りばめられた伏線と古典的だけどサラッとした犯人の正体。
    めっちゃ良かった。

  • (上下巻読了後の感想です)
    いやー!

    これはもう、読むセラピー。
    シリーズの弊害ってある程度死なないキャラが確定しておなじみの流れが出来すぎて、だと思うんだけど今回はその良い面が出た感じ。

    それぞれの深掘りがしっかりされていて、最後の大団円で心からにっこりしてしまった。小道具の設定も、これがソウルコレクターであるがゆえにさらに深みがあった感じ。
    犯罪の本流部分だけではなくサイドストーリーにまでふんだんにエンターテイメントが詰められている。まさに大満足。

    犯罪の掘り下げも、過去の犯罪者とのクロスオーバーも、偶然の行き過ぎもなくてさすがだなあ、とありがたく思った。

    文庫本で読んだから新書にあったかはわからないけど、巻末の児玉清さんとディーヴァー との対談も嬉しい!作品への気持ちやこだわりが知れて、これまた贅沢。
    個人的には初期の犯人の狂気がすこし薄れたかな?なんて思わなくもなかったけど、トータルでみてやはり、最高だなあと思った。

    ディーヴァー 万歳!

  • 物語がビッグデータの扱いだったので、現実身がありどういう結末になるか思っていたが最後はビックリ、上巻に比べて思わず拍子抜け

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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