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感想・レビュー・書評
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気に入ってしまったので、個人的に米澤穂信フェア開催中。
米澤穂信氏は金沢大学に通われてたらしく、舞台は金沢。
出てくる街並みや、浅野川・犀川の川沿いの道が描かれてイメージしやすく楽しい。
東尋坊で突然、自分だけが生まれてなかった世界に迷い込んでしまう。
自分が生まれてなかった世界にも、自分の家があり、両親や兄がいて、
自分の世界にはいなかった1つ年上の姉(!?)がいた。
自分の世界では死んでしまったはずの恋人や兄が生きていて、間違い探しをした結果、自分の生きている意味を知ろうとする。
苦しくなるような話だけど、生きる意味を自問自答することのある思春期にちょっとおすすめしたいかも。
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後味悪い小説として紹介されることが多々あるがそこまで後味は悪く無いように感じる。しかし最後は考えさせられる終わり方。スラスラ読めて良かった。
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主人公とサキの対照的な描写。主人公とノゾミの陰鬱な感じ。兄貴のいかにもな性格。
最後のメールの一文は本当にイヤミスだなと思った。 -
米澤穂信『ボトルネック』読了。
面白かった。構成に無駄がなく、読ませる物語。爽やかな筆致に対してあまりに重い展開も印象的。青春の苦いところを煮詰めたような、読み手によってはほとんどホラーなほどに恐ろしく感じる作品。
伝統的なパラレルワールドモノの特徴はしっかりとあって、「たられば」の世界で比較をして、その中で物語が展開していく様子は親しみ深い。しかし、それが馴染みのある展開に落ちずに、考えうる最悪の方向に進んでいくのが揺さぶられる。
いろいろな解釈ができる物語で考えさせられるが、いくら考えても、僕の中には心地よい影が渦巻くだけだ。 -
「配られたカードで勝負するしかない。」 byスヌーピーを思い出しました。