すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫) [Kindle]

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著者 : 川上未映子
  • 講談社 (2014年10月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (187ページ)

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すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 川上未映子、初めて読んだんだけど、なんかすごく衝撃的だった。引き込まれたし、嫌いとかじゃなくてたぶん好きなんだけど、読んでるあいだがすごく苦しかった。いつもこういう感じの作品なんだろうか。苦しい。。。

    主人公の気持ちはよくわかって、わたしも人とうまくつき合えないタイプだし、なにが楽しくて生きてるのかわからないし、そう言いつつ自分からは動かなくて、ただぼんやり生きてるし、だけど、実際に主人公みたいな人がいたら苦しすぎるだろうというか、いるのかもしれないけど、すごく稀なのでは、と思った。アルコール依存もあるし、精神科にかかってもいいレベルでは、と。つまり、主人公がちょっと極端な感じで、もうちょっと普通ぽい感じでもいいのにな、と。なんだかいろいろ「狂気」がにじんでるようで。もらった服を上から下まで身につけるところとか、いろいろ、なんだか恐怖に感じるレベルで。わたしだけかなあ。
    ほかの登場人物、彼女が好きになる男性も、仕事を通じて友人ぽくなる人も、その人の悪口を伝えてくる人も、なんかみんな、まあそういう人はいると思えるけれど極端な感じというか。
    あと、不快な描写がすごくて、酔って吐くところとか、高校時代に無理やりセックスされるところとか、暑い、とか、描写にもやっぱり狂気がにじむようで、なんだか読んだことがトラウマになりそうなほどだった。。。
    読んでいて、絶対にものすごく悪いことが起きそう、という憂鬱な気分になるような。。。
    もちろん、その逆にとても美しい描写も多いんだけど、それもわたしの好みからすると、美しすぎて、濃厚すぎて、こわくなる、というか。
    川上さんの経歴見て、詩人で、ミュージシャンというから、まあなるほどな、というか。詩人ぽい。

    しかし、予想を裏切って、ラストが穏やかでとてもほっとした。読んでて苦しかったぶん、救われる思い、というか。友人ぽい人ととてもいい感じに思いを伝えあって友達になれるし、男性ともいわゆるハッピーエンドではないけれども、これでよかった、というようなラストで。これからの希望を感じさせる。主人公はきっともっとうまく生きていけるようになれそうで。。。

    批判ばっかり書いたみたいだけど、なんだか衝撃的だっただけで、この著者の本はもっと読んでみたいと思っている。

  • 人と深く交わることができない大人たち。
    かつて傷つき、今なお些細なことで揺らぐ弱さに、自分を守ろうとするが故の逃げ道。ただ、彼らはそこに灯を見る。

    目を瞑ってしまえば見えないことなど容易い。けれど、彼らはそこで目を閉じたりはしない。それこそが真の強さとして、いつか己を守る唯一の自信となる。

  • 主人公にイライラして、そんな自分にへこんだけど、
    すべてを受け入れたり、すべてにいい顔する必要なんてない。
    主人公と三束さんがどうにもならないのが現実で、小説かなという気もする。どうにかなるのは少女漫画。
    高校の同級生がぽっと出てきてすごくキツイ。
    でも、その悩みに関係ない人の方が相談や愚痴を言いやすいことってたしかにあって、
    それをざっくり言ったら彼女の言葉のとおりだと思う。
    言われた主人公にざまあみろと思ったけど、私だって似たようなもんだ。誰の登場人物でもない。

    そういうことをとりとめなく考える本。
    この歳の頃ってこういうこと考えるよねって同世代の女としてわかるところもある。
    あるけどとにかく主人公にイライラしておもしろいとは思えなかった。

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