WIRED VOL.15 (GQ JAPAN.2015年4月号増刊)

  • コンデナスト・ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910153120455

感想・レビュー・書評

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  • ふつうのTVだと、局の偉い人にあれはダメ、これもダメ、これをやれ、それはダメ、と口出しされるプレッシャーがる。netflixはちがう。あなたがプロデューサ、脚本は誰々、あなたたちはプロ。ベストを尽くしてほしい。これだけ^^」「新幹線はテクノロジーとホスピタリティーで生まれた価値観。」「選択の自由を手に入れる代わりに、自らを律して働くか、あるいは完全に管理され、コントロールされた環境下で働くか、これは非常にパーソナルな選択ですし、向き不向きがあります。」

  • 久しぶりにこんなオシャレ雑誌を読んでしまった。でも、予想外に面白い記事を発見できて新たな収穫!

  • 当たり前を疑う方法としてのデザイン。問いのデザイン。あまりに素朴な疑問や馬鹿げた視点を見出すことで見えなかった現実を見せてくれる実験のようなもの。

    見え方によってはアートや発明といったものと隣接し、機能としては批評やジャーナリズム、詩や演劇のように振る舞い、感情においてはユーモアやノスタルジアなどと結びつく。問いのデザインは単なるソリューションビジネスをこえた、哲学的とも言える固有の領土を獲得し始めているように見える。
    デザインを見えていない世界を見ようとする人間の根源的な衝動と見るのであれば、それを僕らがいま、なぜ、これほどまでに必要としているのかを問うことこそが、今時のデザイン論の本義なのかもしれない。


    Residential tower in Antwerp
    バルコニーの共有。

    The wall
    Cristopher Bauder
    かつてあった壁を可視化する。

    2011.7.22
    ノルウェー連続テロ。塞がらない傷口。

    Rocketを通じて子どもたちに提供されるのはテクノロジーリテラシー、プレゼンスキル、コミュニケーション能力、ビジネスセンス、科学的思考、美的センスの6つ。
    Do-It Japan


    Speculation, superflux
    課題解決でなく、「問い」のデザイン。
    多くの人がデザインとは課題解決するものだと誤解している。もしくは美学的な問題解決をする手段として考えている人も少なくない。しかしデザイナーとはむしろ世の中の価値や信念、態度を疑って様々な代替可能性を提示する役割を担っている。
    Speculative Everything, Anthony Dann

    世界で最も必要とされているツールキットとは?
    ー複雑化、複数化した世界との深いコネクションをつくるもの
    ー単一でリニアな過去、現在、未来の道筋を超えた世界を見せてくれるもの
    ー意図的に約束された未来の嘘を暴き、人々に選択の余地をつくり、長期的な視点を提供してくれるもの

    面白かった。いい情報とは批評する前に学びを誘発するような、メモを取りたくなるようなものかもな。

  • 一度読んだだけではなかなか入らないWiredの記事。でも何回か読んでいるうちに、なんとなく理解できてくる感じがする感じがたまらない。

  • デザイン特集はもちろんだが、テクニウム思想を紹介したコラムがおもしろかった。

  •  WIRWD By Design。
     欧州でYouTubeを超える滞在率を誇るネットフリックス。アメリカ進出で、シェア拡大を加速する。VODのネットフリックスは、動画ストリーミングと課金システム、最大のストレスであったフリーズを起こさぬシステムで一気に伸びた。テレビ業界も、配信という形をとることになるだろう。垂れ流しの無意味さ、個人のニーズに答えられなくなっているニーズの多様性、無料でとれる情報量。付加価値とは何かが問われている。
     デザイン×何か。周りにあるものやシステムが、最近は全てデザインされたものになっている。つまり誰かのアイデアによって、意図をもってそれになっているということ。そのすべからく持っている意図を確りと汲むこと、ユーザーにはそれがデザインされたものではなく、自然であることが求められている。iPadを幼児が自然にスワイプしている姿を見て、Appleの凄さを痛感した。ユーザーの感覚に沿うものは、違和感なく世界にとけ込む。
     前から注目しているAirbnbが、体験としての旅行のプラットフォーム化に取組んでいる。これが実現すると、宿泊の革命だけでなく、旅行そのものが変わる可能性があると思う。日本は、宿泊してお金をもらう行為を、旅館やホテルに限定しており、その結果個人は規制を突破できない。Airbnbの仕組みから大きく遅れれば、来る観光国としての日本に暗雲が。もはや、旅行代理店業は不要になる。こうしてアプリ化された産業は、淘汰と革新が早まることになるのだろう。

  • 今回はあんまり惹かれる記事なし。

  • 2015/03/14 購入。ワイアード•バイ•デザインが今回の特集。隔月刊てのは買い忘れそうで困る。

  •  今回のWIRE誌は、デザインを媒介にしていろいろなジャンルとコラボさせている。デザインの世界について日ごろ触れる機会の少ないので、たまにはこういうジャンルをひも解くのもいいものだ。頭の活性化にもなるし。

     1のNormal×designでは、ドミニク・ウィルコックスというイギリス出身の「ヘタウマイラスト本」の作者を取り上げている。WIREDもコメントしているがワーカーホリックに向けられた「シニカルなアイデア」として、「猛烈に働いて死ぬ人に理想的」とドミニクがコメントしている棺桶にもなる仕事用デスク。

     一見、つながりが見いだせないもの同士をつなぎ合わせると、意外なものが誕生する。どこかのブラック企業の職場にピッタリとふと思った。あの国会議員が創業者の居酒屋チェーン店が設置すると、ブラックユーモアを通り越してしまう。

     ハリネズミが道路を通る際に、ひかれてご臨終にならないように道路に設置された防護トンネル。ドミニクのブログの読者からは、「夜間用のライトを付けたら?」と言う提案があったと書かれている。ハリネズミの意見を聞いて見たいところだな。

     2のapple×designでは、アップルの天才デザイナーと言われるジョナサン・アイブが登場している。今日、ニュースになったApple Watchが話題になっている。この装置によって、人と人がどうつながっていくことができるかアイブは注目しているとある。果たして、どんな革命が起きるのか。

     11のextra-ordinary×designでは、「空気を読まない」を育むデザインが取り上げられている。人間支援工学の専門家、中邑賢龍(なかむらけんりゅう)教授が「異才発掘プロジェクト ROCKET」と言う学校を始めたことが話題になっている。同調圧力や画一的な教育(他に言い換えるなら恐育、あるいは矯育)で、押しつぶされている「とびぬけた才能を持っている子供たち15人を選んで、「何か楽しいことをしてみよう」と言うプロジェクトと述べている。10年、20年したらどんな尖った異才が活躍しているのか楽しみだ。日本、あるいは海外で。

     この特集の前に「TVよ、備えよ。Netflixの衝撃に」と言う記事がある。Netflixは、アメリカ発の動画配信サービスの会社で、50近くの国で、5,300万人以上の視聴者がいて、1か月当たり述べ20億時間もの番組を配信している企業だ。日本のテレビ局のドラマの視聴率が悪くなっている理由の一つは、他の配信サービスHuluや、スカパーのようなチャンネルでハリウッド映画やアメリカのドラマを見る機会が増えて、人気が出ると何シーズンにもわたって放送するし、脚本も凝っていて日本のドラマにはない出来になっている。そうなると地上波のチャンネル離れが進む要因の一つになる。

     このWIRED誌は、次回から隔月刊発行されることになり、5月11日発売になる。年4回だけでは物足りないと思っていたのでちょうど良かった。これからも大いに期待したい。

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