この闇と光 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 39
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感想・レビュー・書評

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  • 変化に放り投げられる主人公の心の変遷がテーマの作品かなと思うがそれにしても悶々とする終わり方。
    事前に前半と後半で話が一変することを知っていたので前半の描写を飛ばし気味に読んでいたこともあって後半の主人公の心情に乗っかり切ることが出来なかったのは失敗だった。

  • この作品は何も調べずに読むことをオススメします。ネットで検索しちゃったら結末分かっちゃうかもしれませんので、本を手に入れたら真っ先にパソコンの電源を引っこ抜いて、電気は消・・・・・・さないで一気にお読み下さい。情報シャットダウンしての読了をオススメしたい。

  • ホンタメでイヤミスとのこと。イヤミスでした。納得感ない!読後のもやっと感よ!

    ・国王の父親にレイア姫と名付けられ、お城の2階で盲目の少女が孤独だが楽しく暮らす。お城には死ねばいいとか言ってくるお手伝いさんもいるが、犬も居て仲良くくらす。

    ・終盤は全てが反転。父親が暴動の対応に出る中、お手伝いさんに車に乗せられ、どこかに放置されると、両親と名乗る人たちに連れられ病院にいき、目が見えるようになる。

    ・実は少女は三歳の頃に誘拐されており、9年ぶりに返還された。おまけに少女じゃなくて少年だった。

    ・何故そんな誘拐をしたのか、少年は調べ、有名作家が犯人だと確信して、その物語を書く(それがこの本)それで作家に送り付けるも、作家の家に招待され、盲目時代と全く同じ間取りなのに、作家は知らないと言う。

    ・結局謎だらけ。うーん…。最後の大オチがありそうとの事だったので、盲目✖️少女で、実は男という想定はしたが、そうした所で綺麗に落ちないなぁと思っていたが、まぁそのとおりあんまり綺麗に落ちてない感が強い。(あっと驚くかもしれないがそれだけかなと…必要性あるか?みたいな。生理の描写があり、あーちがったかとは思ったが夢精かぁ…んなびっくりする量出るか?wとか)

  • 「そうきたか、一本取られた」が、率直な感想。
    謎が解けてみれば、確かに作中のあちこちで示唆されていたことに気付き、思わず手を打ってしまう。そんな作品。

    三点リーダが多用されるため少々読みづらく、また登場キャラクターに魅力を感じないので星3にしているが、ミステリー好きな方にはお薦めできる。

  • 気になってた、やっと読めた~あらすじが割とネタバレなので、「テレヴィ」とか出てきた時点で大体分かった。自分は悪いことした人は罰があって当然だと考えるタイプなので、終わり方がどうしてもしっくりこなかった。ダフネはまだ分かるけど、兵士の存在はなぜ必要だったのか…?

    ☆勝手にイメソン
    Feeling Good(マイケル・ブーブレ)

  • 最初こそ、盲目の王女とお父様の関係が素晴らしく見えた
    中盤になると徐々に謎が出てきて、「???」だらけ!
    読み終わる頃には思ってたこととは180度違って不思議な感覚になった。
    読んでよかったと思った、新しい感覚を覚えた

  • 意外な展開と、美しい描写。
    カテゴリをミステリとしたけど、ミステリとしては読まない方が正解な気がする。

  • 妖しい耽美的なミステリー。他国に占領された王国の王と盲目の王女の話と思わせておいて・・・。こういう小説は、たぶん女性が好きなんじゃないかと思うが、ややしっくりこなかった。

著者プロフィール

1948年生まれ。版画家。日仏現代美術展でビブリオティック・デ・ザール賞受賞。『時のアラベスク』で横溝正史賞を受賞しデビュー。著書に『この闇と光』、『一八八八 切り裂きジャック』(角川文庫)など。

「2019年 『最後の楽園 服部まゆみ全短編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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