シンガポール謎解き散歩 (中経の文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 知らなかったシンガポールを見に行こう!というキャッチコピーにつられて思わず購入。今自分が住んでいる場所、よく耳にする地名が出てきてページをめくる手が止まらなかった。何気なく町歩きをしていたら気付かないことだらけ…意識一つで見える風景は変わるといえる。
    シンガポールと日本の歴史についても触れられており、シンガポールに住まわせてもらっている身としては、しっかり学ぶべきだと改めて思った。

    気になった箇所2つ

    ①テロックアヤに宗教施設が多い理由
    →韓国料理屋が多くて大好きなストリート♡確かに寺院・モスクなどがあり気になっていた場所。ここは、かつては「湾」があり、19世紀前半までは、中国やインドからの移民の上陸地だった。その当時の航海は蒸気船もなく命がけ。シンガポールに上陸した人々がまず航海の無事を神様に感謝するようになり、寺院やモスクが建てられたのだそう。

    ②チャイムスの希望の扉
    チャイムスは、おしゃれレストランのイメージ♡
    かつては、修道会が運営する孤児院があり、そこには希望の扉という所謂赤ちゃんポストがあったとのこと。チャイムスの施設内にはキリスト教の施設ではあるが、ブッダの顔やイスラム教のマークがあり、キリスト教徒や仏教徒、イスラム教徒の区別なく子どもを受け入れるという方針が示されていたのだそう。

  • さくさくっと読了。少しディープなシンガポールの解説書。一項目が簡潔に書いてあって読みやすい。いろいろなことが書いてあるが、一つ一つが簡潔すぎるきらいもありもう少し深掘りしてもらいたかったなと。

著者プロフィール

北九州市立大学法学部教授(国際関係論、東南アジア地域研究)。九州大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。
主要業績:『多民族国家シンガポールの政治と言語――「消滅」した南洋大学の25年』(明石書店、2013年)、『マラッカ海峡――シンガポール、インドネシア、マレーシアの海峡を行く』(編著、北海道大学出版会、2018年)、『東南アジアと「LGBT」の政治』(共編著、明石書店、2021年)、『20世紀の東アジア史Ⅲ――各国史2(東南アジア)』(共著、東京大学出版会、2020年)

「2022年 『変容するアジアの家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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