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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (328ページ)
感想・レビュー・書評
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『「死後の世界がない」ことが証明された時代。』の話で、SFだぞ…と身構えたが、中身は短編のように断続的な話なので、どんどん読み進められた。結論からいうと、これは、ハーモニーの向こう側である。
ハーモニーの向こう側だと思ったのは断片を読むことで、それぞれの人間の物語をたどっているが、この物語の世界は自分の世界ではないと思ったから。
人の人生は全て記録されて、ストーリーとしていつでも鮮明に振りかえることができる、というのも映画ハーモニー、ラストの電子墓標を連想させる。すごくハイテクな部分もあるのに、基本的には南の小さな島が舞台というところも。
章がそれぞれ別の視点で、それが集まって物語の全貌が見えてくる、という書き方はブギーポップを思い出すのも、個人的にはとても良かった。
結局天国も地獄もやはり生きた人間のためのものなのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半……意味がわかんなくて辛かった……。平行する『語り』がわかってくると一気だったけど。
生きているということに貪欲になる。死の意味を追う。乾いた文体でいながらじっとりとしたお話でした。 -
結局のところ。ラプラスの魔はSFファンにとって憧れですよねって話なのかしら。
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