天才で金持ちでイケメンな主人公、トニー。
だから、世の中の全てをなめてかかっているような、いけ好かないやつだったのですが、テロリストに襲われ瀕死の重傷を負ったことから、自分の過ちに気づく。
自分が開発した兵器は、国を、国民を守るためのものだった。
強い兵器が、多くのものを守ることができるのだ。
しかし、テロリストに襲われた時にトニーは見た。
自社の製品(武器)が、アメリカの若い兵士を殺していくところを。
そして、捕らわれた先で自分の命を救ってくれたインセンの存在。
無事救出されたトニーは、武器の製造・販売はもうやめると宣言するが、それは会社としては認められない。
CEOでありながら出社を止められたトニーは、その隙に、平和のための力の開発に努める。
ところが、天才的に頭がいいはずなのに、所詮はお坊ちゃん育ちの甘ちゃんで、「誰のことも信じられない」と言いながら、セキュリティがびっくりするほどゆるい。
そもそも個人で、あんなにパワードスーツの開発ってできるものなの?
金に糸目なんて全然つけてないし。
と、ちょっと前なら思ったかもしれないけれど、『武器ビジネス』を読んだ後ならわかる。
武器の売買やあっせんを商売にしている人って、本当にこのくらいの大金持ちらしいよ。
夢物語のようで、実はリアル。
パワードスーツの姿勢制御バーニアが、ガンダムより全然少なそうだったけど、あれでバランスの取れた動きができるのかしら?と思ったりもしましたが…。
とはいえ、恋愛ありの勧善懲悪。
アクションは派手だし、ストーリーもキャラクター設定も単純なのに、はらはらはさせてくれる。
心の中でちょいちょい突っ込みを入れながらも、面白く観ることが出来ました。