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- / ISBN・EAN: 4562474162326
感想・レビュー・書評
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LOVE AND BRUISES
2011年 中国+フランス 105分
監督:ロウ・イエ
原作:リウ・ジエ(刘捷)『Love and Bruises』
出演:コリーヌ・ヤン/タハール・ラヒム
https://www.uplink.co.jp/hana/
北京からパリに留学してきた花=ホア(コリーヌ・ヤン)はフランス語教師とつきあっていたがフラれる。「最後にもう一度抱いて」と泣きつくも突き放され、ふらふらと彷徨うホアは、建設資材を運ぶ男マチュー(タハール・ラヒム)とぶつかり倒れる。マチューはホアを心配して追ってくるがその実ナンパ。強引に食事に誘い、帰り道、そのまま帰ろうとするホアをマチューは路上でレイプする。しかしホアはそのままマチューとホテルへ。結局二人はそのままつきあうように。情熱的な逢瀬を重ねる二人だったが…。
ホアは中国人だが語学留学しているインテリ富裕層、交遊関係は大学のアジア人留学生や教師たち。一方マチューは、炭坑労働者を父に持ち、田舎から出てきた肉体労働者。おそらく移民で、つきあう仲間はゴロツキ風、盗品の転売に手を貸したりしている。マチューはインテリ気取りのホアの友人たちに嫉妬し毛嫌いし、一方マチューの悪友はホアの愛を試すためとマチューに頼まれて、ホアを誘惑するどころかレイプする。身分違いの恋、というと大げさだけれど、住む世界も所属する国も違う二人は、価値観が噛みあわず小さな諍いを繰り返し、ついにマチューのある秘密が暴露されて…。
なんというか、登場人物のほとんどがクズ系で、誰にも感情移入できないのがしんどかった。ホアは美人で知的だけれど、下半身ゆるゆるのビッチ、マチューは嘘つきで暴力的で自己中心。二人が互いのどこに惹かれているのか全くピンと来ず、恋愛ものとしてキュンキュンするとかが無理。とにかく四六時中やりまくっており、そういうシーンが多分トータルで10回以上はあったんじゃなかろうか(数えてないけど)だんだん有難み(というのも変だけど)がなくなってきて、またやってんのかーよく飽きないな、みたいな目でしか見れなくなってしまう。ドキドキも萌えもない。
どんな障壁があっても愛しあう二人、ということなのだろうけど、マチューの嘘は酷過ぎるし、愛してるから許せるとかそういうレベルの問題じゃなくなってると思う。彼らの不毛な言動から何をどう感じるべきなのか私には糸口がみつけられなかった。残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
彼氏役のタハール・ラヒムのゲスっぷりにイラ立ちつつ、そこはコリーヌ・ヤンの澄んだ素人っぽさが逆にそそられる演技に救われた。「このままじゃいけない」と思いつつ、さまよい続ける心情を、よく表情にあらしている。
【ストーリー】
北京からパリにやって来たばかりの若い教師・花(コリーヌ・ヤン)は、なじみのない街で様々な男と体を重ねる。自分の狭いアパートと大学の間、かつての恋人たちとフランスで新たに出会った人々の間を漂う花は、ある日、建設工のマチュー(タハール・ラヒム)と出会う。一目で恋に落ちた二人は、お互いある秘密を抱えたまま、激しく肉体を求め合う
リウ・ジエがインターネット上で発表した小説『裸』を、「スプリング・フィーバー」のロウ・イエが監督・脚本を手がけ映画化。パリと北京を舞台に、女性の“愛の問題”を描く。出演は、フランス生まれの中国人モデル兼女優のコリーヌ・ヤン、「預言者」のタハール・ラヒム。撮影は、「四川のうた」のユー・リクウァイ。