「生存者」と呼ばれる子どもたち 児童虐待を生き抜いて 角川書店単行本 [Kindle]
- KADOKAWA (2014年12月10日発売)
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感想・レビュー・書評
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情短、すなわち児童心理治療施設(旧情緒障害児短期治療施設)にて児童のケアに関わる精神科医の書いた本。
綴られてる児童たちの状況はいずれも凄惨であり、そんな環境に置かれた彼ら彼女らの情短での生活も、無事に治療終了となる場合もあれば、残念ならが手に負えず少年院へ送致され終わることもある。
いかに幼少期の体験が社会復帰を困難とするか、数々のエピソードがそれを物語っている。
また、著者が述べた信念。彼らは今後社会に出ていく以上、素性への揶揄など優しい言葉が期待できない状況は多々ある。その中で踏ん張らなければならない現実がある以上、「そのままで言い」「ありのままで良い」とは到底言えず、最後にかける言葉は畢竟「頑張れ」となるといった部分、非常に共感した。
支援者はクライエントに一生を寄り添うことはできない。最後には自身の足で立たせる頑張れを送らねばならない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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