エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする [Kindle]

  • かんき出版
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感想・レビュー・書評

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  • 忙しすぎて何がまずいのか判断する時間すらなくなってしまったときに、偶然中の偶然で出会った本。ほしいものリストにずっと入っていたが、あるとき丸の内の丸善に久しぶりに立ち寄って見かけて冒頭部分を読み、即購入して一気読みした。

    ---------------------------------
    忙しすぎてすり減っていると感じることはないだろうか。働きすぎなのに成果が出なかったり、どうでもいい作業に追われて仕事ができないと感じたことはないだろうか。常に走りつづけているのに、どこにもたどり着けないような気がしないだろうか?
    ひとつでも思い当たることがあるなら、エッセンシャル思考を試してみたほうがいい(P.20)
    ---------------------------------


    ■ 目次
    1.エッセンシャル思考とは何か
    2.見極める技術
    3.捨てる技術
    4.しくみ化の技術

    フル目次はこちらが参考になる。
    https://mokuhon.net/?p=2558

    ■ 感想

    この本の実物を手に取った2023年の年末。この年の自分は本当に疲弊していて、体調を崩すことが何度もあった。当初は歳のせいだと思いこんでいたが、実はそれが「やることを詰め込みすぎているせいだ」ということに気づいたときにはもう遅かった。体力も精神力ももう限界だった。全てを打ち捨てて逃げ出したい気分になっていた。

    この本には「99%の無駄を捨てて1%に集中する」こと、それに必要なマインドなどがひたすら書いてある。一見当たり前のことしか書かれてないようにも見えるが、私のように「忙殺の迷宮」に陥った人間にとってはこれを思い出す時間を取ることすら忘れてしまうのだ。

    特にわかりやすかったというか、こここそが忙殺の迷宮に陥る大元の原因になっているんだなと感じたのが以下の部分
    (一部省略)

    ---------------------------------
    優秀な人は「成功のパラドックス」に陥ることになる。

    第1段階:目標をしっかり見定め、成功へと一直線に進んでいく。
    第2段階:成功した結果、「頼れる人」という評判を得る(中略)どんどん多様な仕事を振られるようになる。
    第3段階:やることが増えすぎて時間とエネルギーがどんどん拡散(中略)すべてが中途半端になる。
    第4段階:本当にやるべきことができなくなる。成功したせいで、自分を成功に導いてくれた方向性を見失ってしまう
    (P.30)
    ---------------------------------

    私の場合は、次の活動目標を立てないままに、過去の成果から次のパラドックスを導いてしまったことに混乱の原因があった。この本で言われている「非エッセンシャル思考」の最たる例のような形で、与えられた選択肢や機会をなんの意思も判断基準もないまま受け入れてしまったがために、どんどん余裕が無くなっていった。

    これを解決するには、

    ①全部書き出して
    ②優先順位をつけ
    ③どれか1つを選び
    ④残りすべては捨てる

    ④をするのにはとても勇気がいるが、いったん③に集中するうには「捨てる」覚悟が必要なんだそうだ。それと③を選ぶ際に、なぜそれを選んだのかという理由と、選ぶ基準を明確にしておくと良いらしい。これにより、次の選択肢や機会を与えられたときに、④にたたきこむ、つまりNoとはっきり言うための条件が明確になる。相手にも分かりやすいが、それよりも判断の秤にかける自分への負担を大幅に減らす効果がある。確かにこれは自分でもやっていなかった部分だ。

    上記以外にもこの本には、上手な時間の作り方や、Noというときの断り方の工夫、健康への考え方など、エッセンシャル思考を生きるための工夫が沢山載っている。非公開メモには残しておくことにするが、気になる方は実際にこの本を手にとって欲しい。

    知ってはいたが、実践できなかったことから、この本はバイブルとして自宅に残しておこうかと思う。また続編のエフォートレス思考も購入済みなので、このまま読み込んで実践にあたりたい。

  • バイブル確定。思考のミニマリストでシンプルな人生を!

  • 読もうと思った理由
    最小の時間で成果を最大にするというタイトルに興味をもち、知りたいと思ったから

    気づき
    ・エッセンシャル思考は正しいことをやりとげる技術で
     あり、自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配
     分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのがエッセン
     シャル思考の狙いである
    ・自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりにな
     ってしまう
    ・人が方向性を見失うにはいくつか理由がある
     選択肢が多すぎる
     他人の意見がうるさすぎる
     全部手に入れよう、全部やろうと欲張りすぎる
    ・日ごろから整理整頓する仕組みが必要だ
    ・選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してし
     まうだけだ
    ・エッセンシャル思考の人は、たっぷり時間をかけて選
     択肢を検討する。やるべきことを正しく選べば、その
     見返りはとてつもなく大きいことを知っているから
     だ。エッセンシャル思考の人は、多くをやらなくてす
     むように、多くを吟味するのである
    ・エッセンシャル思考の人はトレードオフが必要な場面
     で、「どうすれば両方できるか」ではなく「どの問題
     を引き受けるか」と考える
    ・一日に2時間でも、一年に2週間でも、あるいは毎朝
     5分でもいい。忙しい日常から離れ、自分でいられる
     時間を確保しよう
    ・遊びが大切な理由
     選択肢を広げてくれる
     ストレスを軽減してくれる
     脳の高度な機能を活性化する
    ・90点ルールを取り入れる
     60から70点ぐらいの中途半端な選択肢に悩まされない
    ・「これしかない」と思えることを選ぶ
    ・シンプルで具体的で魅力的で測定可能な目標がよい
    ・人はノーという勇気のある人を高く評価し、尊敬する
    ・エッセンシャル思考の人は勇敢に自分の過ちを認め、
     悪循環を抜け出すことができる
    ・失敗を認めることは恥ずかしいことではない。失敗を
     認めるということは自分が以前よりも賢くなったこと
     を意味するのだから
    ・よくすることは何かを削ること
    ・境界線をひいて自由になる
    ・非エッセンシャル思考の人は応急処置でつぎはぎだら
     けになっていくが、エッセンシャル思考の人は必要な
     ところに一度だけメスを入れる
    ・人間のモチベーションに対して最も効果的なのは「前
     に進んでいる」という感覚である
    ・「今、何が重要か」に集中する
    ・過去や未来にとらわれない
    ・社会的に大成功を収めた人は「より少なく、しかしよ
     りよく」を口先だけでなく、生き方として貫いている

    大事な考え方がたくさんあり勉強させられました。共感することが多かったです。心がけとしてしっかり持ってできることはすぐ実践していきたいです。

  • 「仕事が断れない」「任される仕事の種類が多い」「仕事に充実感を感じない」「考えずに仕事をすることが多い」「頑張っているのに成果が出ない」「無駄を感じることがある」「効率的にしたい」という人向けの本です。

    エッセンシャルとは「本質的な、最も重要な」という意味です。仕事や人生において最も重要なことは何か?という事を明確にして、それのみを大事にする方法が書かれています。

    何が自分にとってエッセンシャルなのかを意識せずにいるため、仕事や頼みごとを断れずに損をする人は多いと思います。

    エッセンシャルでないことに意識してエッセンシャルな事をないがしろにする。そんな人生や仕事は、この本を読んで終わりにしましょう。


    【エッセンシャル思考になるために克服するべき3つのこと】
    ・やらなくては
    ・どれも大事  
    ・全部できる
    【エッセンシャル思考のメリット】
    ・時間と気持ちに大きな余裕が生まれた
    ・評価が上がり、会社に大きな利益をもたらした
    ・本当に重要な仕事をやり遂げることが可能
    ・より少なく、しかしよりよく
    【エッセンシャル思考の生き方】
    ・「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えず問い続ける
    ・エネルギーの使いどころを必要最小限にすることで、一番大事なものごとにおいて最大の成果を上げる
    【非エッセンシャル思考のデメリット】
    ・自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。
    【非エッセンシャルになる成功のパラドックス】
    ・断ることを極端に嫌う風潮
      ・目標をしっかり見定め、成功へとい直線に進んでいく
      ・成功した結果、「頼れる人」という評判を得る。
      ・やることが増えすぎて、時間とエネルギーがどんどん拡散していく
      ・本当にやるべきことが出来なくなる。方向性を見失う。
    ・成功した企業が衰退する理由:規律なき拡大路線
    【人が方向性を見失う理由】
    ・選択肢が多すぎる
      ・選択肢が増え、大事なものが見えにくくなった
      ・決断疲れ:選択の機会が増えすぎると、人は正しい判断が出来なくなる
    ・他人の意見がうるさすぎる
      ・他人からのプレッシャーが大きすぎる
    ・欲張りの時代
      ・全部手に入れようとする考え方
      ・ある企業のマネージャーは最優先事項を5つ抱えていた:何も優先していないのと同じ

    ・人生の最後に何を後悔しているかを聞くと、一番多いのが「自分に正直に生きる勇気が欲しかった」

    【エッセンシャル思考のクローゼット整理法】
    ・評価する
      ・大好きか
      ・すごく似合うか
      ・しょっちゅう着るか
      ・上記一つでもNOなら不要
    ・捨てる
      ・「もし、これを持っていなかったら、今からお金を出して買うだろうか」と考える
    ・実行する
      ・習慣をつけ、行動を仕組化する

    【選択】
    ・選ぶことを選ぶ
      ・選択の外的側面(どんな選択肢があるか)にばかり目を向けている
      ・選択の内的側面(選ぶ能力)を見過ごしてきた
      ・選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してしまうだけ
    ・人はなぜ選ぶ能力を手放してしまうのか
      ・学習性無力感
      ・自分では何一つ選べないから、すべてを引き受ける
      ・選ぶ能力は自分だけのものであり、何物にも奪えない
    【ノイズ 大多数のものは無価値】
    ・やることを減らした方が生産性が上がる場合もある
    ・ある種の努力は、ほかの努力よりも効果が大きい
    ・問題は、時間とお金ではなく、時間と成果の関係
    ・重要な少数は粗末な多数に勝る
      ・決定的に重要な少数の法則(8:2の法則)
      ・べき乗効果(ある種の努力は指数関数的な効果を生む)
    【トレードオフ】
    ・サウスウェスト航空の戦略
    ・トレードオフを無視することの代償
      ・コンチネンタル航空は2つの相容れない戦略を両立させようとしたせいで、居総力を失った
      ・トレードオフを無視すると、取り返しのつかない損失が待っている
      ・何かに「イエス」という事はその他すべてに「ノー」という事
      ・タフな選択を自分で行わなければ、だれか他人にすべてを持っていかれる
      ・トレードオフから目を背けてもトレードオフから逃れられない
    ・人はどれかを選ばなければならない
      ・エッセンシャル思考の人は「どの問題を引き受けるか」を考える
      ・完璧な答えはなく、あるのはトレードオフ
      ・「何をあきらめなくてはならないか」を考えるより、「何に全力を注ごうか」を考える
    【見極める技術】
    ・本当に重要な物事を見極めるために必要な5つ
      ・じっくりと考える時間
      ・情報を集める時間
      ・遊び心 
      ・十分な睡眠
      ・何を選ぶかという厳密な基準
    【孤独 考えるためのスペースを作る】
    ・多数の粗末なことの中から少数の重要なことを見分けるためには、だれにも邪魔されない時間が不可欠
    ・何事も、まず選択肢を調べない事には、本質を見極めることは出来ない
    ・集中せざるを得ない状況を作る
    ・考える時間を取り戻す
      ・自分の力を最大限に発揮するためには、だれにも邪魔されない環境が必要
      ・スマホにより退屈しのぎが増えたが、考える時間が奪われた
    ・本を読む時間を作る
      ・忙しい日常から離れ、自分だけでいられる時間を確保しよう
    【情報の本質をつかみ取る】
    ・大局を見る
      ・些細なことに気を取られすぎると、大局を見失う。
      ・要点に目を向ける訓練をすると、これまで見えなかったものが見えてくる
    ・情報をフィルタリングする
      ・語られなかったことに耳を傾ける
      ・非エッセンシャル思考の人は自分がコメントすることばかり考えていて、話の本質がつかめない
    ・ジャーナリストの目を手に入れる
      ・日記をつける より少なく、より良い日記を書く
      ・現場を見る
        ・現場を見たおかげで彼らは問題の本質を知る。
        ・だからこそ多くの命を救う素晴らしい解決法を生んだ
      ・普通を知り、逸脱を探す
        ・より大きな文脈の中に置き、一見無関係な分野とのつながりを探す
        ・つまり、別の視点で見るというテクニック
      ・問題を明確にする
        ・何を解決しなくてはいけないか。そのために、何を決めなくてはならないか。
    【遊び】
    ・本当に遊び心に満ちた職場を実現できている会社は滅多にない
    ・遊びはそれ自体を目的とした行動
    ・遊ぶと体が健康になり、人間関係が改善され、頭がよくなり、イノベーションが起きやすくなる
    ・精神は遊びを求めている
      ・よく遊ぶ熊ほど長生きする
      ・遊びがエッセンシャル思考に不可欠な点
        ・選択肢を広げてくれる
        ・ストレスを低減してくれる
        ・脳の高度な機能を活性化する
      ・脳の実行機能によい影響を与える。
      ・脳の論理的で、冷静な部分を刺激するとともに、自由奔放な探求心をも刺激してくれる
    ・仕事と遊びの関係性を知る
      ・オフィス環境に遊び心を取り入れている企業も多い
      ・遊びこそが創造性と探求心の源
    ・遊びは本質を探究するのに役立つだけでなく、それ自体がどこまでも本質的
    【睡眠】
    ・自分自身という資産を守る
      ・睡眠不足が原因で自分を壊す
      ・本当に難しいのは、働きすぎないように自分を制御すること
      ・非エッセンシャル思考の人は睡眠を一種の義務だと考える
    ・十分な睡眠が脳の機能を高める
      ・一万時間理論はバイオリニストが練習量だけでなく、睡眠量が多いことも証明している
      ・睡眠が一流のパフォーマーたちの並外れた集中力を支えている
      ・睡眠には、体の休息だけでなく、脳をリフレッシュさせる効果がある
      ・レム睡眠が一度でもあればOK(仮眠)
      ・睡眠こそが優秀さの証であり、クリエイティブな経営者の必須アイテム
      ・たっぷり眠れば生産性が上がり、創造性がアップして、病気のコストも減る
    ・現代人の最終戦課題は優先順位付けの能力をキープすること
    【選択】
    ・中途半端な「イエス」はやめて「絶対やりたい」か「ならない」かの2択
    ・イエスと言うのは、絶対やるしかないと確認した時
    ・どうでもいいことを捨てられずにいると、本当に重要なことをする余裕がなくなる
    ・90点ルールを取り入れる
      ・悪くない程度の選択肢は、すべて不合格にした方がいい
      ・最重要基準を1つ用意して、その基準に従って選択肢を100点満点で評価する
      ・上記の方法で90点未満の点数はすべて不合格
      ・非エッセンシャル思考の人は消極的な基準で選ぶ
    ・選択基準が明確になることでチームの士気が上がる
    ・明確で厳しく、そして正しい基準を採用する
    ・チャンスを正しく判別するためには
      ・何らかの独自性がなければ、どこにでもある平凡なデザイン会社で終わってしまう
      ・たくさんのチャンスや仕事を断り、自分たちの専門分野をとことん追求
    ・突然舞い込んだチャンスを正しく選別するための3つのプロセス
      ・そのチャンスについて記述する
      ・考慮するに値するチャンスの「最低限の基準」を3つ書き出す
      ・考慮するに値するチャンスの「理想の基準」を3つ書き出す
      ・上記の基準全て合格した者がOK
    ・「これしかない」と思えることを選ぶ

    【捨てる技術】
    【目標】
    ・ミッシュンステートメントの内容があまりに一般的で無個性なものが多い
    ・「かなり明確」を「完全に明確」にする
    ・目的が明確でない場合、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを消費する
      ・社内政治が蔓延する
        ・仕事のゴールが見えず、どうすれば勝てるかわからないので、「上司の歓心を買う」という不毛なゲームに逃げ込む
      ・なんでもやになる
        ・会社の明確な方向性が見えないので、それぞれ目先の利益のために行動する
    ・全体の目的と個々の役割がとことん明確になっていれば、チームは驚くほどの力を発揮する
    ・会社や人生の目的を明確にするには「本質目標」を決めること
    ・本質目標を決める
      ・言葉にとらわれるな
        ・響きのいいバズワードに引きずられ、形だけの中身のない文章が出来上がりがちになる
        ・形より中身が大事
      ・達成をどう判断するか
        ・具体的で、リアルにする
    ・本質を見据えて生きる
      ・トレードオフを直視し、本質から外れた物事を断固として切り捨てなければならない
    【拒否】
    ・自分がノーと言えるのは性格的な問題ではなく、自分がその瞬間にやるべきことを、心の底から確信していたため
    ・他人からのプレッシャーに負けず、きっぱりと断るのはエッセンシャル思考の必須スキル
    ・最も難しいスキル
    ・大切なことを知っていれば断ることが出来る
    ・急に決断を迫られたとき、その場で正しく本質を選ぶのは難しい。自分にとって本当に重要なことを明確にしない限り、私たちは葛藤に対して無気力なままだ。
    ・上手にノーと言う技術を身に着ける
      ・急な決断が難しい理由:他人にどう思われるか、という不安。
    ・ノーと言える人は仕事ができる
    ・上手に断るためのコツ
      ・判断を関係性から切り離す
        ・相手を傷つけることだと感じてしまう
        ・傷つけることと別だと考えるべき

      ・直接的でない表現を使う
      ・トレードオフに目を向ける
      ・誰もが何かを売り込んでいる
      ・印象よりも敬意を手に入れる
        ・好印象よりも敬意の方が大切
      ・あいまいなイエスはただの迷惑
        ・あいまいなまま引き延ばされるよりも、はっきり断られる方がずっといい
    ・断り方のレパートリーを増やす
      ・とりあえず黙る
      ・代替案を出す
      ・予定を確認して折り返します。
      ・自動返信メール
      ・どの仕事を後回しにしますか
        ・上司にトレードオフを意識させる
      ・冗談めかして断る
        ・普段からエッセンシャル思考をアピールしていると話が早くて便利
      ・肯定を使って否定する
        ・いくらか力になりたいが、全面的に巻き込まれたくない場合に便利
      ・別の人を紹介する
    【キャンセル】
    ・採算の合わない投資を続けた理由:サンクコスト
    ・サンクコストは個人レベルでも起こり得る:映画のチケットを買ったから
    ・途中でやめることがなぜ難しいのか
      ・授かり効果
        ・わざわざ買おうと思わないようなものでも、一旦所有してしまうと失うのが怖い
        ・なんの変哲もないマグカップの価格が3ドル分も高くなる
    ・上手に手放すテクニック
      ・もっていないふりをする
        ・「もしもまだこのチャンスを持っていなかったら?」と考える
      ・もったいないを克服する
      ・失敗を認め、成功に向かう
        ・自分の失敗を認めて初めて過去になる
      ・第三者の意見を聞いてみる
      ・ゼロベースで考える
    【編集 余剰を削り、本質を取り出す】
    ・編集はエッセンシャル思考の技術
    ・重要なものが嫌でも目に入ってくるようにする
    ・意味のある全体像が出来上がったら次は余分なものをすべて切り捨てる
    ・減らしながら、価値を増やす
    ・編集の4原則
      ・削除する
        ・決断の本質は選択肢を減らす事
      ・凝縮する
        ・最大限明確かつ簡潔にいうこと
      ・修正する
        ・間違いを直すのも大事な役目
        ・本質的な目標を明確にしておけば、それに合わせて行動を修正できる
      ・抑制する
        ・本当に必要な時にしか手を出さない
    【線引き】
    ・境界線を放棄したら、もっと大きな代償を払うことになる
    ・面倒くさい人たちと一線を画す
      ・他人の問題を横取りしない
        ・本人の解決すべき問題は本人に解決させる
      ・境界線を引いて自由になる
        ・境界線を引かなければ他人の侵入を受けてどんどん居場所がなくなっていく
      ・自分の境界線がどこかを知る
        ・他人に侵害されたと感じた出来事をリストアップする
      ・難しい相手と契約を結ぶ
    【仕組化の技術】
    ・なるべく努力や根性がいらないように、自動的にうまくいく仕組みを作る
    【バッファ 最悪の事態を想定する】
    ・確実に言えるのは、世の中に確実なことなどないという事
    ・徹底的に準備する
    ・見積もりは1.5倍で考える
    【削除】
    ・短時間で成果を上げるにはボトルネックを探せばいい
    ・成果を生まない努力をやめる
    ・人やお金や時間を増やす代わりに、制約や障害を取り除くコツ
      ・目指すことを明確にする
      ・ボトルネックを特定する
        ・邪魔になるもののリストを作成
        ・優先順位をつける
        ・どれほど前向きの行動でも疑ってかかる必要がある
      ・邪魔なものを取り除く
    【前進】
    ・人間のモチベーションにおいて最も効果的なのは「前に進んでいる」という感覚である
    ・人の意欲を高める2つの主要因が「達成」と「達成が認められること」
    ・地道な進歩を促進する具体的なテクニック
      ・最小限の進歩を重ねる
        ・「重要なことをやり遂げるのに、最低限意味のある進歩は何か?」と考える
      ・早く小さく始める
        ・目標や締め切りを思い浮かべて、「今すぐできる最小限の準備は何だろう?」と考える
      ・進歩を目に見える形にする
    【習慣】
    ・重要なことをやり遂げるために、日ごろからの習慣にする
    ・正しい習慣がクリエイティビティを生む
    ・自分の行動パターンを遵守すれば、余計な物事に注意を奪われずに済む
    ・悪い癖を正しい習慣に変える方法
      ・行動を引き起こすトリガーを知る
      ・新しいトリガーを作る
      ・難しいことから手を付ける
      ・曜日ごとにやることを変える
      ・習慣は一つずつ
    【集中】
    ・過去や未来に捉われない
    ・エッセンシャル思考の人は今ここに集中する
    ・集中の対象を一つに決める
    ・今ここを生きるテクニック
      ・「今、何が重要か」を考える
        ・やることが多ければ、今何をやるべきかを考える
      ・未来を頭の中に抱えない
        ・紙に書くことで対応する
      ・優先順位をつける
    ・マインドフルネス
    【未来】
    ・本質を生きる方法
      ・「より少なく、しかしより良く」を生き方として貫く
    ・自分の中心にエッセンシャル思考を据える
    ・要するに大切なのは「選ぶ」という事
    ・シンプルな人生は幸福である
      ・迷わない
      ・流されない
      ・日々が楽しくなる
    ・本質を知り、本質を生きる
      ・自分にとって家族がどれほど大切かという事
      ・人生の残り時間が本当にわずかしかないという事
    【エッセンシャル思考のリーダーシップ】
    ・エッセンシャル思考のチームを作る
      ・チームのパフォーマンスは目的の明確さに大きく左右される
    ・エッセンシャル思考のリーダーはいかにチームを率いるか
      ・人材の選別にこだわり抜く
      ・目的が完全に明確になるまで話し合う
      ・メンバーの役割をあいまいにしない
      ・正しい情報を正しい人に正しいタイミングで伝える
      ・小さな進歩を重ねているかどうか、適切にチェックする

  • 思想の分類かと思っていたけど、経済になるんだ~へぇー

    成果を出すと優秀な人とされ、多くの仕事が舞い込む。それらをこなすと、あの人はやっぱりできるから、これもあれも頼もう!となる。昇進もあるだろう。本人は仕事が増え疲弊していく。すると仕事のクオリティがさがり、あの人は仕事ができなくなったねと評価が落ちる。そして疲れ切った人になる。

    これを防ぐにはどうしたらよかったのだろう。
    本書では、Noということを挙げていた。

    無駄を判断しそぎ落とし、大切なことに集中する。

    そのために睡眠も十分であることと書かれていた。

  • シンプルに、本質をとらまえて生きていきたいと思った。

    _φ(・_・
    ・大好きで、才能をいかせて、世界の役に立てる仕事
    ・どれを引き受けるか、ではなく、何にノーと言うか
    ・肝心なことを肝心なままにしておく
    ・まだ”それ”を持っていないとしたら、手に入れるためにいくら払うか?
    ・自分の行動は本質に向かっているか
    ・欲張るほど動きが鈍くなる。なんでもいっぺんにやらず、小さな成功を積み重ねる
    ・人間のモチベーションは、小さくても前に進んでいるという感覚、日々のささやかな進歩
    ・人は心で思うところの者になる
    ・本当に重要なことは何か?それ以外は全部捨てていい

  • ガムシャラに頑張るじゃなくて、本当に大事なモノに集中して、仕事をしましょうという本。

    そりゃそうだろ、ということしか書いていないなという印象しかなかった。例えをいっぱいだして文量が多くなっているが、本質的な教えは上の一行だけじゃないか?

    しかも、その教えを実行するための方法はめっちゃぼやかされている。
    この本自体がエッセンシャルな書き方じゃないよねー(まぁそんな書き方したら売れないからしょうがないが)

    久しぶりのハズレビジネス書でした。

    学びと思った箇所

    ・現代のレコードプレイヤーをデザインしたディーター・ラムスの話は良かった。世の中の大半はノイズ。
    ・クリシェな無力感を覚えた犬の経営者版は、働きすぎる。
    ・この世 の トラブル の 半分 は、 イエス を 言う のを 焦りすぎ、ノーを 言うのを渋りすぎることからくる。 ─ ─ ジョシュ・ビリングス(作家)
    ・マイケル・カーンというスピルバーグの右腕的な編集者がいること

    本の内容じゃなくて雑学的な内容ばっかじゃねぇか!

  • 新卒で働きはじめて一番最初に読むべき。
    ただ新卒が読むと、99%の確率で仕事がエッセンシャルじゃなさ過ぎて死にたくなる。

  • 無限に増えるタスクに忙殺され、疲弊し切った現代人には刺さる言葉が多いと思う。
    本当に重要なことだけにリソースを注力して成果を上げられたらどんなに良いだろう。ノーと言うことができないのは、過去や未来を気にして今やるべきことの見極めができていないからだ。
    「より少なく、しかしより良く」を実践すべく、無為に過ごす時間の削減から始めたい。

  • マインドマップやブレインストリーミングをさらに簡素化したような歯切れのいい内容でした。
    もっと早く読んでたらよかったかも!
    というか、いまさら的に読んだのですがtwitterやソーシャルメディアにも深く係わるので
    たしかにマストな今の気分。

    9月〇日 終日 『夏の読書感想文/エッセンシャル思考の夏「を、読む」。』

    インフルエンサーの本を探して本屋をさ迷った。
    ふと、目にとまったのは有名インフルエンサー達の本ではなく自己啓発ビジネス本棚の、

    「エッセンシャル思考~最小の時間で成果を最大にする/グレッグマキューン著」。

    【ムダを削ぎ落とす】

    私達は金持ちも貧乏人も関係なく神から平等に与えられているものは時間であり、たしかにお金があればその時間を人より多く確保する事はできると思う。交通の手段やリスペクトやサーヴィスなど。

    だけどこの本文にはもっとベーシックな方法論を説いている、もっとミラクルな効果を狙った最大限に成果をだすということに着目している。

    【twitterのようなスピード感!】

    私は平均的な日本人だけどよく適性検査などでは
    「外資系や起業家に多いタイプ」だと言われます。
    では外資系的な物の考え方とは何か?と言われたら速効性の右肩上がりの成果を120点満点与えられて期待される事の過去を思い出した。

    たぶんそのような「即効性」の原点の考え方で部屋の中の探し物をしているムダな時間を失くして効率を上げるためにはブレインストリーミングでたくさんの方法を導きだしてそれらをすべてゼロにすることの重要性が書いてある。
    絡まった鎖のネックレスのチェーンを丁寧に切れないようにはずすテクニックのような感想だった。
    本文中の「ゼロにする」というのはぜんぶ捨てるというカンタンな考えではなくて、淘汰するということではないかと感じた。

    逆説的だけどそれほど物事に対して経験値が低ければ多少積んだ経歴なら全て捨てたほうが間違いや欠点も同時になくなるので効果的だけど
    これはもしかしたら莫大な時間を費やしたテーマを最小限まで削り落とすテクニック。

    著者はIT業界を渡り歩いてきたインフルエンサーなのが現在の私の「探し物」にマッチングした。
    twitterのインフルエンサーの自伝を探しに行ってtwitterや他ソーシャルメディアをアドバイスしている「ブロガー(作者)」の本に出会った。この幸運。

    私の熱い、今年は異常な熱い夏がそろそろ終わろうとしているけれどこのエッセンシャル思考的な熱いSNS戦争はまだまだ続きそうだった。読了。





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著者プロフィール

◎――McKeown Inc. のCEO。アドビ、アップル、グーグル、フェイスブック、ピクサー、セールスフォース・ドットコム、シマンテック、ツイッター、VMWare、ヤフーなど名だたる企業のコンサルティングをおこなう。著書『エッセンシャル思考』は全米ベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙やファスト・カンパニー誌、フォーチュン誌などで取り上げられたほか、NPRやNBCなどの有名メディアでインタビューを受けた。ハーバード・ビジネス・レビューやリンクトインに人気ブログを寄稿し、ポッドキャスターとしても人気が高い。世界経済フォーラムの「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出された。

「2021年 『エフォートレス思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

グレッグ・マキューンの作品

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