- Amazon.co.jp ・電子書籍 (320ページ)
感想・レビュー・書評
-
忙しすぎて何がまずいのか判断する時間すらなくなってしまったときに、偶然中の偶然で出会った本。ほしいものリストにずっと入っていたが、あるとき丸の内の丸善に久しぶりに立ち寄って見かけて冒頭部分を読み、即購入して一気読みした。
---------------------------------
忙しすぎてすり減っていると感じることはないだろうか。働きすぎなのに成果が出なかったり、どうでもいい作業に追われて仕事ができないと感じたことはないだろうか。常に走りつづけているのに、どこにもたどり着けないような気がしないだろうか?
ひとつでも思い当たることがあるなら、エッセンシャル思考を試してみたほうがいい(P.20)
---------------------------------
■ 目次
1.エッセンシャル思考とは何か
2.見極める技術
3.捨てる技術
4.しくみ化の技術
フル目次はこちらが参考になる。
https://mokuhon.net/?p=2558
■ 感想
この本の実物を手に取った2023年の年末。この年の自分は本当に疲弊していて、体調を崩すことが何度もあった。当初は歳のせいだと思いこんでいたが、実はそれが「やることを詰め込みすぎているせいだ」ということに気づいたときにはもう遅かった。体力も精神力ももう限界だった。全てを打ち捨てて逃げ出したい気分になっていた。
この本には「99%の無駄を捨てて1%に集中する」こと、それに必要なマインドなどがひたすら書いてある。一見当たり前のことしか書かれてないようにも見えるが、私のように「忙殺の迷宮」に陥った人間にとってはこれを思い出す時間を取ることすら忘れてしまうのだ。
特にわかりやすかったというか、こここそが忙殺の迷宮に陥る大元の原因になっているんだなと感じたのが以下の部分
(一部省略)
---------------------------------
優秀な人は「成功のパラドックス」に陥ることになる。
第1段階:目標をしっかり見定め、成功へと一直線に進んでいく。
第2段階:成功した結果、「頼れる人」という評判を得る(中略)どんどん多様な仕事を振られるようになる。
第3段階:やることが増えすぎて時間とエネルギーがどんどん拡散(中略)すべてが中途半端になる。
第4段階:本当にやるべきことができなくなる。成功したせいで、自分を成功に導いてくれた方向性を見失ってしまう
(P.30)
---------------------------------
私の場合は、次の活動目標を立てないままに、過去の成果から次のパラドックスを導いてしまったことに混乱の原因があった。この本で言われている「非エッセンシャル思考」の最たる例のような形で、与えられた選択肢や機会をなんの意思も判断基準もないまま受け入れてしまったがために、どんどん余裕が無くなっていった。
これを解決するには、
①全部書き出して
②優先順位をつけ
③どれか1つを選び
④残りすべては捨てる
④をするのにはとても勇気がいるが、いったん③に集中するうには「捨てる」覚悟が必要なんだそうだ。それと③を選ぶ際に、なぜそれを選んだのかという理由と、選ぶ基準を明確にしておくと良いらしい。これにより、次の選択肢や機会を与えられたときに、④にたたきこむ、つまりNoとはっきり言うための条件が明確になる。相手にも分かりやすいが、それよりも判断の秤にかける自分への負担を大幅に減らす効果がある。確かにこれは自分でもやっていなかった部分だ。
上記以外にもこの本には、上手な時間の作り方や、Noというときの断り方の工夫、健康への考え方など、エッセンシャル思考を生きるための工夫が沢山載っている。非公開メモには残しておくことにするが、気になる方は実際にこの本を手にとって欲しい。
知ってはいたが、実践できなかったことから、この本はバイブルとして自宅に残しておこうかと思う。また続編のエフォートレス思考も購入済みなので、このまま読み込んで実践にあたりたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バイブル確定。思考のミニマリストでシンプルな人生を!
-
読もうと思った理由
最小の時間で成果を最大にするというタイトルに興味をもち、知りたいと思ったから
気づき
・エッセンシャル思考は正しいことをやりとげる技術で
あり、自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配
分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのがエッセン
シャル思考の狙いである
・自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりにな
ってしまう
・人が方向性を見失うにはいくつか理由がある
選択肢が多すぎる
他人の意見がうるさすぎる
全部手に入れよう、全部やろうと欲張りすぎる
・日ごろから整理整頓する仕組みが必要だ
・選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してし
まうだけだ
・エッセンシャル思考の人は、たっぷり時間をかけて選
択肢を検討する。やるべきことを正しく選べば、その
見返りはとてつもなく大きいことを知っているから
だ。エッセンシャル思考の人は、多くをやらなくてす
むように、多くを吟味するのである
・エッセンシャル思考の人はトレードオフが必要な場面
で、「どうすれば両方できるか」ではなく「どの問題
を引き受けるか」と考える
・一日に2時間でも、一年に2週間でも、あるいは毎朝
5分でもいい。忙しい日常から離れ、自分でいられる
時間を確保しよう
・遊びが大切な理由
選択肢を広げてくれる
ストレスを軽減してくれる
脳の高度な機能を活性化する
・90点ルールを取り入れる
60から70点ぐらいの中途半端な選択肢に悩まされない
・「これしかない」と思えることを選ぶ
・シンプルで具体的で魅力的で測定可能な目標がよい
・人はノーという勇気のある人を高く評価し、尊敬する
・エッセンシャル思考の人は勇敢に自分の過ちを認め、
悪循環を抜け出すことができる
・失敗を認めることは恥ずかしいことではない。失敗を
認めるということは自分が以前よりも賢くなったこと
を意味するのだから
・よくすることは何かを削ること
・境界線をひいて自由になる
・非エッセンシャル思考の人は応急処置でつぎはぎだら
けになっていくが、エッセンシャル思考の人は必要な
ところに一度だけメスを入れる
・人間のモチベーションに対して最も効果的なのは「前
に進んでいる」という感覚である
・「今、何が重要か」に集中する
・過去や未来にとらわれない
・社会的に大成功を収めた人は「より少なく、しかしよ
りよく」を口先だけでなく、生き方として貫いている
大事な考え方がたくさんあり勉強させられました。共感することが多かったです。心がけとしてしっかり持ってできることはすぐ実践していきたいです。 -
ガムシャラに頑張るじゃなくて、本当に大事なモノに集中して、仕事をしましょうという本。
そりゃそうだろ、ということしか書いていないなという印象しかなかった。例えをいっぱいだして文量が多くなっているが、本質的な教えは上の一行だけじゃないか?
しかも、その教えを実行するための方法はめっちゃぼやかされている。
この本自体がエッセンシャルな書き方じゃないよねー(まぁそんな書き方したら売れないからしょうがないが)
久しぶりのハズレビジネス書でした。
学びと思った箇所
・現代のレコードプレイヤーをデザインしたディーター・ラムスの話は良かった。世の中の大半はノイズ。
・クリシェな無力感を覚えた犬の経営者版は、働きすぎる。
・この世 の トラブル の 半分 は、 イエス を 言う のを 焦りすぎ、ノーを 言うのを渋りすぎることからくる。 ─ ─ ジョシュ・ビリングス(作家)
・マイケル・カーンというスピルバーグの右腕的な編集者がいること
本の内容じゃなくて雑学的な内容ばっかじゃねぇか! -
新卒で働きはじめて一番最初に読むべき。
ただ新卒が読むと、99%の確率で仕事がエッセンシャルじゃなさ過ぎて死にたくなる。 -
無限に増えるタスクに忙殺され、疲弊し切った現代人には刺さる言葉が多いと思う。
本当に重要なことだけにリソースを注力して成果を上げられたらどんなに良いだろう。ノーと言うことができないのは、過去や未来を気にして今やるべきことの見極めができていないからだ。
「より少なく、しかしより良く」を実践すべく、無為に過ごす時間の削減から始めたい。 -
マインドマップやブレインストリーミングをさらに簡素化したような歯切れのいい内容でした。
もっと早く読んでたらよかったかも!
というか、いまさら的に読んだのですがtwitterやソーシャルメディアにも深く係わるので
たしかにマストな今の気分。
9月〇日 終日 『夏の読書感想文/エッセンシャル思考の夏「を、読む」。』
インフルエンサーの本を探して本屋をさ迷った。
ふと、目にとまったのは有名インフルエンサー達の本ではなく自己啓発ビジネス本棚の、
「エッセンシャル思考~最小の時間で成果を最大にする/グレッグマキューン著」。
【ムダを削ぎ落とす】
私達は金持ちも貧乏人も関係なく神から平等に与えられているものは時間であり、たしかにお金があればその時間を人より多く確保する事はできると思う。交通の手段やリスペクトやサーヴィスなど。
だけどこの本文にはもっとベーシックな方法論を説いている、もっとミラクルな効果を狙った最大限に成果をだすということに着目している。
【twitterのようなスピード感!】
私は平均的な日本人だけどよく適性検査などでは
「外資系や起業家に多いタイプ」だと言われます。
では外資系的な物の考え方とは何か?と言われたら速効性の右肩上がりの成果を120点満点与えられて期待される事の過去を思い出した。
たぶんそのような「即効性」の原点の考え方で部屋の中の探し物をしているムダな時間を失くして効率を上げるためにはブレインストリーミングでたくさんの方法を導きだしてそれらをすべてゼロにすることの重要性が書いてある。
絡まった鎖のネックレスのチェーンを丁寧に切れないようにはずすテクニックのような感想だった。
本文中の「ゼロにする」というのはぜんぶ捨てるというカンタンな考えではなくて、淘汰するということではないかと感じた。
逆説的だけどそれほど物事に対して経験値が低ければ多少積んだ経歴なら全て捨てたほうが間違いや欠点も同時になくなるので効果的だけど
これはもしかしたら莫大な時間を費やしたテーマを最小限まで削り落とすテクニック。
著者はIT業界を渡り歩いてきたインフルエンサーなのが現在の私の「探し物」にマッチングした。
twitterのインフルエンサーの自伝を探しに行ってtwitterや他ソーシャルメディアをアドバイスしている「ブロガー(作者)」の本に出会った。この幸運。
私の熱い、今年は異常な熱い夏がそろそろ終わろうとしているけれどこのエッセンシャル思考的な熱いSNS戦争はまだまだ続きそうだった。読了。