探偵の探偵II (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「探偵の探偵Ⅱ」「探偵の探偵Ⅲ」(松岡圭祐)二冊続けて読んだ。こんなのあり得ねー!と思いつつ一気に読んでしまった。これドラマ化って、まともに映像化したら18禁だろ。そうでなく中途半端な映像化なら観る価値ないしさ。

  • 前巻から痛々しい描写が続くが、ストーリは安定して楽しめる。主人公の知識と行動力が素晴らしい。

  • 記録
    何年か前に読んだ作品。

  • 探偵に必要そうな豆知識が良い!

  • 悪徳探偵を探す探偵の2巻。
    やってることは鑑定士とか添乗員とそんなに変わらないのに、殺伐としていて全体的に雰囲気が暗い。主人公が捕まったり、あっさり人が死んだり。

  • ドラマのストーリーが、読んでた「探偵の探偵2」に
    すっかり追いついてしまって、焦って読み終えた。

    いや、これ、ドラマでも同じ展開になるのかな・・・

    いやぁ・・・
    それは、簡便してほしいっていうか。
    ちょうど、北川景子演じる、玲奈がDV被害者がDVシェルターから11人
    逃走し、その中の一人、DV男の行方を突き止め
    逃走を手助けしたと思われる「野放図」なる相手
    DV男たちから、女性たちを戻すことを依頼されている組織とDV男たちが
    接触する場所に、玲奈が、たどり着いたところで
    拘束されてしまい、車に押し込まれ、拉致された。

    そこで、ドラマは続くだったんだけど。

    この後、原作では、とんでもない展開になるのですよ。。


    気が付くと、玲奈は、素っ裸で縛られていた。

    「野放図」とは、半グレ集団。
    そのリーダー的存在である、淀野。
    適材適所に、人材を忍び込ませていた。
    DVシェルターには、野放図のメンバーである女性が、職員として潜入し
    女性たちの逃亡に手を貸していた。

    そして、女性たちの居所、DVシェルターの場所など
    すべてを調査していたのが、玲奈の探す「死神」であることがわかり、
    「死神」と接触していたのは、秋子という女だった。

    女性たちを、早く自分のもとへ戻してくれ!と、
    300万円で取引をしているDV男たち。
    まだ、時間がかかることを知り
    そのまま、殺すのは、もったいない、と、玲奈をレイプすることを11人の男たち
    全員が同じことを考えていた。

    了解した淀野は、ここでやれ、と言うのだが、
    そこは、普通、いや、小心ものでもあるDV男たちは、
    場所をかえ、また、順番を決めるのに、手間どう。

    あああああああ

    玲奈がああああ・・・・・

    おかされてしまうううううう・・・・・・。



    このシーンは、おそらくドラマでは、同じようには描かれないでしょう。


    そして、そこへ間一髪、助けにやってくるのは、
    窪塚刑事。

    警察組織の遅々とした捜査状況に、
    窪塚は、単独行動で現場へと駆けつけたのだ。


    ここからが、また、大変。

    1巻で、暴力シーンが、いやだ。という感想が、たくさん
    AmazonやWEB本棚レビューでも寄せられてたけど。
    あんなもんじゃない。
    文字を読み進めているうち
    頭の中は、その映像が、くっきり描かれだしていた、
    飛ぶ血しぶき。

    ぐったりする玲奈。

    蒼白になる窪塚。


    一度は、窪塚の実家へと玲奈と二人、
    戻ることになるのだが。
    そこで出会う、窪塚の母と、娘。

    何も聞かずに、亡くなった妻の洋服を用意してくれていた窪塚の母と
    窪塚の娘が、玲奈に、とても好意的な態度を取ってくれていたのが
    また、泣かされる。。

    そして、再び、二人は、野放図たちのもとへ。


    すさまじい攻防が続く中、
    火だるまになる者や、包丁で刺されるもの、
    その情景を見ていた秋子に、玲奈は
    「死神」の正体を聞き出そうと、詰め寄る。

    なんとか、名前は聞き出したものの、
    自分からは、連絡は取らない・・・と、言いながら、
    精神状態が、ふつうでなくなっていく秋子。



    窪塚と玲奈を追いかけてきていたパトカーは
    途中で追跡をやめていたが
    かわりに、警察ヘリが追いかけてきていた。

    警察ヘリには、映像録画の機械が搭載されていることを知っている玲奈は
    松岡圭祐らしい、その筋にマニアックな手口で
    それを消去することに成功する。

    こういう細かいところが、この人の魅力的なところなんだよね。
    メカに詳しく、昔から、あらゆる裏の手口を小説の中で描かれてて、
    読んでいて、軽快な愉快な気分になってっちゃう。



    この事件のあとに、桐嶋と琴葉が
    「死神」への連絡先をさぐりに、医者に変装したりするんだけど。
    この桐嶋が、何気に、いつも、玲奈を救ってくれて、協力してくれているところが
    見ていて、いや、読んでて、とても心強いのだけど。

    結局、2巻でも、「死神」の正体は、わからず。

    4巻が7月15日に発売されているので、
    まだまだ、玲奈と死神の戦いは、続くんだろうな~。

    とりあえず3巻へ・・・。

  • DV被害者たちを加害者から守るための施設から、11名の女性が姿を消した。施設の裏門から自分たちの足で歩き、用意された車に乗り込む姿を所員に目撃されていたため、警察は拉致ではないと判断するが、窪塚だけは納得出来ずにいた。
    一方、ある探偵の痕跡を追う玲奈も、その失踪事件の裏に気付くが……。

    2015年7月20日、電子書籍にて読了。
    これでもか、というくらいの苦境に追い込まれるヒロイン。小説でも読み続けるのがやっとです。
    さらに、やっと得たと思える頼もしい味方も喪うことになり、まだまだ玲奈の苦難の道は続くのでしょう。
    3作目まで購入したので、次も読むつもりですが、最後までたどり着けるかどうか。。。

  • 1巻よりアクションが前面に出ず、探偵の細かい細工が光る。心理描写や、日常が描かれることで探偵業務の非日常的な状況がよくわかる。

  • 妹の仇を討つため、その手がかりを探しつつ悪徳探偵たちを潰し続ける
    対探偵課探偵の玲奈が主人公のシリーズ、第2弾。
    仇である悪徳探偵を「死神」と名付けた玲奈は、とあるレイプ犯の自宅で
    「死神」の手がかりを見つける。
    その手がかりを確実なものとするために奔走する玲奈は、DV被害者女性たちの
    シェルターからの脱走事件に巻き込まれていく。
    その過程で上層部に不満を持つ刑事・窪塚と行動を共にするようになるのだが…


    といった展開で相変わらずハードボイルド。
    玲奈の才能があれば、暴力被害をあまり被らなくて済むようにできる気がする。
    敵対する相手も物理的に叩きのめす以外の懲罰を与えられそうだけどなぁ。

    窪塚といい、琴葉といい、玲奈と関わりを持つ人物たちには、結構な不運が
    舞い込むんだよなー。同僚の桐島にもそのうち!?

    このシリーズ、意外と早く終わるのかな?
    この2作目でかなり展開したし、読者としても早く解決してくれないと
    玲奈がボロボロになってしまわないかと心配だ。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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