聲の形(7) (週刊少年マガジンコミックス) [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • もっとハッピーエンドが見たかったなー。
    でも幸せそうな扉を自分たちの手で開けたからいいかな。

    それぞれが、それぞれの道を歩きだすことはドラマチックではない。
    すべての始まりに過ぎないから。

    生きる ってステキなことだと思える物語だった。
    読んで良かったと思えた物語でした。

  • 2巻から最終巻まで。2巻以降はだいぶ慣れてきたものの、やはり積極的には評価できないな。確かにテーマ選択はいいし、ストーリーもしっかりしている。表面的なところを撫でるだけでなく、描き切ろうとしているのもわかる。
    しかし、人物が物語を駆動するのではなく、物語が人物を駆動している。これこれの物語をこういう方向に導くために、この人物にはこう考えさせようあの人物にはこう言わせようという形で物語が人物を引っ張っている。人物が物語に従属してしまっているんだよな。
    やはりまだ大今良時には早すぎるテーマだったんじゃないだろうか。もう何作かやってから、これに取り組んだならまた違ったものになったのだろうが。

  • 目覚めたしょうやはプチパニック
    なぜか橋にかけつけ西宮と再会
    過去の全てについて謝るしょうや
    わかったつもりになっていたと
    しょうこも死んで償いたい的なことを手話で伝える

    実際に死にかけたしょうやは死に値するほどのことではないと否定しょうこには泣いてほしくないけど、泣いて済むなら泣いてほしい
    自分がやらないといけないことがあるなら、もっとみんなと一緒にいたい、たくさん話をしたり遊んだりしたい
    それを手伝ってほしい
    しょうこに生きるのを手伝ってほしい
    うなずくしょうこ

    しょうや母、西宮母、結弦が現れる
    入院費を差し出す西宮母
    しょうや母はみんなで寿司を食べようと提案
    腕の調子が悪く寿司を落とすしょうやを見て落ち込む一同
    関係ないマリアも謝ることで和む

    文化祭
    しょうこと一緒に
    映画のお披露目
    いじめを苦に自殺しようとする少年
    そこに現れる妖精
    願いを叶えてもらい復讐をするも救われない
    そこに現れるビッグフレンド
    映画は無音で字幕
    しょうこも理解できるように
    小学校で撮影されたことに気づくしょうや

    それからみんなに謝るしょうや
    お互い言えなかったことを言い合う

    公開公表会で映画をボロクソに言われる
    全員凹み永束と川井が言い争うも、しょうやがみんな最高だったと仲裁
    ファミレスで打ち上げ

    映画で作った服をコンテストに出していた佐原
    植野と二人でグランプリ

    進路について話すしょうことしょうや
    理容師になりたいしょうこだが、しょうやは美容師と勘違い
    東京に行こうとするしょうこを全力で止めようとするしょうや
    二人の喧嘩

    やっぱり憧れだけで東京へ行くのはやめるとメールで謝るしょうこ
    みんなに相談するしょうや
    それぞれの進路

    結弦は写真で市のコンクールに優秀賞
    結弦は学校に通い始める
    勉強をしょうやに教えてもらう
    二人でしょうこの東京行きを応援

    しょうやは家を継ぐために理容師専門学校を目指す

    最後は成人式

  •  ずっと気になりながら、長いあいだ読めずにいたのは、あの「教室」に「戻る」勇気が、自分にはなかなかわいてこなかったからだと思う。「それ」を追体験するのは、自分にとってはあまり嬉しい行為ではない。それでも、読んでみたいとずっと思っていたのは、物語のなかでかれらがどういう「先」を歩んでいくのかを知りたかったからだろうと思う。

     しんどい部分を語り直しても、自分にはあまり意味がないように思うので、主人公にとってよかったなと感じた点を 2 点だけ。ひとつめ。永束くんが拗れすぎている人ではなくて本当によかったなと。永束くんにもいろいろあったのだろうと思うけれども、それを過大な期待にせよ、見当外れの攻撃にせよ、石田くんにかぶせてくる人ではなくて本当によかったなと。なんだかんだいって、永束くんはバランスのいい人ではないかと思う。かれがそばにいてくれたことは、石田くんにとって本当に大きな意味があっただろうと思う。

     ふたつめ。自分がいなければよかったと思うことと、だから死んでもいい/死んだほうがいいと思うこととは、等価ではない。時折、等価だと勘違いしてしまい、前者から後者へと即座に振れてしまうこともあるけれども、それは大きく違うことだと。そういうことを、石田くんが体現してくれたことが、とても大きなことだと思った。そして、すごく大事なこと。

     正直、西宮さんが石田くんを受容するどころか、好意を抱く流れが、理解しやすいものではないというのはそのとおりで。けれども、それについては、永束くんが「友達」について語っていたとおり、確とした理由はないというのでいいのではないかと思った。誰かにこだわる、誰かに自分を認めてほしいと思う、そういう気持ちに、あまり理由は必要なくて。そういう気持ちなら、自分にもよくよくわかるのだ。

     それぞれの登場人物の立ち位置については、みんなほんの少しずつわかるし、それぞれにやはりなぜとも思うし、嫌悪感の強い人物もいる。けれども、そうして、葛藤と自己弁護を繰り返して、おさまりどころを探してしまう気持ちというのは、本当によくわかる。

     わたしたちにできることは、その閉じた空間をなるべく再現させないこと、次世代の子どもたちになるべく酷すぎる体験をさせないこと、なのだろうと思う。そのためには何よりも学校という空間をつくる大人の側である教師に余裕がなければと思う。そういうことを、考え続けなければならないのだろうと思う。

  • 最終巻。
    この作品はスゴかった。
    そして最初から最後まで嫌いだった。
    イライラするし腹が立つし大嫌い。
    だが非常によい作品だった。
    愛すべき作品。
    無論大嫌いではある。
    将也によって周りが変わり、周りによって将也が変わる。
    この耳の聞こえない子がいなければ、何事もなかった。
    いやたぶん結局は将也は孤立していたかもしれん。
    バカだから。
    バカで孤立してそのまま大人になっていたかもしれない。
    この子がいたからだいぶマシな人間になれたのかもしれん。
    まあ僕はまだ許さんけどね。
    許すには短すぎる作品であった。
    ちなみにこの作品の一番いいところは将也の母と硝子の母が飲み友達になったところだな。
    コレで色々が救われた気がする。

  • テレビで映画版を見たので、久しぶりに全巻を再読。もー、相変わらず、人間のぐちゃぐちゃした感情が詰まってて読むのがしんどい作品です。でも好き。

    個人的には、ゆづるが死骸を撮る理由が明らかになる6巻のシーンが一番ぐっとくる。
    「君に生きるのを手伝って欲しい」ももちろん最高なんですが、ゆづるの不器用な感じが好きなので…。
    「これ見たら死にたくなくなると思って」と言って、ぐずぐずと泣きながら壁の写真を剥がすとこです。
    硝子が自殺願望を抱いているのをずっと知ってて、それを止めたいと思って写真を撮っていたのに伝わらなくて…。
    ゆづる、おまえほんまにええやつやな…。

    今までは捉え所のない部分というか、どう解釈したらいいのか?というシーンも多かったんだけど、今回はファンブックを買って作者のインタビューを読んだことで、かなり理解が深まった。
    ので、より読み込みたいという方にはファンブックおすすめです。
    硝子が石田に恋愛感情を持った瞬間とか、直花のあまりに感情的な行動の意味とか、川井さんはマジでクズなのか、この作品全体のテーマである「コミュニケーション」を作者がどう表現しようとしたか、などがわかります。

    石田と硝子がデートごっこする養老天命反転地に行ってみたいな〜。

  • 【生きることを手伝って欲しい】告白言葉。泣けてくる。バラバラになった仲間を繋げたものは⁈下を見てばかり人の顔を見ることができなくなった将也。だから心の声も言葉すら入ってこない。聞いていない自分に気づく。下を向く彼を引っ張る硝子。2人だからわかる想いがある。過去につらいことがあったとしても、扉の向こうの世界に可能性はある!生きてるかぎり、いつでも開ける道、光はある!希望に満ちている可能性だってある!新しい彼等の未来は可能性に満ち溢れてる。映画が観てみたい。
    1から7巻 完結。

  •  文化祭をラストシーンとしたアニメ版制作陣の判断はやっぱり大英断だったな……これも、「しろうと映画製作」という展開を思い切って割愛したからこそ出来た決断。
     あの流れ、あまりにも出来すぎでウソっぽいんだよなあ……(´ε`;)ウーン…
     まあ、お話なんだから現実離れした理想を描くのは当然のことなんだけど……(´ε`;)ウーン…
    「その後の彼ら」まで描いたのもどうだったろう? 正直かなり間延びしてしまった感。せめて卒業式でいったん〆て、あとは「番外編」かなんかにしたほうがよかったように思う……(´ε`;)ウーン…
     ま、自分はそう思うってだけで、好みは人それぞれだ。


     とにもかくにも、これで「聲の形」全巻の終了( ´ ▽ ` )ノ
     お見事な作品でした( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ
     己の過去・罪と向き合う恐怖。
     加害者・罪人に未来はないのか? 笑う資格はないのか?
     自分を変える勇気。自らの決意ではじめの一歩を踏み出した石田は物語の開幕以前からすでにヒーローだった。
     硝子の健気さ、たくましさ。
     他では見たことのない美しく痛ましい感情表現をいくつも体験させてもらった。
     これからずっと、一生自分の胸に問い続けなければならない課題・呪いを、本書から与えられたように思う。
     聞きしに勝る名著でした( ´ ▽ ` )ノ
     今後何十年も世界中の人々に読みつがれていってほしいと、本当に思う( ´ ▽ ` )ノ
     泣ける泣けないで評価するのは嫌なんだけど、それが入口になるんなら「泣けるマンガ」という謳い文句でおすすめしてもいい( ´ ▽ ` )ノ
     読んでる間、何度も何度もグラッとさせられた( ´ ▽ ` )ノ
     万人必読の、十年に一度の名著( ´ ▽ ` )ノ


    2020/01/04





     年末年始、たまりにたまった電子マンガを30冊以上まとめ読み(&ブクログレビュー書き)……( ´Д`)=3
     いちおう、これで終了かな?
     マンガはとにかく巻数が多くてたいへん(>_<)
     今後はあんまりためこまないようにしよ……( ´Д`)=3

  • 荳サ莠コ蜈ャ縺ョ蜆溘>繧貞女縺大?繧後k蛛エ縺ョ蠢??蜍輔″縺後◎繧後⊇縺ゥ謠上°繧後※縺?↑縺??縺梧ョ句ソオ縺ァ縺ッ縺ゅk繧薙□縺後?√%縺ョ繧医≧縺ェ鬘梧攝繧貞窮豌励r繧ゅ▲縺ヲ蜿悶j荳翫£縺ヲ縺上l縺ヲ縺薙→繧偵∪縺夊ウ櫁ョ?@縺溘>縲

  • 誰でも前を向いて、誰でも扉を開いて、歩いて行っていいんだよ…と背中を押してくれる作品。

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著者プロフィール

岐阜県生まれ。2008年、『聲の形』で、週刊少年マガジン新人漫画賞に入選。2009年『マルドゥック・スクランブル』(沖方丁/原作・『別冊少年マガジン』連載)でデビュー。『聲の形(全7巻)』は入選作をリメイクした形で2013年から『週刊少年マガジン』に連載され、大ヒット。『このマンガがすごい!2015』(宝島社)のオトコ編で1位に選ばれ、2016年には劇場版アニメに。2014年、大垣市文化連盟賞(生活文化部門)受賞。2015年、 手塚治虫文化賞新生賞受賞。第12回 大垣市民大賞受賞。現在、『不滅のあなたへ』を『週刊少年マガジン』に連載中。

「2019年 『小説 聲の形 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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