方法序説 (岩波文庫) [Kindle]

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  • 岩波書店 (1997年7月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (210ページ)

方法序説 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

  • 知人の勧めで購入。
    20160117

    もう一度立ち返って読みたい。
    20160819

  • Descartesは近代哲学の父と言われている。
    数学でもDescartes座標定義した人間としても良く知られている。そして、高校の倫理や哲学の授業では「われ思う、ゆえにわれあり」という名言を残した人間としてもなじみがある。

    しかし、その「われ思う、ゆえにわれあり」という言葉の本質を理解している人は多くないのではないだろうか。

    本来Descartesは自然哲学者であり、彼そして哲学の本質的かつ最終的な目的は真理に到達することである。
    論理はギリシア時代に確立した三段論法を基礎としている。これは理性的であり正しく、これを演繹的に理論を構築していくことで真理に到達することができるはずである。
    しかし問題は、どこに推論の出発点、つまり原理・本質を置くかということである。
    (数学でいうと公理系にどれを選択するか、ということに等しい)

    「1+1=2」という数学的な記述であろうか、はたまた「愛は永遠」という詩的な叙述にした方がよいのか。
    この最初のステップは多くの哲学者を悩まし、そして多くの原理が提案されてきた。

    Descartesは、この最初の推論を選ぶにあたり採用したアプローチは、「あえて一切を疑うこと。全てを疑って疑いつくすこと」という方法的懐疑と呼ばれる方法である。

    以下、本文の引用:
    感覚は疑わしい。感覚は欺くことがあるからだ。したがって自分の外側にある対象が存在するかどうかには疑いの余地が残るので、確実な出発点とすることはできない。

    では自分の内側の思考はどうか。幾何学の証明は、間違いを犯しうるので疑わしい。夢もまた疑わしい。なぜなら夢は幻想だから。

    こう考えてゆくと、何ひとつ確実なことは残らないように見える。しかし、まさにそのように疑っている自分が存在すること、これを否定することは絶対にできない。

    したがってこれは、誰もが受け入れられる、かつ受け入れざるをえない哲学の出発点とすることができるはずだ。
    (引用終わり)

    これこそが、「われ思う、ゆえにわれあり」である。
    こうしてたどり着いた原理は、誰もが認めざるをえず、かつ哲学の出発点としてふさわしい。
    Descartesの最大の業績である。


    しかし、「幾何学の証明は、間違いを犯しうるので疑わしい」との一文はDescartes座標の導入者としていかがなものか笑
    そして、なぜ幾何学の証明は「間違いを犯しうるのか」よく説明されていない。
    公理系を任意に選択して、演繹的な推論によって導かれる命題は正しいと思われるのだが。
    Descartesの生きていた時代は、数学も現代のように洗練されていなかったために、その適用性に限界を感じていたのかもしれない。それを含めても偉大な名著にふさわしい一冊である。

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