日本人の英語 (岩波新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • これは、一般的にはかなり高度な部類の英語の本。日本人にはなかなか理解できないような奥深い英語という言語の根底にある考え方を知れる。続編も読みたい。

  • 英語と日本語における「名詞」の性質の違いが一番面白かった。

  •  
    ── ピーターセン⦅日本人の英語 19880420 岩波新書⦆) [Kindle]
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B00QT9XB1G
     
     Petersen, Mark Frederic 文学評論 194605‥ America /
    /明治大学政治経済学部名誉教授/金沢星稜大学人文学部教授
     
    …… 「小学生に英語授業」は間違っている? 学力テストで英語の成績
    は低下、「話す技能」は6割以上が0点。
     
    …… 子どもたちの挫折感をどうするのか。こんな皮肉はあるまい。国
    が総力を挙げて子どもたちの「英語力」を上げようとした結果、逆に学
    力テストでの英語の成績は下がってしまったのだ。何かが根本的かつ決
    定的に間違っている。そもそも小学生に英語を教える必要があるのか。
    専門家による憂国の警鐘。
     
     江利川 春雄;和歌山大学名誉教授】「早期英語教育」に警鐘を鳴らす。
     
    …… 宮崎 駿・監督⦅魔女の宅急便⦆には、こんなシーンがあります。
     小さな“魔女”である主人公のキキが、いよいよ本格的な魔女になる
    ための修業に向けて遠い町へ旅立とうとする場面です。
     
     父「どれ、私の小さな魔女を見せておくれ」「いい町が見つかるとい
    いね」
     キキ「うん」
     
     これから離れ離れになる切なさと同時に、立派な魔女に成長してほし
    い、成長したいという期待が入り混じった親子の別れの名シーンです。
     英語に直訳すると「魔女」は「witch」で、キキの返答である「うん」
    は「Yes」です。AI(人工知能)であればこう訳すでしょう。
     
     しかし、キリスト教圏で「witch」といえば、魔女狩りから連想され
    るようにまさに悪魔的な存在であり、かわいらしいキキとは正反対の
    「醜い悪女」ということになってしまいます。
     
     また、これから親と幼い娘が離れて暮らそうというのに、「いい町が
    見つかるといいね」と父に見送られる娘が「Yes」だけでは何とも淡泊
    であり、「成長を遂げるためのやむを得ない別れ」というニュアンスが
    英語圏の人には全く伝わらない。それを受け入れてしまう父親は、幼い
    子どもを無責任に放り出す「児童虐待親」とすら受け取られかねません。
     
     なぜ機械的な直訳では“誤訳”になるのでしょう。
     外国語を学ぶ意義とは〈こう問いかけるのは、英語教育学・英語教育
    史を専門とし、長らく学生たちに英語を教え、英語教員の育成にも携わ
    ってきた江利川 春雄・和歌山大学名誉教授だ。
     
     いま政府・文部科学省は早期英語教育に躍起になっている。2020年度
    から実施されている学習指導要領では、小学校3・4年生で週1コマの
    外国語活動が行われ、5・6年生で週2コマの外国語(実質は英語)が正
    式教科となり成績もつけられている。
     
     だが、「人間の基礎」「学びの土台」を作る小学校において、国語や
    算数に加えて英語まで教える必要があるのか。それで本当に英語が身に
    付くのだろうか……。まずは外国語である英語を学ぶ「意義」に関して、
    『英語と日本人』『英語教育論争史』の著書がある江利川氏が説明する。
    ── デイリー新潮.
     
    (20231016)

  • わかりやすい

  • 流し読みだと頭にあまり残らない。
    手元に置いて使いながらじゃないと覚えられない。

  • モヤモヤしてたところを教えてくれる

  • 大学受験の時にこの本と出合っていれば、、、
    と思わずにはいられない。


    英語をマスターするには
    思いついたことを英語ですぐに表現できる
    →微妙なニュアンスの調整
    というプロセスが大事であるが、ニュアンスを語らせたらこの本の右に出るものはない。

  • 日本人によくある英語の間違いを、根本から正してくれる英語について学ぶための良本。日本の未熟な英語教育者はこれを熟読し、英語を根本から生徒に教えられるようになってほしい。
    日本人の思考では及び得ないような、英語話者の「意識」や「ニュアンス」を理解することができます(完全に使いこなせるかは別ですが)。時制や冠詞、前置詞など、英語の超基本でありながらも闇雲に覚えるしかなかった単元を、本当の意味で理解できました。
    普段英語を使用しながらも、その用法に対して次々疑問が浮かぶような方には、とても身になる本です。
    定期的に読み返すべき本。

  • 日本人の英語
    (和書)2009年05月03日 14:05
    1988 岩波書店 マーク ピーターセン, Mark Petersen


    英語の勉強不足を痛感。

    例文とかはよく分からないところがあったけど、言いたいことは分かり易く書いてありとても参考になった。

  • 日本人のありがちな文法ミスを、英語ネイティブが感覚的・論理的に説明してくれる。分かりやすいな、と納得する一方、他国語を完全に会得するのは本当に難しいことなんだなぁと、しみじみ感じた。

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