重版出来!(4) (ビッグコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ツブシの安井に東江が苦しめられる。沼、中田のネームを汚し、漫画家をあきらめる。

  • 安井さんの話は、お仕事系作品だとよくあるというか、見るパターンではあるけど、どこに落とし込むのかを含めて、新人作家さんの話は引き続き気になる。

  • 人は他者の評価によって、
    活かされもすれば死にもする。
    誰かが期待してくれる、
    自分のために時間を割いてくれる、
    自分のことを気にしてくれる。
    そうした誰かの行為が心を温かにしてくれるし、
    背中を押してくれる。
    辛いのは価値を無視されること、
    軽んじられること。

    いつもは他者への思い遣りに満ちた人も、
    大変なこと、嬉しいことがあった時などは、
    つい配慮が漏れる。
    だから好事魔多しみたいなことが
    起きるのかもしれない。
    元々口が滑りがちな僕は、
    よっぽど気をつける必要がある。
    他者への敬意を失えば、
    その態度は他者を傷つけやがて自分に返ってくる。
    たとえ他者からしっぺ返しがなかったとしても
    知らずないうちに心は荒むとも思う。

    期待しない方がいいという考え方もあるだろう。
    他者に期待した分、無視された時、
    敬意のない態度を取られた時の衝撃は大きい。
    ひとつに集中せず複数に分散しておけば、
    ダメージも少なく済む。
    けれど自分の想いを賭けた対象であれば、
    期待せずには要られない。
    だから皆、人間関係で悩むのかもしれない。
    本気であればあるほど尚更に。

  • 全巻イッキがきた♪ドラマの黒木華ちゃんナイスキャストだったなーとほこほこしながら読む。「たんぽぽ鉄道」の八丹さん、応援したくてフリーの編集になった菊池さん、「たんぽぽ」のために一丸となったスタッフ、心と書店回りして「営業」って仕事に目覚めた小泉くん、そういうエピソードにぐっとくる。

    漫画家の作品の電子化のために行ったら酒浸りの荒れた生活、新人を発掘したら中田は話が凄いのに画力がついていかず、東江は絵が上手いのに度重なるダメ出しに弱ってるとこを潰しの安井にもっていかれた。

    姿勢で画力復活の三蔵山先生のアシになった中田の、空気読まない自信過剰発言に戸惑う先輩たちだけど、その才能に嫉妬してしまってネームノートを汚してしまった沼田、ノートを隠してたのが彼だとは気づいてたけどその悩みに気づいてあげられなかった、と悔やむ三蔵山先生、奥さんの優しさを素直に受け取れなかった中田の過去のトラウマの壮絶さ。そして沼田さんのネーム読んで奥深さに泣く中田、本当は読んで欲しくなかったのにそこまで読み解かれてもうそれだけで自分がプロになる覚悟が足りなかったことを思い知ってしまった沼田…ドラマで見てた時も辛いなー辛いなーって思ったけど。世の中の、漫画でも小説でも絵でも建築でも音楽でも「芸術」とか言われる分野は人の評価っていうか好みだから、ある人にとっては素晴らしいものでも「え、これが?」ってものもあるだろうし…。

    でも。自分にとっては脅威的な才能の持ち主が隣にいたら…。東江さんも潰されずに頑張って欲しいー…

  • 安井さんの働き方もプロ意識の極み。おれはキライな奴でもプロなら問題ないと思います。でも一緒には働きたくないけども。サラリーマンならなおさら好きな人と好きな仕事しないと

  • 数字を出し続けないともっと多くのものが失われる。「ツブシの安井」さんのおかげで新人作家の連載もバンバン立ち上げられて助かる。分かるけど、正しいんだけど、東江さんは潰れる。理想だけで仕事ができる人間は、この世に何人くらいいるんだろうな。全くね。ドラマで中田伯が沼田さんのネームに感動するシーン。アンドロイドの自己犠牲の話じゃなくて、自分自身の存在を問う物語だという沼田さんのネーム、I’M HEREが読めて良かった。あと原作では五百旗頭さんが既婚でガーン(笑)

  • 夢を追うって難しい。
    まあ僕も数々の夢をあきらめてきたからね。
    あきらめ慣れしてしまったというか。
    それにしても子熊かわいいよ子熊。w

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著者プロフィール

漫画家。1996年デビュー。『えへん、龍之介。』『花吐き乙女』など独特の感性が光る作品を多数発表。2016年春にドラマ化された『重版出来!』で一躍人気作家に。2016年、デビュー20周年を迎えた。

「2017年 『【特典付き】レタスバーガープリーズ.OK,OK! 完全版 【全3巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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