文學界 2015年 2月号 (文学界)

  • 文藝春秋
3.84
  • (15)
  • (23)
  • (21)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 227
感想 : 43
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910077070256

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 又吉直樹・著 『火花』、
    T.Vで見る『お笑い芸人』の見方が変わった。
    読後 「笑い」より「涙」でした。

    ************************************
    書名を『花火』ではなく『火花』にしたのは どうしてだろう。
    太宰治・著 『花火』と書名が重なるから?
    *************************************
    2015.8.25 次は 「日本エッセイスト・クラブ賞」
           受賞かな

  • 又吉さんの『火花』、おかしさの中に怒りややるせなさが込められていて、味わいのある中編でした。
    徳永が相方と喧嘩するシーンがお気に入り。マジで怒るときに起きた笑っちゃいけないハプニングって、なんでこんなに面白いんだろう。

    吉村萬壱の短編、安定の気持ち悪さでした。

  • 「火花」又吉直樹

    何かを本気で言おうと思ったら、それは面白い必要がある。何を言おうと自由な世界では、誰もが平等に言おうと思ったことを言える世界では、この必要がとくに際立つ。
    これは何も「お笑い芸人」に限った話ではないと思う。「つまらないことは、たとえ必要で言う時にも本気で言っていけない」みたいなことを昔のえらい人は言った。つまらないことを言う時にはつまらなそうに言うのが作法だというのだ。昔のえらい人はエリートだからこういうお行儀のいいことを考えては言い残していった。僕も大概お行儀はいい方なので、そういう言葉を読んではふむふむと首肯いてきた。自分が自分にとって面白いことをいっこうに言わないことをそういう言葉で慰めていたのかもしれない。いや、本気じゃないということを免罪符のようにして手放すまいとしていた。そういうのが面白いと思っていたのだ。あかんやつだ。
    それでも、本気で言えるような面白いことはやっぱり少ない。その場しのぎの適当な戯言にまぎらして、1個でも2個でも自分が面白いと思えるようなことを言っていこうと思った。本当言うと、前々からそう思ってはいたのだけど、少し間隔があくと忘れてしまうのだ。思い出しては忘れて、忘れては思い出しての繰り返し。忘れさせる側の要素がなんとなく増えてきているのを感じるなかで、この小説は希少な思い出させる側にある。
    難点はひとつ。それが焦燥を伴うということ。まあ、そんなのは放電する火花があついといって文句を言うようなものだけど(笑)

  • 火花だけ読んだ
    読みづらかった

  • 「火花」のみ読む。
    やっぱり書き方が難しかった。
    回りくどいというか。
    徳永=又吉ではないけど、そういう風に感じて読んでしまう。
    又吉だったらこの心象描写も風景描写も有り得るなと思えるけど、徳永はそこまで語彙ないだろ?と思ってしまった。
    神谷の最後はやり過ぎだ。そこまでやる人はさすがにいない…よね?
    最後の漫才は泣けた。

  • 又吉直樹「火花」
    筒井康隆×佐々木敦「あなたは今、筒井康隆の文章を読んでいる。」
    を読んだ。


    火花は著者本人を思い浮かべずにはいられなかった。人生を燃やして信じる事をやり続ける人と、それに着かず離れず見ている主人公が、

  • 花火 掲載

  • どうしても器用に生きられない。不器用に生きていく。

  • 又吉直樹「火花」だけよんだ。
    したいこと(したいことだけがしたいということ)への潔癖と、潔癖さの副作用と、潔癖でないことの後ろめたさのことがかいてあった。

    神谷さんは輝いて見えるが、輝いて見えるのは徳永が後ろめたいからかもしれない。徳永の後ろめたさが神谷さんを輝かせているようにも見える。

    あこがれの人が憧れの姿のままでいる(いてくれる)ことに安堵するような終わりかた

    2015/9/22追記
    神谷さんと徳永はホームズとワトソンっぽい(ところがある

  • 又吉直樹「火花」が掲載されている『文學界』。
    奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。芸人の2人が運命のように出会ってから劇は始まった-。笑いとは何か、人間が生きるとは何なのか。

    2015年上期芥川賞作。芥川賞はたまに話題作りの受賞と思われることがあって、本作もそうだろうと色眼鏡をかけて読んだけど、ピース又吉が純文学をかなり読み込んでいること、まじめに描こうとしていることはしっかりと伝わってきたし、最後まで読むことができた。でもこれでピースの漫才(見たことないけど)を笑えなくなるのでは?と余計な心配をした。
    (C)

    • g2altさん
      誰か死ぬのかなと思ったら、最後の2ページでFカップとは。想定外でした
      誰か死ぬのかなと思ったら、最後の2ページでFカップとは。想定外でした
      2016/02/12
全43件中 11 - 20件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
西 加奈子
三浦 しをん
又吉 直樹
伊坂 幸太郎
恩田 陸
平野 啓一郎
朝井リョウ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×