- Amazon.co.jp ・電子書籍 (208ページ)
感想・レビュー・書評
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なんだろ、いろいろあったのにあんまり話が進んでいないこの感じ。
鷹はかわいいとか地中からの攻撃怖いとかおもしろポイントはあったんだけど全体としてどういう流れになっているという印象が全然ない。
まあ逃亡しつつ身を寄せる場所を見つけて拠点を確保したという感じか?
地中から攻撃してくるやつの仲間が7人いるみたいな盾戦ができたので次に期待したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
田中芳樹『アルスラーン戦記 2 王子二人』はアルスラーンとヒルメスの二人の王子の物語である。アルスラーンとヒルメスは様々な点で対照的である。ヒルメスは悪役であるが、悪徳不動産業者や貧困ビジネス、危険ドラッグ売人、ペット引き取り屋のような単なる社会悪とは異なる。彼には彼の言い分がある。むしろ、シェイクスピア『ハムレット』ではヒルメスが善玉主人公の立場になる。
ヒルメスの歪みは彼自身の心の持ちようでどうにかなるものではなく、長子単独相続の弊害である。全て総取りすることが問題である。『タイタニア』でも藩王に権力が集中し過ぎており、冷遇された藩王の兄弟が謀反を起こそうとした。
これは現実の問題である。日本では南北朝の争乱が長引いたが、天皇への忠義よりも分割相続から長子単独相続の移行期であったことが大きい。相続から排除された側が別の朝廷を旗印にして戦った。
アルスラーンは奴隷制度の廃止を考えるが、単に制度を廃止し、奴隷を解放しただけでは上手くいかない。制度の維持運用という難しい問題を考えさせる。『銀河英雄伝説』でヤン・ウェンリーやユリアン・ミンツは民主主義を守ろうとしたが、民主主義の腐敗、堕落への対応策は回答が出せなかった。自由惑星同盟では憂国騎士団の跳梁や査問会など現実に問題が起きていた。それに比べると本作品は、制度の維持運用まで見据えている。
私は体制の腐敗や無能に問題意識を持つキャラクターに共感する。ギスカールは主人公サイドで読むと感情移入するような存在ではないが、体制の無能や腐敗を苦々しく思っている点で感情移入できる。 -
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コミックの続きが待ちきれずに買っちった。
田中芳樹を読むのは初めて。文章は落ち着いていて読みやすいし、台詞まわしは一般書のそれ。
ストーリー自体がコミカルな要素も含んでいて、荒川弘の描く雰囲気ときれいに重なってしまうのが驚きデス。
荒川弘がうまいのか、マッチングの妙なのか。
…はともかく、三国志を彷彿とさせる戦の場面。わくわくだよー。