切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ (角川文庫) [Kindle]

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著者 : 中山七里
  • KADOKAWA / 角川書店 (2014年12月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (223ページ)

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切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 切り裂きジャックの名を冠した題名から、異常快楽殺人者の話を想像していましたが、臓器移植を巡る社会派ミステリーでした。
    これまで臓器移植について深く考えたことはありませんでしたが、様々な意見や問題・葛藤があることを知りました。正直、自分がどちらかの立場になるかによって考えは変わるだろうと思います。
    犯人の正体は最後まで分からず、どんでん返しもありハラハラして読みましたが、犯行理由が身勝手そのもので怒りがわきました。折角生きながらえた命なのに…。
    最後、エピローグで救われました。

  • 『さよならドビュッシー』が面白かったので、中山七里氏の作品を読み始める事にした。面白いと言うより、この作品の背景に、ついてつい考え込んでしまった。そう脳死は本当に死なのだろうか?この本を読んでいる時(GW中)に「中之島まつり」に行った。そしてこの露店で出されていた「NON!DONOR」を思わず見て考えてしまった。が私にはわからない。そこには「脳死」とは、移植に必要な臓器確保のために作られた不自然な死の基準に過ぎませんと書かれていた。しかし何れにしても、この作品も大変面白かった。そして中山七里氏は最後に必ずどんでん返しを持ってくると言う事を認識した。

  • 刑事2人が臓器移植に絡んだ連続殺人を追う物語。

    著者の持ち味である、社会問題(ここでは脳死と臓器移植)に切り込むスタイルがここでも冴え渡り、読み応えがあった。

    どうも主役の犬飼刑事というのはシリーズ化されており、また相棒の刑事も違うシリーズから引っ張ってきて共演させているようだ。
    僕は著者の本をそれほどまで読んでいないのでそこにちょっと引っかかった、というか興醒めを感じた。前作を読んでいる人だけ楽しめるような部分を冗長に感じた。

  • 2017.03.11 ★3.7

    イギリスの殺人鬼切り裂きジャックを名乗る連続猟奇殺人鬼を追う2人の刑事、犬養と古手川。
    何となく犯人が透けて見えてしまったけど、最後まで面白く読めた。
    特に最後の数ページは子を持つ親としてホロリとさせられる。
    このコンビの続編が読みたい。


    ↓↓↓あらすじ↓↓↓
    東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。やがてテレビ局に“ジャック”と名乗る犯人から声明文が送りつけられる。その直後、今度は川越で会社帰りのOLが同じ手口で殺害された。被害者2人に接点は見当たらない。怨恨か、無差別殺人か。捜査一課のエース犬養刑事が捜査を進めると、被害者の共通点としてある人物の名前が浮上した―。ジャックと警察の息もつかせぬ熾烈な攻防がはじまる!

  • 「切り裂きジャックの告白」
    切り裂きジャックの模倣犯か。


    カエル男を読み終わり、本日ドビュッシーを探して図書館をふらついていたところ、既に借り出し済み。てことで、今度は切り裂きジャックか、と思いながらパラパラめくってみると、古手川の名前が登場。さてはと思い、確認するとやはりカエル男と戦ったあの古手川でした。


    しかしながら、刑事犬養とあるように、こちらでは古手川は二番手みたいか、と思っていたら2人の役割が明確化されてうまい具合にお互いを補完しあって直ぐに良いコンビに。犬養シリーズがあるみたいなんで、このコンビは続投ぽいなと思いながら読み進める。するとタイトル通りやはりあの切り裂きジャックを基にこの小説は、生まれたようだ。


    テーマにあるのは臓器移植。ドナー、患者、医師、そして移植コーディネーターそれぞれが、移植に向き合う。臓器移植で論点になるのは、人はいつ死んだのか、脳死は死んだことになるのかという倫理と医療の狭間にあります。ドナーの意思表示を示していた人間が脳死になった場合、又は無くなった場合、意思表示があったからと言っても家族は納得出来ない。医者としては、その気持ちは分かるが、一刻も早く手術をしないと臓器移植の成功率が下がってしまう。非常に複雑な論点です。


    この臓器移植に絡んだ切り裂きジャックの暴走。と思いきや、実はそうではない。ここが犯人がAだと思わせながら違ったと言う伏線でした。書きぶりも物語の展開もある一点以外はばっちりお前が犯人だ!となってましたから。


    ただ、真犯人は、この動機だったら自身の犯行を切り裂きジャックに結びつける必要があるのか、ちょっと疑問です。カエル男のようなサイコパスなやつでもないですし。とはいえ切り裂きジャック通りにサイコパスまで踏襲するとカエル男と似通ってしまいますが、、、。


    カエル男よりはサイコパスは抑えめな一冊。

  • 2015/10/2 ニコニコカドカワ祭り2015でDL購入。
    ¥691を¥346で。

  • 良い話だと思う。臓器移植や脳死についてはかなり踏み込んだ内容が書かれていると思われ、どこまでが真実なのはわからないまでも、深く考えるきっかけになったし、関係者の思いや苦労を少しは感じられたのではないかと思う。
    ただ、ミステリーとしてはどうなのだろうか。ネタバレになるので深くは書けないが、展開に少し無理があるように思えた。

  • 切り裂きジャックの連続猟奇的殺人と脳死問題とのシンクロは私にとってはどっちかをもっと強調してほしかったかなー。ドラマ化の前にと言うことで読んでみたけどちょっと期待しすぎた感があり。
    脳死問題はもっと掘り下げた社会派小説として読みたいし、猟奇的殺人は極上のサスペンスとして読みたい。2時間のドラマ向けな感じがした。

  • 引き続き中山七里作品を読む。
    書店でタイトルを観た段階でかなり惹かれていた「切り裂きジャックの告白」
    をKindleで。

    モチーフは1800年代後半にイギリスで起こった事件、Jack The Ripper。
    あの殺人事件同様、東京都内で複数の惨殺事件が起こる。全ての遺体からは
    内臓がごっそり抜かれる、という異様なモノ。
    この事件を追う刑事・犬養隼人は、遂にある共通点を見つけ出し・・・という内容。

    ・・・もの凄い本を読んだ、かもしれない。
    矢継ぎ早に起こる残酷な殺人事件の合間に流れる臓器移植というデリケートな
    医療行為が、この作品の主題。文中に思わず目を背けたくなる表現が多々出て
    くるが、一場面を読む度に何かを考えずにいられない。そういう作品である。

    ミステリーとしても秀逸で、どんでん返しに次ぐどんでん返しを繰り返し、
    犯人が明らかになる。最後は思わずため息が出るほど感心してしまったのだか
    ら、これはもうひれ伏すしか無い。

    中山七里、遡って読む価値ありの作家と判断。さっそく明日からでも。

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