切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ (角川文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2014年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (324ページ)
感想・レビュー・書評
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犬養刑事シリーズの第1作。
他シリーズでお馴染みの古手川刑事や光崎教授なども登場し、中山七里ワールドが展開されるのが楽しい。犬養を育てた(?)毒島は残念ながら出てこない。
本作は臓器移植の問題を取り上げており、その賛否論も興味深いが、早くiPS細胞による移植が実用化されないかな~と思いながら読んでいた。 -
臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見されテレビ局にジャックと名乗る犯人から犯行声明文が送りつけられる。
1888年に起きた切り裂きジャック事件の模倣かと思いきや、事件の様相は思わぬ方向へ…。
さらに終盤に事件が解決するかと思っていたら、どんでん返しもあって面白かった。
犬養刑事のシリーズは初めて読んだけれど、他の作品も読んでみたいです。 -
脳死、臓器移植がテーマの警察×医療ミステリ。
現在映画公開されている「ドクター・デスの遺産」と同じ<刑事犬養隼人シリーズ一作目>ということで、図書館で借りて読んでみた。
脳死や臓器移植について、賛成派、反対派などかなり切り込んだ意見描写もあり、しっかりとした社会派ミステリとなっている。
最終的に捕まえることができた犯人の動機が、あ、そっちなのね、という感じはあったものの、ウルっときてしまったラストまで飽きることなく読ませてくれた。
なかでも個人的に興味をもって読めたのが、主人公の犬養隼人刑事とバディを組む若手刑事の「古手川」刑事くん。
まだまだ若手なのに刑事としての視野っていうのかな、考え方、行動がけっこう納得できて、このキャラクターをもっと読んでみたいと思った。
ちょっと調べたところ古手川くんは埼玉県警捜査一課配属で、かなり多くの作品に登場するそうな。
初登場は「カエル男」。
本書で本人の口から語られるかなりグロテスクな経験で深い傷を心に負ったというのは、きっとこの初登場のときですね。
「カエル男」はたしか小栗旬ちゃん主演で映画になり、今もアマプラで見られるんじゃなかったかな。
そちらの評判はあまり芳しそうではないので私は未聴ですが、フレッシュ(に違いない)古手川くん会いたさに、次はさっそくその“初登場”作品を読んでみようと思っています。
◆参考◆
中山七里ワールド、たくさんあるシリーズの登場人物とリンクしている作品
https://ak0507.com/nakayamashichiri/nakayamashichiri-character-link/
====データベース=======
東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。
やがてテレビ局に“ジャック”と名乗る犯人から声明文が送りつけられる。
その直後、今度は川越で会社帰りのOLが同じ手口で殺害された。
被害者2人に接点は見当たらない。
怨恨か、無差別殺人か。
捜査一課のエース犬養刑事が捜査を進めると、被害者の共通点としてある人物の名前が浮上した―。
ジャックと警察の息もつかせぬ熾烈な攻防がはじまる! -
最初に捕まった犯人も意外な人物だったが,さらにどんでん返し。犯行の動機が歪んだ関係性によるものという気もするが,面白かった。
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2023.03.19
気持ち的には⭐︎もうひとつつけたい。
どんどん読み進めたくなったので。 -
久々に小説読んだけど最後まであっという間に読み終えた!面白かった
全く犯人が分からず、世界観に引き込まれすぎてラストらへんのシーンでは心臓バクバクしてた笑
臓器移植についてちゃんと考えたことなかったがもし自分がその立場になったらとか色々考えさせられた。