椿三十郎[東宝DVD名作セレクション]

監督 : 黒澤明 
出演 : 三船敏郎  仲代達矢  小林桂樹  加山雄三  団令子 
  • 東宝
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104095879

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭から周囲を囲まれて、いきなり絶対絶命。相変わらず状況設定のセリフ(城代、大目付等、あまり聞きなれない言葉を多発)が聴きとれないけど。

    桑畑はともかく、椿三十郎も本名ではなかったのか。

    「七人の侍」は3時間半もあったが、やはり1時間半~2時間ぐらいが適当。ろくにセリフが聴きとれないため、ストーリーを理解できず、結局もう一度見直さなきゃならん。

    昔の日本映画はエンドロールがなく、"終"のマークとともに一瞬で終了。感動の余韻にひたる間もないが、せっかちな人にはいいかもしれん。

  • 先日、NHK BSプレミアムで放映していた「黒澤明」監督を代表する作品のひとつ『椿三十郎』を観ました。

    -----story-------------
    凄腕の浪人が、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍に助太刀する痛快アクション時代劇。
    「三船」扮する「三十郎」は前作の『用心棒』から通ずるキャラクターながらこちらのほうがより人間味が増し、ユーモアと知略が強調されている。

    薄暗い社殿で密議をこらしていた9人の若侍。
    上役を告発するも逆に窮地に陥っていた。
    それを図らずも聞いていた浪人は、権謀に疎い彼らに同情し一肌脱ぐことに……。

    「仲代達矢」扮する敵方の用心棒との壮絶な一騎打ちのシーンは圧巻。
    -----------------------

    『用心棒』の続篇で、前作では名前を問われた「三十郎」が屋敷の外に広がる桑畑を観ながら「桑畑三十郎」と名乗るのですが、、、

    今回は屋敷の椿を眺めながら「椿三十郎」と名乗り、それが、そのままタイトルになっています… おやじギャグっぽいのですが、名前を名乗るシーンでは両作品とも「もうすぐ四十郎だがな」と言うのが、なんだか印象深いんですよね。


    正義感に燃え、次席家老の汚職を正すべく立ち上がった9人の若侍たちは、敵に囲まれてしまうが、偶然居合わせた浪人「椿三十郎」の機転で難を逃れる… 自分たちの甘さを後悔しながらも汚職を正そうと新たに誓う若侍たち、、、

    彼らを見捨てておけなくなった「三十郎」は、ともに巨悪に立ち向かうことになる… という、未熟な若侍たちが「三十郎」の助けを借りながら、不正を暴いていくという懲悪勧善モノのアクション時代劇です。

    前作よりもユーモアが前面に出されており、ややコミカルなところが個人的には好きですね… イチバン印象に残るのは、ラストの「三船敏郎」と「仲代達矢」との決闘シーン、、、

    カラーでは観たくないけど… 名場面として有名だし、迫力満点のシーンでしたね。

    愉しめました。

    -----staff/cast-------------
    監督:黒澤明
    製作:田中友幸
       菊島隆三
    原作:山本周五郎
       『日々平安』
    脚本:菊島隆三
       小国英雄
       黒澤明
    撮影:小泉福造
       斎藤孝雄
    美術:村木与四郎
    音楽:佐藤勝
    出演:
     三船敏郎 椿三十郎
     仲代達矢 室戸半兵衛
     小林桂樹 見張りの侍(木村)
     加山雄三 井坂伊織
     団令子 千鳥
     志村喬 黒藤(次席家老)
     藤原釜足 竹林(国許用人)
     入江たか子 睦田夫人
     清水将夫 菊井(大目付)
     伊藤雄之助 睦田(城代家老)
     久保明 守島隼人
     太刀川寛 河原晋
     土屋嘉男 広瀬俊平
     田中邦衛 保川邦衛
     江原達怡 関口信吾
     平田昭彦 寺田文治
     小川虎之助 里藤家三太夫
     堺左千夫 足軽
     堤康久 足軽
     山田彰 侍
     松井鍵三 八田覚蔵
     樋口年子 腰元 こいそ
     波里達彦 守島広之進
     佐田豊 菊井の配下
     清水元 菊井の配下
     山口博義 見張りの侍
     広瀬正一 見張りの侍
     大友伸 騎馬の侍
     大橋史典 騎馬の侍
     峯丘ひろみ 腰元
     河美智子 腰元
     爪生登喜 腰元
     伊藤実
     宇留多耕司

  • 流石に世界のクロサワ。テンポが良く、ワクワクが持続している。
    今日的には「悪役がバカすぎるのでは?」というツッコミが可能だが、他方で若者の方は、「純真な故に、悲惨な結末を招いたこと」を学ぶという深さがある。
    「なかなかの狸」のビジュアルの説得力が凄まじい。

  • 「あぶねぇ〜 あぶねぇ〜」
    まずはこの映画、最初のシーンですべてが分かるように出来ている
    若者が話合いそこへ素性の知れない浪人があくびをしながら出てくる
    台詞や仕草、周りの表情
    何を取っても無駄も必要以上な事も何も無い
    それでいて流れるような違和感のないシーン
    彼がどう関わっていくのかがつぶさに分かる
    一語一句省くものもつけ足すものも無い

    若者から見れば、ダメな大人
    何処にも属さずうだつの上がらない文無しの浪人
    「しかし、人は見かけにやらねぇ〜よ
    あぶねぇ〜あぶねぇ〜」
    どうか観てください
    白黒だとか古いからだとか先入観を持たずに
    「知らなきゃ損するぜ」

  • 凄腕の浪人が、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍に助太刀するコメディタッチなアクション時代劇。

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著者プロフィール

(くろさわ あきら 1910−1998年)
日本を代表する映画監督。1943年『姿三四郎』で監督デビュー。生涯30本におよぶ名作を監督した。『七人の侍』(1954年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞)など海外の映画祭での受賞が多く、映画監督として初めて文化勲章、国民栄誉賞を受賞し、1990年には米アカデミー名誉賞が贈られた。

「2012年 『黒澤明脚本集『七人の侍』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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