新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書) [Kindle]

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  • 戦争をしてはならない。
    日本が戦争に向かわないように政治を、世界情勢を見張らなくてはならない。

    「戦争とは政治の継続である」―カール・フォン・クラウゼヴィッツ「戦争論」(1832)
    戦争は言葉の力の足りない「政治家」が起こす。
    政治は言葉の力。言葉の力は経済、軍事、情報を背景にするが究極は対話力、人間力です。
    対話力、人間力こそ政治に携わる本質です。
    言葉力が及ばない政治家は戦争を起こすときに必ず言い訳をしてきた。
    資源が乏しく自給率が低い日本は輸入を止められたら消耗戦で負ける。
    この前提を誤魔化す政治家はインチキだ。

    決して忘れてならないことは、戦争で殺されるのは我々一般人です。
    政治家や政治の中枢にいる者の家族は優先的に守られます。

    だから日本が戦争に向かわないように政治を、世界情勢を見張らなくてはならないのです。
    TVやネットの発言を鵜呑みにせず、自分の頭で考える力を付けることです。
    情報のアンテナを張り、日本の政治がおかしな方向に流れそうになってないか
    注意することです。そして投票するのです。

    本書によれば、スパイの情報源の99%は公開情報だそうです。
    情報は新聞を数紙読めば充分だそうです。
    吉本隆明も言ってました。
    ひとつのニュースの背景を調べれば、何故そうなったか、そしてどうなっていくか、想像できるそうです。

  • スパイの情報源の99%は公開情報。公式筋の統計が大事。

  • 領土・民族・資源紛争、金融危機、テロ、感染症…これから確実にやってくるサバイバルの時代を生き抜くためのインテリジェンスを池上彰・佐藤優両氏が伝授する。

    序章 日本は世界とズレている
    第1章 地球は危険に満ちている
    第2章 まず民族と宗教を勉強しよう
    第3章 歴史で読み解く欧州の闇
    第4章 「イスラム国」で中東大混乱
    第5章 日本人が気づかない朝鮮問題
    第6章 中国から尖閣を守る方法
    第7章 弱いオバマと分裂するアメリカ
    第8章 池上・佐藤流情報術5カ条
    終章 なぜ戦争論が必要か

  •  現代の世界情勢を理解するために,これくらいのことは知って欲しい…というような内容を佐藤さんが語っていて,それについて,池上さんもからんでいる…というような内容の本です。
     こういう内容の本は,リアルタイムに読んで,世界を見る目を養うといいのかもしれません。もちろん,時間が経っても役立つ内容はありますが…。「北朝鮮が高句麗で,韓国が新羅」などという見方ができるなんて,おもしろいじゃありませんか。いつでも使える!!
     本書についての他の人のコメントを読むと「内容については,あまり新しい発見はない。」と書かれていましたが,私は,新聞もあまり読まない人間なので,結構新鮮でした。
     これで,インテリジェンスを磨けたかなあ。自信はない。

著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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