米原万里の「愛の法則」 (集英社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 恋愛の本かと思ったが、内容は言語学と文化人類学の話が多かった

  • 講演会の書き起こしなので、内容に重複も多い。でもこの10年、彼女がいたらどんな本を書いていたのだろう。きっと私にも分かりやすく多種多様に教えてくれたに違いない。英語偏重の日本における繰り返される実らない英語教育の、今回の大学入試騒動、若者の読書量の低下を彼女ならどんな言葉で語ってくれたのだろう。

  • 男は90%寝たくない奴に分類される。

  • 面白(興味深)すぎる。一気に読んでメモしまくった。
    男性が浮気っぽいのは種の使命で、男の存在価値そのものが性生活、って言われたら悩みがどうでもよくなった。

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    ・生物は卵子があれば繁殖可能(精子不要)。
    ・ただメスだけ繁殖はコピーしか出来ない。
    ・人類の変化、進化にオス必要。
    ・女の見る目が厳しいのは優秀な子を産みたい為(質の追求)。
    ・オスは自分の遺伝子継承個体量を多くしたい。自分で産めない為。(量の追求)
    ・名作:男主人公⇒多くの女性と恋愛、女主人公⇒一番良い男を選ぶ。
    ・オスは生き延びて伝えるサンプルの使命。
    ・好みの違い:誰かしら生き延びれば種は存続⇒多様性。
    ・男:人類の使命のため生殖機能強化する。

    人間には四つの期間がある
    第一期:誕生前
    男の方が長い。二〜三週間。
    女性のほうが成熟が早い。

    第2期:誕生から性的成熟に達するまでの期間
    男の方が長い。
    女性のほうが性的成熟が早いため、結婚も早くできる。

    第三紀:再生産期間
    女性は30年ぐらい。
    男性はほぼ60とかでもいける。

    第四紀:生産する能力を失ってから死に至るまでの期間
    男は生産能力がなくなると死ぬ。男の存在価値そのものが性生活にある。

  • 米原万里さんが好きだ。
    真っすぐな言葉も
    あけすけな下ネタも
    日本人が選ばないような綺麗な洋服の色使いも。
    ロシア語という言葉を用いながら彼女はどんなふうに世界を見ていたのだろう。
    聡明な女性というものにはその響きだけで強い憧れを抱いてしまうのだけれど、それを体現している彼女にはどうしようもなく惹かれてしまう。

    今年の春は渋谷で開かれる米原万里展に行ってみようと思う。彼女の息づかいに触れたくて。すこしでも。

  • 講演集だけあって、テンポが良く読みやすかった。
    しかし多方面に知識が豊富な方で、早世が惜しまれます。

  • ・5/27 読了.なるほど同時通訳というのはこんな感じなのねってだいたい理解できた.もちろん正確に何もかも同じという言語は二つとしてないだろうから、完璧に変換できるわけないのもうなずける。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。作家。在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学卒、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳、ロシア語通訳協会会長として活躍。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)ほか著書多数。2006年5月、逝去。

「2016年 『米原万里ベストエッセイII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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