七つの会議 [Kindle]

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著者 : 池井戸潤
  • 日本経済新聞出版社 (2012年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (288ページ)

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七つの会議の感想・レビュー・書評

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  •  会社の不祥事、隠ぺい工作、内部告発等々、企業活動の「裏側」をリアルに描いている。それも銀行員出身の池井戸潤の成せる技と言えよう。
     小説には多くの人物が出てくる。自分の出世のためには他人を平気で踏み台にする者、その対極に、昇進には無関心で、自分の信じる道を進む者。各人物の生い立ちが行動様式や考え方に如実に反映されているところが興味深い。
     追いつめられると人は変わる。自分を正当化するために嘘をつく。嘘で塗り固められた嘘は、やがて剥がれていく。人間の弱さを巧みに表現している。
     さて、本書のタイトルは「七つの会議」。営業会議、経営会議、編集会議あるいは家族会議など、各章ごとにそれぞれの「会議」が並行的に進んで行くので、どう展開するのだろうと思うが、最終章では、それが一気に結び付いていく。
     最後は「正義は勝つ」で締めくくる。いつものパターンであるが、読者としては安心して読めるというのも、池井戸作品の魅力の一つである。

  • やっぱり池井戸作品に間違いはない。
    引き込まれ感も半端なく、久しぶりの爽快な読後を体験できた。
    人の弱さと強さ、平静でいることのむずかしさ、信念を持ち続けることの大切さなんかを当たり前のことなんだろうけど、改めて胸に刻むことができた。
    また、しばらくしたら池井戸さんに会うことを楽しみに。

  • ドラマ化(主演・東山紀之)された池井戸さんの本。善と悪がきっちり分かれすぎていなくて、誰もが不正に手を染める可能性があることが描かれている。サラリーマン必読。
    8つの短編から総合的にリコール隠しが行われた企業の内情を描いている。出世、営業ノルマ、下請けへの圧力、親会社からの圧力、、、とてもリアル。
    顧客を一番に考えることができず、社内ばかりを向いている会社はいずれ滅びてしまうのだろう。物語の中の人々を反面教師としたい。

  • 寝不足になるほどの面白さだった。
    舞台は大手電機メーカーの子会社。エースとされる30代の営業課長が、50歳の万年係長からパワハラで訴えられる。そして、事件は、思わぬ方向に発展してゆく。

    この小説の面白いところは、長編小説にもかかわらず、章を8つに分けて、社内会議を題材にした7つの連作小説のような形式にしたところ。
    社内会議は、それを主催する者、部下を叱責する上司、オロオロする部下、居眠りする者、必死で説明する者など、色々な人びとで構成される。小説は、一見、関係ないようなそれぞれの会議を描き、終盤に近づくにしたがい、7つの会議の意味が大きなエネルギーをもって結合してゆく。読後感は、そんなイメージ。
    また、登場人物の半生が効果的に挿入されていて、登場人物への感情移入がしやすい。

    この小説は、一種のミステリー。ネタバレになってしまうので、展開は書けないが、絶対読んでねの★5つ。

  • 色んな人の人生が交錯し、凄く親近感の沸く物語でした。起こり得る話ですし…。サラリーマンとして考えさせられる内容でした。

  • これはすごい面白い。同じ出来事を多面的に見ている。人にはそれぞれ事情がある。

  • 長編だったので気の進まないまま読み始めたけど面白くて一気読み。大手企業の子会社の若手の営業トップがパワハラで閑職にまわされるところから物語は始まり、会社の大きな過失隠ぺいの話になっていく。営業のノルマ、生産のコストダウンなど社員が抱えるものが重すぎる。成績を上げなければ叩かれ、どんな手段を使ってでも成績をあげなければ。。という心境に追い込まれてしまう様子がとてもリアルに描かれていた。会議で居眠りする万年係長の八角さんが正義を貫きパワハラした上司を庇うのがカッコイイ。

  • 半沢直樹やな〜。猛烈社員・・・

  • 序盤は登場人物を覚えるのに必死でしたが、途中から話が繋がりはじめて一気に読めました。
    会社員としてのスジと人間としてのスジ。どちらも同じでありたい、しかし。
    折り合いの付けどころは人それぞれなのでしょうか。社会のなかで生き抜くことは本当に難しいですね。

  • こないだ友達が「事業会社」って言葉使っててお恥ずかしながら初めて知ったんだけど、これって一般用語?それともコンサル用語?

    という余談は置いといて、まさに事業会社、電機メーカーの雄である企業グループに渦巻く人間たちのドラマを記した一冊。
    ひとつの企業ドラマとして各章を短編として読んでも面白いし、張り巡らされた伏線が最後にひとつの大きな「事件」を明らかにするというミステリー仕立てにもなっていて、ストーリーがなかなか秀逸だと思いました。

    これがまた、「ザ・日系・モーレツ・男社会企業」というのかしら、そういうリアリティがあるのかないのかという企業の姿を描いてるからまた面白いのだと思う。今どきこういう企業ばかりじゃないけど、でもあるんだろうなあ、みたいな。登場人物も魅力的でした。

    日経電子版で連載されてたみたいだけど、これは日経読者層には受けただろうなあ。
    ちゃんとした小説を読んだなという読了感。貸してくれてありがとうHちゃん!

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