9th Story CD『Nein』 初回盤 (CD+DVD)

アーティスト : Sound Horizon 
  • ポニーキャニオン (2015年4月21日発売)
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4988013184886

感想・レビュー・書評

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  • Sound Horizonのメジャー通算6枚目のアルバム。2015年に発売された本作以降はオリジナルアルバムが出ていないようなので、とりあえず一通りは聞き終わりました。
    本作は言ってみれば「サンホラの二次創作をそのまま楽曲にしたアルバム」という体裁の作品。サンホラを聞いたことのない方からすれば、何を言ってるのかよくわからないと思いますが、その通りなのだから仕方ない。
    サンホラはこれまでいくつもアルバムを出しており、そのひとつひとつが「物語を音楽で表現する」というコンセプトのもと作られておりました。本アルバムは、それら今まで語られてきた物語をハッピーエンドに導くストーリーの楽曲となっているわけです。そういう意味ではいままで以上にファン向けの作品と言えるでしょう。なのでどうしても全体の、つまりサンホラの歴史そのものを知っていないと感動の度合いは下がります。てか私はこのアルバムを理解したくて、イチから遡って色々聞いてた様なところがありますし、容易に理解するのははっきり言って難しいと思います。
    でも音自体は割とメロディアスですし、転調の多い曲、台詞多めの曲が多いですが、そういうミュージカルっぽい演出やアニメっぽい口調が苦手という人じゃない限りは初見(初聴?)でもある程度は楽しめるかと。歌詞の内容については、童話を読み聞かせてもらう様な感覚で聞けばいいと思いますし。
    二次創作。それは主人公たちに違う「生」を与えるという行為。それはとても幸せで美しいことですが、公式がそれをやることで(というよりサンホラがそれをやることで)、より元のアルバムで語られた物語の悲しみや絶望が際立ち、より輝きを増したようにも感じます。つまりこの『Nein』というアルバムは、変えることの出来ないはずの現実を変えて見せることで、逆説的に元の世界で生きた人々の生に価値を与えようという試みの作品なのだと思います。

  • 途轍もない情報量に、今までの作品の中でも全曲を通して聴くのがぶっちぎり大変な一枚だった。ていうか、一周するのに休憩が必要に感じた(実際そうした)のは初めてです。
    休み休みに二週間頑張って五周したかしてないかという状態で5月4日のストコンに行きました。その日以降にようやく、スラスラ聴けるようになりました。
    ですが、聴けるようになると今度は止まらない止められない。

    なんちゅーもん作ったんだよ、としか言えない。
    書いちゃって難ですが、聴くのに覚悟がいる作品だと思います。初めての方はこのCDには前作シングル『ヴァニシングスターライト』を後でも先でも、セットとしてお聴きになると話が幾分か早いかと思います。

    Sound Horizonの過去作を知っている&聴き込んでいる人ほどツラみでしにます。進○の巨人ネタで少しだけ初めての方にも易しいのか易しくないのか。際どい。

  • 幸せなパラレルワールドは楽しいけどつらい。

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