少女症候群 [Kindle]

著者 :
  • 電羊社
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感想・レビュー・書評

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  • 3つの短編でした。
    表紙がかわいいですね。

    あとがきから。
    背景にあったものは震災でした。
    震災が与えた影響は計り知れないものでしたね。
    そこから見えない敵、事故・災害・病を抜き出したもの。
    見えない共通の敵・・・それがあったとき、人はひとつの目標に向かって団結できるんだ、と。

    少女たちはみな純真でかわいい子でした。

  • 幽霊の復讐劇に巻き込まれる「幻覚少女」、災いをもたらすと噂される人魚と出会う「脱水少女」、裕福な家の一人娘でありながら半ば幽閉された自称吸血鬼の少女と出会う「禁断少女」。普通じゃないボーイ・ミーツ・ガールが無気力な青年の人生を変える、爽やかな3編の物語。

  • オムニバス。一作目が好き

  • 根本聡一郎大作戦、早くも(一次)最終回(^^;)。
    今のところ氏の著作はこの「少女症候群」を含めて全4作。この
    作品は氏にとってある意味特殊。なんとこの本、クラウドファン
    ディングが見事成功し、紙媒体でも発売! ケルニー氏の表紙の
    デザインは、紙の本だとさらに映える気がする。

    しかしホンのちょっとだけ残念なのは、この本が企画モノである
    こと。デビュー作の「幻覚少女」、ちょっと前にレビューした
    「脱水少女」と、書き下ろしの「禁断少女」の3作から成るオム
    ニバス。

    こうやってタイトルを並べてみるとよく解るのだが、どの作品も
    「少女」を「症状」に置き換えることが可能。なかなか面白い
    言葉遊びだけど、収録中2篇が既読だとちょっと損した気分。
    ちょっとだけど(^^;)。

    ここではとにかく書き下ろしの「禁断少女」について。
    若干のホラーテイストを漂わせた異色作だが、それでも独特の
    透明感を失わないのは見事。少女シリーズの中ではいちばん
    キツい内容なのだが、おかげでラストではかなりの多幸感が味
    わえると思う。

    Kindle系のインディーズ作家を差別するワケでは無いのだが、
    残念ながらハッキリレベルの低い作家が多いのも事実。しかし、
    時々こういう凄い作家が普通に居たりするから、発見した時の
    喜びもひとしお。根本聡一郎、今の段階で完全にインプット。
    次作が楽しみ♪

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著者プロフィール

福島県いわき市出身。1990年生まれ。東北大学文学部卒業。東日本大震災をきっかけに、学生時代からのNPO活動と並行して小説を書き始める。2016年、Kindleダイレクト・パブリッシングで個人出版した『プロパガンダゲーム』が大きな話題を呼び、2017年双葉社より書籍化。その他の著書に『ウィザードグラス』『宇宙船の落ちた町』など。

「2020年 『人財島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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