- Amazon.co.jp ・電子書籍 (205ページ)
感想・レビュー・書評
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男女に纏わる短編集。
ジュエリーショップに訪れた、親に結婚を反対されて婚約指輪を買いに来た若いカップル、離婚を決意し離婚指輪を買いに来たカップル。
一見普通なんだけど特殊な、色んな男女間の関係性を描くのが上手な角田光代さん。
安心して読めるし、読みやすい。
昔の陰気くさいドイツのウィーンで死のうと思っていた老婦人の話が印象的だった。
『でもね、私強烈な光を見てしまったの。(中略)絵なの。裸ん坊の家族がしゃがみ込んでいる絵(エゴン・シーレの《家族》)なの。そこからパーッと光が放たれて、訳が分からないまま、私泣いてしまってね。それで気付いたの』
『絵を見ようと美術館に入ったってことは、本当には死にたくなんて無いんだわ。こうして泣いているっていうことは、まだまだ生きていきたいんだわ、って。だって、生きる意思のある人にしか、感動は訪れないはずだもの』
エゴン・シーレの《家族》の背景を知ると、益々深い言葉に感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今まで挑戦を読んでたけどこれは短編が集まっていたもの。淡々と進むから終わったときに「えっ終わり?」とおもった。
見た目のカップルとカップルの本当の姿って結構違うんだろうな、と思うけど、なんだか分かれるときに指輪買うことってあるのかな??ありそうでなさそう。あんまり共感できなかった。 -
内容(「BOOK」データベースより)
ジュエリーショップで、婚約指輪を見つめるカップルたち。親に結婚を反対されて現実を見始めた若い二人と、離婚を決めた大人の二人。それぞれの思いが形になる光景が胸に響く「消えない光」他23編。人を好きになって味わう無敵の喜び、迷い、信頼と哀しみ、約束の先にあるもの―すべての大人に贈る宝石のような恋愛短編集。 -
恋愛短編集。
婚約指輪要らない派だったけど、「自分はこんなに真面目に愛されたんだ」と後で振り返った時に思える、という点では良いものなんだな、と思った。
結婚式とか、形式ばったことは、後から振り返るために大事なのかも。 -
なんとなく読み始めて
スラスラと2日で読了
前半部分は面白く引き込まれてしまうほどだったが、後半の短編は苦手な印象
ラスト指輪のストーリー
うどんを泣きながら食べる気持ち
お婆さんがヒソヒソ声で話した過去
好きでした
読みやすいので、また角田さんの小説に
チャレンジしてみたいかな☻ -
なかなかおしゃれな短篇集。タイトルの「おまえじゃなきゃだめなんだ」をみて、激しい恋のストーリーなのかしらんと思ってたけど、「おまえ」がまさかアレとはね。。。