三国志 11 五丈原の巻 [Kindle]

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  • 2015年1月10日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 吉川英治の三国志はたぶん孔明が主役だったのだろうと思う。司馬仲達との戦いも基本的には孔明の勝利。司馬仲達ですらかすんでしまう才能です。孔明がもう少し長く生きていれば、孔明につぐ人材が入れば、歴史は大きく変わったのだろうなあ、と思います。ところで孔明ってどうやって勉強したんだろう。

  • 三国志の英傑達が世を去り、舞台は次の世代へと変わりつつあります。最後の英雄として残る蜀の諸葛亮孔明。亡き主君への想いか、自身の生きているうちにという気持ちか、長年の敵国である魏から攻められの中で、その後顧の憂いを断つために攻勢に出ます。対する魏の次代の英雄である司馬懿仲達。攻めては孔明に敗れるも、奇跡的に命が繋がり、戦線は膠着します。どちらが勝つのか。それは天命という人の常識を超えたところにあるとしか言いようのない結末をもたらします。三国志の最後の主人公ともいえるほど、著者の思い入れのこもった物語でした。孔明というチートキャラでもいかんせん運命には抗えないという、人生というものの意味について考えさせられるところがありました。

  • R4.2.25-4.8

    (感想)
    このあと、余禄の12巻があるが、本三国志本編としては事実上の最終巻。
    孔明の死で唐突に終わるが、余禄を読んでひとまず納得。
    こういうのもアリかもしれんと思いました。

  • 孔明の物語。
    いくら孔明がすごくても周囲に英雄がいなくなっちゃうと
    物語がイマイチ盛り上がらないね。
    孔明は天才で勝ちまくりはしてるけども、なんか常に寂しくて悲しくて、なんだかかわいそうな気がしたよ

  • 最終巻。

    天才、孔明の責任感。全てを捧げた。良い武将が蜀にいたらと思うと残念無念。

    三国志は面白いと聞きつつ、ずっと今まで読んだことがなったが、初めて読み終えてみて、本当に面白かった。
    戦い、策略、報復、宴、その繰り返し。
    終わり方はスッキリはしないし、悲しい。だけど、余韻に浸る。
    また、たくさんの武将に会いたくなる。何度も読み返したい。

    次は三国志演義を読んでみよう。

  • そして、孔明の時代も終わった。

    敵陣に、味方と喧嘩したから入れてくれという計がある。孔明に、では追っ手を殺したら迎えようと言われる。そして殺す。でも、策略がバレる。

    この時、追っ手役として殺された者の無念さはないよな。誰かがやらなくてはいけない役目だけど、せめて戦争の中で、武勇を誇って死にたい。
    どちらも国のための行為だけどやるせない、そんなことを思いました。

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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